複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- スキル〈暗殺者〉をゲットした俺はゲームで無双することに
- 日時: 2020/03/06 19:03
- 名前: 可能性を無限大 (ID: kdYqdI6v)
「バアアアン!」
広く澄み切った茶色の荒野に一発の銃声音が遠慮のかけらもなしに鳴り響く。
高い岩場の上から放たれた弾は銃口から音速を超える速さで飛びだしていき、ゲームアシストの1つであるヒットラインの軌道通りに1000mもの距離を駆け抜ける。そして3秒足らずで目標物に命中し、狙っていた巨大トカゲ型のモンスターはスコープの中でポリゴンの欠片となって砕け散る。
「ヨッシャアアア!!」
これで10発中10発命中!!
その直後、新たなスキル習得を知らせる華やかなフィナーレが鳴り響く。
「スキル<暗殺者>を習得しました」
「ええ〜とこのスキルは‥500m以上の距離を狙う場合、命中率が30パーセント上がるっと‥。そして習得条件は1000m以上の距離から10発連続かつ一撃でターゲットを撃破」
「って、30パーセント!?じゃあ今までの命中率増加を合わせて‥60パーセントになるのか」
俺はその数値の高さに驚愕した。それと同時にアビリティポイントが一つ増えた通知が来たことにも気づき、「強力」に配布する。そう、俺は圧倒的にストレージ重量が足りてないのだ。何故かというのは、このいま俺が持っている‥というか握っているスナイパーライフル、ダネルNTW−20、略してダルは俺のストレージ重量の約8割を占領するほどの重量を持っている。
もちろん、そんなに重いものは手に持って移動できないのでいつも狩りの定位置についたら実体化して地面に配置する。これでは不便すぎるので、せめてもっと手軽に移動できるようにと今だけ最低限のアビリティ、「強力」にポイントを回している。しかしそのあとは「狙撃手」にどんどん回していく予定だ。
・・・
俺はゲームを始める時重大なミスをしてしまった。それは‥キャラクターの初期ステータスのアビリティポイントを全部「狙撃手」に回してしまったことだ。
そう、俺はスナイパーに憧れすぎていた。なぜそんなに俺が剣、レイピア、魔法、ライフルなどの武器があるこのMMORPGの世界でそこまでスナイパーライフルにこだわるのか、理由は多々あるが、簡潔に言えばモンスターと直接戦闘しなくていいし、何よりも一発で相手の命を絶命させるのがかっこいいからだ。
しかし‥そんな俺の決断は間違っていたのだろうか。命中率がそれで30パーセント上がったものの、スナイパーライフルはどれも重く、値段も高い。かろうじて手に入ったライフルで遠くからボスを倒せたのはいいが、またそこで手に入ったライフル、つまり今手元にあるダルはもっと重く、実体化しては持ち歩けないほどである。
「まあ新しいスキルが手に入ったからいいか」
そうつぶやきダルをストレージにしまうためにウィンドウを表示するジェスチャーをする。
とその時、遠くの方からかすかに何かが戦っている音が聞こえた。音からして巨大なギルド、または大勢のプレイヤーがモンスターと戦っていると判断してよさそうだ。気になったので俺はその音源を探すべく、ダルのスコープをその方向へ向けた。
案の定、目に映ったのは遠くの岩の下で巨大な恐竜型モンスターとそれと戦う大勢のプレイヤーたちだった。ここからの距離はだいたい900mぐらいだろうか。その巨大モンスターだが、この距離でスコープに大きく映るということは今まで見てきたどのモンスターよりも大きいということになる。つまり、
超、巨大。推測だが全長は60mはあると思う。これはこの荒野のボスとでも言ってよさそうだ。
しばらくするとスコープ越しにモンスターの名前とHPが表示される。
「名前は‥ビスタヒエヴェルソル?でHPバーが20も?」
今まで見てきた普通のボスならばHPバーは10だった。しかしこのボスはその2倍もあり、威圧感も普通のボスとは比べ物にならないぐらいスコープ越しに伝わってくる。
「もしかしてフィールドボスなのか?」
フィールドボスは通常一つのフィールドを支配するボスである。この場合は荒野である。俺も聞いたことはあったがこれまで見たことも、ましてや戦ったこともなかった。第一出現する確率は低いし、出現したとしても並のプレイヤーには倒せない。とすると今戦っている彼らは相当レベルが高いと思われる。
このゲームが開始されて1年、もうそのようなプレイヤーたちが出てきてもおかしくはない。当然強いだけに報酬は沢山もらえるはずである。
・・・・いや、待てよ、これ俺がラストアタック決めちゃっていいんじゃね?
そう思った。
ちょうど残りHPバーが尽きるところでとどめを俺がさせばラストアタック報酬にフィールドボスクリア報酬がもらえるはずである。これは‥もらっちゃっていいのでは?
いや、勝てばいいんだ。方法なんて関係ない。殺(や)ろう、そう決めた。
そして順調にHPは減っていき、残り少しになった。先ほどからスコープには残りのHPバーが
1本になり攻撃パターンが変わったボスに苦戦しているプレイヤーがうつっているが、なんとか
ギルドのリーダーと思われる人が指揮をうまく取れているおかげで徐々に、ゆっくりだがボスは
消滅へと向かっている。
もう弾丸は装填してあり、後は引き金を引くだけである。もう赤いヒットラインはそのボスまで届いている。目標目までの距離は9
00m、風は無風、湿度は‥俺が本物の職業としてのスナイパーなら計算に入れるべき項目だが、このゲームは湿度までは考えなくていいようだ。目標物が大きいのでスナイパーとしてはありがたい。
そして
「バアアアン!」
本日11発目の大きな銃声が荒野に響く。
「いっけえええええ!!」
銃声よりかは小さいが決して小さくない自分の声も銃声に重なる。
そして約10秒後、聞きなれないフィナーレと音声が流れてきた。
「フィールドボス、ビスタヒエヴェルソルを撃破しました。おめでとうございます」
「よっしゃあああああ!!」
多少はズルしたかもしれなかったが、勝ったのは勝ったのだ。いや、これは決してズルなんかじゃないと、心で思い込む。
気付くと目の前には報酬受け取りの確認ボタンが表示されていた。
確認ボタンを押すと、今まで聞いたこともない名前のアイテム名がずらりと並んでいた。
「<上質なビスタヒエヴェルソルの肉>、<上質なビスタヒエヴェルソルの毛皮>、<大きい魔法石>
・・・SVLK−14S?」
と最後によくわからないアイテムがあった。それをタップするとラストアタック報酬と書かれていた。実体化しないとどんなアイテムなのかは分からないが、とても重量が大きいことになっている。このまま受け取るととてもストレージに入りきれないのでその受け取りボタンを押さずにウィンドウを閉じることにした。いったん町に帰ってから実体化させてみよう。
そして30分後、今日はモンスターに気付かれることもなく順調に自分が今借りている宿がある町についた。
「な、なにこれ!!!!」
そう最初に声を出したのは俺‥ではなくゲーム内でもリアルでも友達の富士崎(ふじさき)翠(みどり)
であった。
「スナイパーライフルじゃん!」
宿で実体化してみると、俺が予想していた通り、長距離用狙撃銃‥ではなく、
「超」長距離用狙撃銃だった。しかし本当に驚くべきところはその性能である。有効射程距離は約4000m、値段も検索してみるとバカのように高い。
- Re: スキル〈暗殺者〉をゲットした俺はゲームで無双することに ( No.1 )
- 日時: 2020/03/06 19:10
- 名前: 可能性は無限大 (ID: kdYqdI6v)
「いや・・どうすべきなのか・・。こいつが超レア武器とわかったのは大変うれしいことなんだがストレージの重量限界を軽く2倍は超えてやがる・・」
「まあまだこれは無理に使わなくてもいいんじゃない?」
富士崎翠、通称ミドリ、はそう言ってとりあえず宿のストレージに入れることを俺に提案してきた。
「確かにそっちの方が今はいいかもしれない」
そしてベットの横にあるクロゼットのウィンドウからストレージを開きSVLK−14を入れる。幸いこのストレージには重量制限はついていないようだった。
とその時、窓側のベットの方で聞きなれたゲームのシステム音が聞こえた。アバターが生成される時の音である。そう、彼が3人中3人目のパーティーメンバー、清滝翔(きよたきしょう)。いつもはショウと呼んでいる。小柄な体型には似合わない鉄の重装備で、背中にはその体と同じ背丈ほどの大きさの盾が装備されている。彼のメイン武器は見ての通り「大盾」。パーティーの中では主にガードを担当している。
そしてもちろん残り2人のパーティーメンバーは俺とミドリだ。
戦力のバランスで見ると俺が長距離攻撃、ミドリが接近攻撃、ショウがガードである。どう見てもバランスがおかしなことになっている。まあそうなったのは9割、いや全部俺のせいなのだが。しかしこのパーティは楽しむためにあるので今のところそこまで戦力配置は気にしていない。
「はあ‥やっと課題終わってログインできたゼ‥」
疲労感たっぷりの表情である。
「‥で、今日はどんな感じ?」
ショウが聞いてくる。
「私は‥料理のレベルがやっと初心者から見習いレベルになったかな」
「そんなレベルあったっけ!?」
俺とショウが声を重ねる。いつからそんなレベル上げをしていたのかは知らないが、彼女の微笑ましい笑顔を見ると楽しそうで何よりだ。これで俺がソロプレイから帰ってきた時に珍しく彼女が俺より先に宿にいた理由が分かった。
「んで、レンはどうなんだ?」
「えっと‥そのことだけど‥なんだか超レアな武器をゲットしてしまったみたい。たまたまフィールドボスのラストアタック報酬で‥」
「え!??なになにその武器!??」
さっきまでのローテンションはどこかに吹っ飛び言葉を遮ってきた。
「百聞は一見にしかず、だ」
ついさっき入れたクロゼットのストレージからSVLK−14をそのまま実体化し、床に置いて見せる。
ショウは食らいつくように見入った。
俺は手に入れた経緯を2人に改めて一から説明した。
「有効射程距離4000m!!??」
「いや、その前にこれレンは使いこなせるのか?」
「‥無理。使えるどうこう以前にストレージの重量オーバーしてて持ち歩けない」
「そうか‥」
「いや、待てよ」
「おれのストレージ、重量、余裕ある、いれてやっても、いいゼ」
ショウがにやけ顔で、いじわるっぽい口調で言った。
「まじか?」
「まじ」
「じゃ、じゃあ遠慮なく」
そしてSVLKー14Sはショウのストレージにしまわれることになった。入れてもなお、半分以上ストレージに余裕があるとは頼もしい友である。
「これで一件落着っと‥、それで家を買う資金は今どれくらい貯まった?」
隣でミドリが尋ねてくる。
「今日のフィールドボス撃退報酬で10分の1の20万ビットはたまったかな〜」
「俺はレンほどではないが5万ビットだゼ」
「私も同じく」
20万ビットに比べたら少ないように見えるが実際のところかなりコツコツ貯めないと絶対に手に入らない量だ。彼らより2週間も遅くゲームを始めたというのに4倍も金を持っているのは皮肉な話だが、これもゲームの魅力の1つでもある。
「ということは、目標の200万ビットまでのこり170万ビットか〜ま〜だまだだね〜」
ミドリが手元のストレージを手際よく操作しながらため息交じりの声をもらす。
俺たちが買いたい家はこの町のはずれにある巨大な家である。外観としてはドーム型で、中はとても高級感あふれ、広々としている家だ。別に俺とミドリはその家が欲しいわけではないのだがショウがその家を最初に見た時から「この家買う!絶対!」と言うのでその<高級な家(ドーム型)>を買うために俺たちはいま地道に貯金しているところなのだ。
「じゃあ、今日も資金集めに行きますか」
「賛成!」
というわけで俺たちはこの町の中心部の転移ゲートへとやって来た。この町、ワスプはマップの端の小さな町なので宿から中心部に行くのは10分もかからない。
ゲートといっても魔方陣が下に描かれた台のようなものである。そこに三人並んで立ち、ミドリが魔法を詠唱する。
「転移せよ!カルフェオン!」
直後、下の魔方陣が光り、視界が真っ白になっていく。
そしてその視界が晴れた頃には大きな町の風景が広がっていた。
カルフェオンは別名、「始まりの町」。最初にアバターを作った時に転移される町である。主要都市のひとつでもあり、たくさんの人やアイテムが流通している。
そして俺たちが向かう先は討伐、採取依頼などが飛び交う中心地、ギルド支部である。このギルド支部は各主要都市にしか存在しない。ここに来たついでにサプレッサーなども買っていきたいところだ。
「相変わらずここ賑わってんなあ」
とショウが感嘆の声をもらす。
普通初心者ならば一週間程度この町に滞在するものだが、俺はアバターを作った直後そこで待ち合わせていたショウとミドリに連れられワスプという辺境の地にいるだけである。まだこのゲームを始めて三日の俺ならばこの二人がいなかったらこの町にいたかもしれない。
そんなこんなで俺はこの町をじっくり見れていなかったわけだが、目を凝らしてみると建物の位置から外観までもが見事に整えられていて、前に本で見たヨーロッパの街並みが連想される。
たくさんの人が行きかう整備された大通りをしばらく進むと、白と青で洋風にデザインされた巨大な建物、ギルド支部が見えてきた。
- Re: スキル〈暗殺者〉をゲットした俺はゲームで無双することに ( No.2 )
- 日時: 2020/03/06 19:11
- 名前: 可能性は無限大 (ID: kdYqdI6v)
モンスターを狩るだけならわざわざここに来る必要はないがここで受けた依頼を完遂し、またここに報告に来ると依頼の難易度に合わせた賞金が支払われる。だからショウ曰く3人でプレイする時は資金を効率よく稼ぐためにここに立ち寄るらしい。
2人のNPCの衛兵たちが守るドアを抜け、そのまま奥のカウンターへと進む。中は案の定たくさんのプレイヤーたちで溢れ返り、活気に満ちていた。ただの雑談や、スキル習得方法やレアアイテムのゲットの方法などの会話など、たくさんの情報が錯綜しているのだろう。プレイヤーたちの服装も様々で俺みたいに体の各所を簡単に鉄のプレートで覆うくらいの軽装備から、ショウよりも重装備の斧使いなどもいる。
「どんなご用件でしょうか」
女性の受付NPCがはっきりとした口調で言う。
「討伐依頼を受けに来たのですが今はどんなものがありますか?」
「その前に3人のプレイヤーランクを確認させてください」
「全員Gです」
このゲームではSを頂点とし、残りはA〜Gまでランク付けされている。Gがプレイヤーレベル0から20。Fが20から40。残りは10ずつ上がっていくというシステムだ。
俺のレベルは5、ショウは8、ミドリは7、つまり全員Gなのだ。
「Gランクならこちらになります」
3人の前に依頼の一覧がずらりと並んだウィンドウが表示される。ざっと見てみると下の方にはゴブリン討伐が並び、上の方になるにつれゴブリン戦士だのゴブリンシャーマンという文字が目立ち始める。上の方になるにつれモンスターが強くなっていく仕組みだ。
「どれ受ける?」
ショウがそのウィンドウを上下にスクロールしながら尋ねてくる。
「俺は‥とりあえず広くて遠くまで見渡せるところがいいかな‥」
スナイパーなりの願望を言ってみる。
すると
「砂漠なんてどうだ?」
とショウが提案してきた。
「砂漠?」
VRMMOではあまり聞きなれない単語だったので首をかしげずにはいられなかった。
「ああ、ワディス砂漠という地名だそうだ。んで、ジャイアントスコーピオンってのを倒す依頼らしい」
そんなの一覧にあったけ?と思いショウが指さす先を見ると、確かに載っている。上から3番目でGランクの依頼の中では難易度がかなり高いことが分かる。しかし砂漠ならフィールドボスを倒した荒野の時と同じように遠くから狙えば倒せるかもしれない。
「おもしろそうだろ?」
「ああ」
「私もこれでいいよ。ジャイアント‥なんとかについても知りたいし」
「これ受けます」
「かしこまりました」
そう受付NPCが言った直後彼女は少しにやりと口を緩めた、ような気がした。
「手続きが完了しました。お気をつけて」
「なあ、そのワディス砂漠ってとこ行く前に弾とか火薬買っていっていいか?」
「もちろん!」
俺は検索で一番上に出てきたライフル類を扱っているカルフェオンの店に行くことにした。ちょっとした裏通りに入り、入り組んだ道を地図の案内通りに進んでいとその店は見えてきた。予想していたよりは新しく、大きな店だった。いろんな銃を取り扱っていそうだ。
店に入るとすぐ隣に案内人と思われるNPCがいたので尋ねてみる。
「すみません、ダネルNTW−20の火薬と弾が欲しいのですか」
案内されたスナイパーライフルがずらりと並ぶ場所につくと、予想していた通りNTW−20の火薬や弾はあった。今ストレージはほとんどダルの重量で埋まっている。このまま買うともう残りは何も入りきれなのでダルは実体化して持つことにし、ストレージの半分はダルの火薬と弾で埋めることにした。
そして一応SVLK−14Sの火薬と弾もストレージの2割ほど買っておくことにした。
そしてケプランという中規模の砂漠の町に転移し、さらにそこから砂漠を歩くこと30分。
真上には俺たちをじりじりと絶え間なく焼きつける太陽、そして360度広がる茶色の砂。時々強い風がビュウと俺たちを通り抜け、ついでに運んできた砂が俺たちの視界を荒らす。これがもしリアルだったら足ががくがくになり動けなくなっていたことだろう。
「ねえ、私達さっきから同じところぐるぐる回ったりしてない?」
「いや‥それはないかな‥」
俺はマップを表示し、確実に進んでいることを確認する。しかし砂漠を歩き始めてから同じような砂丘を何度ものぼり下りしているうちにマップそのものが疑わしくなってくる。
しかしそんな疑いは次の砂丘を上った後には消えていた。
「村だ!」
そこには小さなオアシスがあり、とても小さな規模の集落があった。
ミドリとショウは砂丘を駆け下り、村の中央にある小さな澄んだ湖へと向かっていった。俺は全力で湖に向かう二人を苦笑いしながらも二人を追いかける。
「はああ〜 生きかえった〜!」
ミドリが気持ちよさそうに両手を上げる。
「水がうまい!」
ショウもがぶがぶとすごい勢いで飲んでいる。このゲームにはのどが渇くとHPが減るということはないのだが、なぜかのどの渇きは感じるらしい。
「おやおや、どうされましたか?3人の冒険者様たち」
俺たちの背後には、いつの間にか頭の上にイベント発生の!マークの付いた老人が立っていた。
Page:1