複雑・ファジー小説
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入力例）鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 闇の中で必死に足掻く
- 日時： 2020/01/03 13:34
- 名前： 雨凜 （ID: YUWytwmT）
ピピピピ
アラームの音で起きる
顔を洗って
顔を拭いて
炊飯器から米を注いで
いただきますと言う
朝食をとり
髪をとく
制服に着替えて
靴下を履いて
鞄を持って
マスクを着ける
靴を履いて
ドアの鍵を開ける
誰にも返されない言葉を一言
「いってきます」
ーーーーー歩道ーーーーー
「はぁ...」
一つため息をつきまた一歩、二歩と歩く
ーーーーーーーーーーーー学校ーーーーーーーーーーーー
「おはようございます」
浅く頭を下げ教室へ入る
ガタッと音のする椅子に座る
いつもより少し早く先生が教室へ入る
朝のホームルームが始まった
私の番になると、私は
「はい」
と、返事をする
休憩に入ると男子たちは外で暴れ始める
女子はいつもと同じメンバーで陰口を言う
放課後になり居残りをする男子が少々
私は帰路にたどって歩く
私に構う人は誰一人いない
ーーーーーーーーーーーー家ーーーーーーーーーーーー
「ただいま」
低めの声で私は言う
母上からは何も言われない
お帰り、の一言もない
無言で母上は私のところへ近づく
そしていつものようにたばこを私の頬へ擦り付ける
「熱っ...」
思わず声が漏れる
妹が帰ってくる
妹は明るく少し高い声で
「ただいまっ！」
と、言う
母上は明るい声で
「おかえりなさい」
と、言う
母上は妹に抱きつく
私はその様子を横目で見ているだけ
母上は私を睨み付ける
妹は友達とレストラン
父上も帰ってきた
「ただいま〜♪」
上機嫌で帰ってくる父上
母上は父上の頬にキスをする
父上は私を殴る
「まだ飯できてねぇの？無能かよ」
父上は私を蹴り飛ばす
母上は私を5回ほど殴り、ホストへ行く
父上はパチンコへ出かける
家で私は１人
風呂を沸かし
傷だらけの体を洗う
風呂から上がり、私は眠りにつく
こんな世界で、私は足掻く
