複雑・ファジー小説

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ゴキブリが“竜”になるまでの話
日時: 2019/11/05 17:33
名前: バーリー (ID: VE2U2Ers)

プロローグ


都内のとある牛丼屋。その深夜バイトの青年は、1匹のゴキブリと出遭いました。
飲食店に湧く害虫は営業にも支障が出る為、本来なら速攻で駆除される。
しかし大胆にもゴキブリは言った。

「私に餌を下さい」

黒光りするゴキブリは逃げるどころか、まな板の上で正面から青年と向き合っている。
青年は問う。

「お前に“何”が出来る?何も出来ないゴミはこの世に不要。死あるのみ」

青年が手にした包丁を振り上げる。しかしゴキブリ逃げる素振りも見せない。諦めたのか、それとも何か相当の自信があるのか。

「私は死んだ後、漢方の薬になり、世の中の多くの民を救います。また死ぬまでに多くの子供も作れます。どうか私に餌を恵んで下さらないでしょうか」

青年は包丁を持った腕を下ろした。けれども彼はまだ知らなかった。このゴキブリが、後に「竜」になるという事を。


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