複雑・ファジー小説
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- 日時: 2020/01/18 00:01
- 名前: エイ (ID: lBubOowT)
《剣》を手にした四人の英雄が悪を駆逐する為今、立ち上がる!──
人族の住む・庸の次期国王ソーハット。彼は四人の英雄と共に剣を手にして庸を支配しようとする魔族を駆逐する為決意する……。
『開闢』の物語が今、幕を開ける──!
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『朧月』『朧月Ⅱ』『壬辰丁酉』『御魔の囁』のエイです。 開闢はシリーズ化するつもりです…よろしくお願いします!
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【目次】
〜登場人物 〜 〜用語解説〜
《 >>1 》 《 >>2 》
序章 《 >>3- 》
- Re: 開闢《かいびゃく》 ( No.1 )
- 日時: 2020/01/14 00:52
- 名前: エイ (ID: lBubOowT)
(序章〜第一章)登場人物
【ソーハット】国王の次男 賤民《せんみん》の息子 六星の証を持つ者
【トーガック】医官志望の青年 誰にも知られていない国王の本当の長男
【モヨンド】 庸の最高の医官 六星の証を持つ者を探す者
【クリンチ】 皇太子 賤民のソーハットを虐げる 魔族と密かに手を組む
【ピョン】 クリンチの母 国王にも話していない秘密がある
【ヨンボ】 ソーハットの母 賤民 賤しいと言う理由から宮から追放
【ジーソン】 国王 七の息子を持つ国民の父
ーーーー随時更新ーーーー
- Re: 開闢《かいびゃく》 ( No.2 )
- 日時: 2020/01/14 00:54
- 名前: エイ (ID: lBubOowT)
《全章用語解説》
開闢《かいびゃく》…天や地が始まった瞬間
ーーーー随時更新ーーーー
- Re: 開闢《かいびゃく》 序章 ( No.3 )
- 日時: 2020/01/15 18:52
- 名前: エイ (ID: lBubOowT)
『キンッ────────』
『キンッ────────』
刀が交わるその音が満月の下燃焼する王宮から響いた。王都の人々は首筋を寒くして決着が付くのを待っていた。
刀を握り締める彼はバーレッド。体中から血を流し今にも斃れそうになっていた。相手のヨーフォンも共に意識朦朧としていた。バーレッドは最期の一振りとしてヨーフォンの体に斬りかかるが見事避けられバーレッドが返り討ちに遭い入滅した…共にヨーフォンも命果てたのだった──。
ー五年後ー
柄の悪い集団が一人飯を炊く女の家に押し入って来た。女は必死に抵抗するものの集団に取り押さえられ家から何処かへ連れ出された──
(ここは……どこ……?)
女が目を覚ますと見知らぬ場所にいた。目の前には集団に刀を向けられる夫がいたのだ___
『嬢さん、何であんたの旦那さんが俺らに捕まったか分かるか?』
集団の長と思われる男が尋ねて来た…しかし旦那は役所の役人で週に三回一緒に飯を食えるか食えないかという程で中々会えていなかった為そんなに事情を知る由もなかった。
私が『知らない』と答えると男は賭博の札を見せて来た。
『あんたの旦那さんが賭博であんたの事を賭けて負けた。』
旦那は私が睨むと目を逸らした…腕を縛られ私は何処かへと連れて行かれる…その後聞いた話では旦那は崖から落とされ骨折したらしい、、、
私は山を歩かされ川を泳がされ馬に乗らされ着いたのは王都・烈陽《れつよう》である…
そのまま向かったのは王宮の秘密通路。秘密通路を越えた先には王の姿があった。
『そなたがヨンボという者か?』
国王・ジーソンにそう尋ねられ私は何も分からずまま首を縦に振った。
終
- Re: 開闢《かいびゃく》.序章② ( No.4 )
- 日時: 2020/01/17 19:52
- 名前: エイ (ID: lBubOowT)
権力の頂点──『玉座』
その座があれば全てが覆り 全てが始まるのだ──
『玉座』によって『開闢』が始まろうとしていた──
序章 No.0 『全ての始まりーThe beginning of allー』
ー数日後の王臣会議(おうとみかいぎ)ー
『国王陛下。賤民を王室に迎えるなどあってはなりませぬ。』
賤民《せんみん》/奴婢階級
臣下のその言葉にジーソンは怒りを露わにして怒鳴った。
『黙らぬか!既に余の側室である。口出しをするのならば妃を侮辱した罪で厳罰に処す!』ジーソンの言葉に臣下らも怯えて口を閉じた。
『妃様。とても綺麗であります。』
女官は私の事を歎じた__しかしその言葉はまるで抑揚のない声だった。私は作り笑いした。
入宮後五日にしてジーソンとの交房が決まった。その日の他の妃らの目はとても恐ろしく嫉んでいたと思えるほど。すると大殿の女官が通達に来た。しかし女官は妙な雰囲気。 大殿《だいでん》/王の神殿
『妃様。王様は御体調が優れぬ為此度の交房の中止を申し出されました。しかし交房は無理でも話し合う事は可能だと言う事なので書庫までお越し下さい。』
宮の書庫で庸魔妖記《ようまようき》を拝読していたジーソン。
『王様。綺妃《きき、側室配列第五位》であります。』
話しかけるが本に熱中しており私の姿に気付かない。ジーソンの肩を叩くとジーソンはやっと気づく。
『すまぬな。この本で調べ物をしとってな。熱中しておった。』
『それで…何の用ですか?』
ジーソンに向かってそう尋ねると…
終
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