複雑・ファジー小説
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- NO MONEY NO LIFE
- 日時: 2019/09/12 17:42
- 名前: 橙さん (ID: aiwVW5fp)
こんにちは。めっちゃ久しぶりに描きます。
今回はまあいい感じのが思いついたので完結できたらうれしいです。
登場人物(以降更新するかも)
主人公 白峰 龍次(しらみね りゅうじ)
大学生。一人暮らしに憧れて実家を離れて一人暮らしをはじめる
川崎 慶(かわさき けい)
龍次と同じ高校で友達。
- Re: NO MONEY NO LIFE ( No.1 )
- 日時: 2019/09/12 18:16
- 名前: 橙さん (ID: aiwVW5fp)
「おーーーい。りゅーーーじーーー。」
講座が終わって帰り道の桜並木を歩いていると、後ろから誰かに呼ばれた。多分友達の慶だろう。
たったった、と道を走る音がする。後ろを向くと案の定慶だった。街灯で顔がみえた。
「お前今日どうすんの?」
俺は何も用事は無かったので、「何もないよ。」と返しておいた。
「じゃあさ、今日どっかご飯行かない?面白い情報めっちゃ見つけたからさ。」
そうなのか。慶は中々の情報通で、高校のときにも面白い情報を仕入れてきていたので、外れはないだろう。
「いくよ。どこ行く?」
「んーーー、駅前でなんか食う?」
駅前か。そこならたくさんの居酒屋だったりマックとかがあるからいいだろう。
「うん。そうしよう。」
駅前に行くと二人はチェーン店ではない焼き鳥屋に入っていった。
「ここの焼き鳥はおいしいんだよね。」
と、慶がいう。確かにここの焼き鳥はうまい。ご飯に行くときに困ったらここにすることもあるだろう。それに中々安いというのもあって大学生でも頻繁にいける。今日もいつものように繁盛している。客の幅も広く、親子やサラリーマン、おじいさんなども来ている。
席に着いてからすぐに龍二が言った。
「生二つ。あと・・・皮とネギマ二つずつ。」
それから慶が話を切り出してきた。
「面白い話ってのはな。バイトのことなんだ。」
「バイトのこと?ああ、もうちょいで夏休みになるか。だからか。」
「そうそう。そんでさ。俺先輩に教えてもらったんだけどさ。めっちゃ楽にお金が稼げるらしいんだ。しかも夏休みにずっとある施設?見たいな所にいるだけでさ。」
・
ふーーーん。でもそんな話絶対に裏があるに決まってる。
「でもなんか裏があんだろ。」
少し俺はぶっきらぼうにいいながらさっき届いた焼き鳥を食べる。
「それがさ。ないんだよね。」
慶は生ビールを飲みながら答える。そこからは大学の話だったりと、いろんな話に花を咲かせた。
慶がトイレに行ったときにふと、腕時計をみると、時計の針は10時を刺しているところだった。
一人で考えられる時間ができてからさっきした儲かるバイトの話のことを考えてみた。
案外いいかもしれない。彼女もいないのだから、この夏が稼ぎ時だろう。
すると、慶がトイレから帰ってきた。そこで俺は話を切り出した。
「あのさ。さっき言ってた儲かるバイトの話し合ったじゃん?そこの電話番号教えてくんない?」
「おう。いいよぉーーーー。」
これでこの夏に稼いでやる!
- Re: NO MONEY NO LIFE ( No.2 )
- 日時: 2019/09/13 19:42
- 名前: 橙さん (ID: aiwVW5fp)
終業式が終わった。今日からまちに待った夏休み。面接はラクラククリアして明日から例の「バイト」が始まるのだ。
「龍次。明日からバイトだろ?頑張れよ。」
「おう。めっちゃ稼いでくるよ。次に会うのは9月1日だな。」
「そこからいろんなとこ行こうぜ。」
龍次達が通っている大学は「星南大学」という。全国の大学は大抵夏休みが2ヶ月ほどある。龍次のバイトは1ヶ月だ。
「今日はご飯行ってもいいの?」
バイトの面接の時には何も言われなかったので大丈夫だろう。
「どっか行こうぜ。」
俺は明日からのバイトが始まることに調子に乗ってしまった。一般常識として、普通はバイトの前日は
家に帰ってすぐに寝ることが当たり前だ。でも、ちょっとならいいかな、ということで今回は俺のアパートから近い、居酒屋に行くことにした。
そこでの記憶があまりなかったことに気づいたのは朝に起きてからである。
「うううん・・・頭いってえ・・・」ズキズキと頭が割れるような痛みが俺を襲う。
そこで俺は気づく。今日からバイトがあるということに。
時計の針はちょうど7時を回ったところだった。
「ヤバイ!!!集合時間8時だ・・・」
支度をちゃっと終わらせて、軽く朝ごはんを食べる。いつもそこまで食べなくても平気だったのが救いだ。時計は7時30分。ここから徒歩で多くても30分はかかってしまう。これはまずい。非常にまずい。そこで、駅前まではしってタクシーを拾った。車なら15分程度で着くはずだ。現在の時刻7時40分。
たった15分がとても長く感じる。早く着いてほしいのにそういう時に限って信号に良く引っかかる。結局は15分でバイト先にまで行くことはできたけれど、あと5分は少し危なかった。
バイト先はとある大学の新研究施設で、とても新しい建物だった。1階建てと思われる構造で、回りは真っ白な壁で覆われている。ドアに近づくと少ししてからドアが開いた。何で少しだけ「間」があったのだろうか。受付は人型のロボがしていた。(ぺ○パーっ見たいな感じ)
「白峰 龍次さんでしょうか。ようこそ。あなたは今日から9月1日までこの施設にいてもらいますよ。」
なんか辛気臭いな・・・
- Re: NO MONEY NO LIFE ( No.3 )
- 日時: 2019/10/25 17:54
- 名前: 橙さん (ID: m3TMUfpp)
【最初に・・・投稿遅れてすいませんでしたぁぁぁっ!!今度からは頑張って登校していきますんで応援よろしくお願いします!!では本編どうぞ】
9月1日。今日であの謎のバイト期間が終わってついにバイトの給料がもらえる時がきた。
でも今日から大学だ。また長期間のバイトを探さないといけないな・・・そう思いながら給料をもらって謎の研究施設を後にした。
桜並木を歩いていると、やはりコツコツと、足音がした。おそらく慶だろう。
「龍二。ひさしぶり。どうやった?」
「おお!慶!ひさしぶりやなぁ・・・やっぱりただひたすら研究施設で生活するだけだったよ。給料は驚きの・・・」
そこで言葉を区切って指で1,0,0、と数字を作って教えた。
慶はどちらかというと驚いたときは静かに驚くタイプだ。まあ大声は出さないだろう。
「・・・まじか・・・100万は・・・えぐいって・・・」
慶は少しかすれながら言った。
「そうや。今日は暇?今日、食事どうよ?」と慶が食事に誘ってきた。
「いいよ・・・。でも・・・割り勘やぞ?」
そういうと慶は真顔で「俺そんなにゲスくない。」と言ってきた。思わず吹き出してしまった。
夜。俺と慶は駅前の焼き鳥店に入った。この前も言った店だ。
すると、そこには大学の友達(女子2人、男子2人)がいた。俺はよくしらないが、慶はよく知っているらしい。
そこで6人となって楽しく飲食と会話をした。全員いい人で、裏表がなさそうな感じの人達だった。
みんなと店をでて、二次会の店を探していると・・・
「おうおうおう、楽しそうやんけ。俺らも入れてや。」と言ってくるヤンキー2人が来た。
誰もけんかは強くないらしいが、俺はなぜか足が勝手に動いてヤンキー2人の前に出た。
「なんや?正義の味方気取りか?あぁん?」
明らかに弱いとみてきたらしい。煽ってきた。ヤンキーの手が俺の肩を押そうとしたが、俺は全く動かなかった。ヤンキーは少し驚いたような顔をしていた。すると、手が勝手に動いてヤンキー1人の頬を殴っていた。ヤンキーは「ぐふぅっ!!」という声を出して遠くに吹っ飛んで気絶した。
ヤンキーもう一人は刃物を持っていて、ためらうこともなく突っ込んできた。
が。なんだか動きが遅い。俺は刃物をよけて、相手を蹴り飛ばした。すると相手はまた派手に転んでいき、こちらも気絶した。
ヤンキーの動きはとてつもなく遅かった。
「大丈夫やった?」と声を一応かけるがみんな呆然としていた。俺が声をかけてから10秒後くらいにはっとしたのか、「お前強すぎ。」や「あの早い刃物を避けれるとか反射神経よすぎやん。」
などと言われた。
相手が弱かったのではなく、俺が強くなりすぎてしまったらしい。
では・・・なぜ?そう考えていると、慶は微妙な顔をしていた。
- Re: NO MONEY NO LIFE ( No.4 )
- 日時: 2019/10/26 10:03
- 名前: 橙さん (ID: m3TMUfpp)
翌朝____________
俺は目覚まし時計の音で目を覚ました。
時間は8時を回ったところ。なぜかぱっちりと目が覚めてしまい、二度寝する気にもならなかった。
昨日は飲みに行っていた。しかし、昨日のヤンキーを相手にしていた時に、なぜ俺はあんなに強くなっていたのだろうか。そして、なぜ慶は微妙な顔をしていたのだろうか・・・
そんなことを考えていると、充電してあったスマホからメールの着信音が鳴った。
誰だろうと思い、スマホを見ると、慶だった。「昨日のヤンキーとの戦いで思ったことがあるんだけどさ。」と書かれていた。いきなり単刀直入に言っている。
俺は文の続きを待った。30秒ほどしてから、「あの謎のバイトで改造?とかされたんじゃない?」
と書いてあった。 まさか、と思ったが、確かに急に強くなるはずもないと思った。
すると、「どっかでゆっくり話でもしようぜ。」というメールが来た。「どこで?」と聞くと、
「龍二の家でどう?」という返信が来た。そういえば慶の家にまだ行ったことがないな、と思いながら、「いいよ。」と返事をした。「今から行く。」という返事が即座に来た。
そんなに大事な話かな?と思っていたが、おそらくもう来ているだろうから、今更「今度にしない?」
というのもどうかと思い、慶の到着をひたすら待った。
15分ほどして、アパートのチャイムが鳴った。慶だろうから、玄関に向かって、「どうぞーー。」
といった。ドアがガチャリと開くと、慶がアパートに入ってきた。
簡単に挨拶を交わしてから、慶と俺は座った。
「俺が思うには、お前は謎の研究所にバイトをしに行ったときに、おそらく魔改造されたんじゃないかと思う。」と慶が言う。
「じゃあ、昨日急に強くなったのも、それのせいか。」
「たぶんそうだ。それにもっとたくさんのところを改造されたんじゃないか?」
「あ、そういえば、昨日ヤンキーと戦った時、勝手に足が動いて前に出たんだ。」
「じゃあそれもあるだろうな。」
「でも、なんでそんなことをわざわざ大金を積んでしたんだろうか」
「さあ。それは分からない。」
それに、そんなにすぐに金が稼げる方法があるなら、もっと噂になっているはずだ。
そんなことを思いながら、俺は慶と話をしていた。
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