複雑・ファジー小説
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- 将軍の銃口
- 日時: 2019/09/25 17:07
- 名前: 渾身2 (ID: Xr//JkA7)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=19982
1592年の豊臣秀吉の朝鮮出兵の戦争を大きく描く__
【宣伝】
「伝説の史書」倭国の「英雄の館」と呼ばれる史書とは__上のURLからどうぞ
【目次】
第1章 戦乱の始まり>>01-04
登場人物>>02
第1話 戦の始まり>>01
第2話 謀反>>03
第3話 究極の選択>>04
第2章 >>05-09
登場人物>>08
第4話 秀吉の野望>>05
第5話 東西の和解>>07
第6話>>09
最終話>>10
- Re: 将軍の銃口 ( No.1 )
- 日時: 2019/09/20 09:25
- 名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12590
1598年 【露梁海戦】
船に乗り、狙撃するイ・スンシン(水軍統制使)。
「殺せ!」と力強く命令するイ・スンシン。
露梁海戦__慶長の役における最後の大規模海戦。慶長3年の1598年11月18日に無血撤退の双方合意を取り付けた上で撤退しようとした順天城守備の小西行長らに対して、約束を間違えて攻撃を加えようとした明と朝鮮水軍と撤退する船団を援護するために海路出撃した島津軍を中心とした日本軍との間に露梁津で起こった海戦。小西行長軍はこの戦いの最中、戦闘に参加する事なく、巨済島への撤退に成功した。
1618年 漢陽 義禁府
【牢獄の中】
筆を手にして力を手に入れて書に何か字を書くホ・ギュン。
その書の内容には(今も昔も変わらず民に''英雄''として崇められるイ・スンシン将軍は露梁の上で狙撃を行い、血を吐き生涯を終えた。そんな将軍の遺体の上には多くの矢が降り注いだ。イ・スンシン将軍は自ら戦い、銃弾を受けた倒れた。銃弾は将軍の胸を貫いた。強い風に揺らぐ大朝鮮の国旗が船の横にあった。その国旗を上にして見て倒れた将軍の姿は私の隣にあり、その亡骸を見た私を含んだ将軍を尊敬する民は王宮の前の道端に膝をつき、道を塞いだ。銃弾を受けた将軍の血はその民たちの涙へと変わり、道端にその涙粒が垂れた。。。)
ホ・ギュンはその本を閉じる。その本の題名は「露梁英雄海戦録」
将軍の銃口〜英雄の戦い〜第1話「戦の始まり」
1589年 漢陽__150年断たれていた倭国との国交を宣祖が要請した。その事で朝鮮は西人と東人に分裂する__
文禄の役の3年前…1589年(宣祖22年)
【王宮】
宣祖(朝鮮14代国王)は頭を抱える。そんな姿を見て不安そうな顔をするホ・ギュン(兵元大臣)。
ユン・ドゥス(西人派の臣領)が口を開く。
「倭国と国交を結ぶなどあってはならぬ事です。この150年、倭寇は長きに渡り我らの地域を襲って参った。朝鮮の''敵''であります。そのような''敵''と国交を結んだとして、民の反発は避けられぬでしょう。王様。この件についてご再考ください。」とユン・ドゥスは力強く言い放つ。
そんなユン・ドゥスの言葉に怒りを覚えるイ・サネ(東人派の臣領)。リュ・ソンリョン(東人派の臣領、兵判)が代わりに口を開く。
「何とけしからん!倭国が敵だと申すか!朝鮮へ攻撃を仕掛けているのは倭国ではなく倭寇だと言う。倭国の豊臣秀吉は決して朝鮮に攻撃を仕掛けようなどと心の端でも思っておられぬ!倭国と朝鮮が国交を結べば倭寇など決してこの国に入り込む事はなかろう!この私が身を持って保証しよう。」
とリュ・ソンリョンが力強く言う。
【倭国・関白邸の先】
馬を跨ぎ進む関白・豊臣秀吉(倭国の武将、関白)
時の最高権力者として君臨した豊臣秀吉は当時 関白として君臨していた__
彼は幼き頃 亡き織田信長(1582年に没した倭国の天下人)に取り入った。その後、織田信長と共に戦い信長の天下取りの手助けを。
1582年に信長が本能寺の変で人生に終止符を打つとその後、秀吉が天下統一の夢を背負い、天下統一を遂げた。
しかし1590年代に近づくと、彼の性格は横暴極まりない性格へと変化したらしい。
【関白邸】
威容ある秀吉の声が大きく関白邸に響き渡る。
『黙らぬか!私の愛馬を逃すとは!あの愛馬は関白の座よりも大切なものだ。そなたは私から関白の座を引き下ろしたも同然の事をしておるのだぞ?』
と秀吉が凄まじい威容ある怒鳴り声で言う。
『関白様。私は…許されない罪を犯しました…どうか罰してください…』
と秀吉の使用人が秀吉に許しを請う。そのような使用人の姿に腹立った秀吉は刀を自らの腰から抜いて言わんとばかりに無惨に使用人の首に刀を振り落とす。
そんな秀吉の惨動に目を瞑る秀吉の臣たち。
『関白殿。やり過ぎでは?このような状況を天皇陛下ら朝廷に知れれば関白の座どころか将軍の座も失ってしまう。』と秀吉の臣の加藤清正(秀吉の臣、武将)が言う。
笑いながら加藤清正に向けて言う。
『関白の座よりも大切な愛馬を失った私にはもう何も残っていないではないか。これ以上私から何を取ると言うのだ。』と秀吉は肩を落として落ち込んだ様子で自ら寝室に戻る。
【朝鮮の王宮】
「何と言う事だ。倭国の秀吉は殺生をよく行い、戦争を好みとする将軍だそうだ。いつ我々も秀吉の殺生に巻き込まれるかも分からない。。。どうすればいいだろうか。」
とイ・ハンボク(西人派の臣領)が言ったその時…チョ・ホンが息を荒くしてやって来る。
「大変です。宗義智(倭国の武将)と玄蘇(倭国の僧侶、使節団)が朝鮮へ来國しました。お急ぎください。」
とチョ・ホンが息の荒い中、言い終わる。
【渡し場】
宗義智と玄蘇が歩いてやって来る。
『お迎えくださったのですね。とても光栄である限りでございます。』と宗義智が日本語にて話す。
すると玄蘇がそれを通訳して伝える。
「はっはっは。とんでもない。ようこそ朝鮮の都へ。」
玄蘇を迎えたのは__リュ・ソンリョンだった
終
- Re: 将軍の銃口 ( No.2 )
- 日時: 2019/09/24 17:26
- 名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)
〜登場人物〜
【主要人物】
主人公 ホ・ギュン
この作品の主人公に当たる人物。光海君の側近、東人派
宣祖イ・ヨン
国王、光海君の父。
リュ・ソンリョン
官僚、学者
【その他の人物】
チョン・チョル
西人派の副領袖
ソン・インピル
西人派の首領
豊臣秀吉
倭国の関白(国王にあたる人物)
玄蘇
倭国の使節団
終
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