複雑・ファジー小説
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- 没案漫画アドベンチャー
- 日時: 2020/05/03 18:59
- 名前: ピーマンの肉詰め (ID: nE04Zw/f)
今日は俺にとって大事な日である。俺は将来漫画家になりたくて一生懸命描いたこの漫画を掲載させてもらおうと編集社に持ち込みをした。
そこで褒められると思っていた作品がまさか批判されまさかあんなことになるなんてこの時は思ってもいなかった。
「コンニッチハ!支葵大樹サーン、アイアムタントゥー(※担当と言っている)壱拾百千万十万百万千万デースヨロシク」
(なんだこのふざけた担当者は...まあいいか)
「どうですか連載できますよね、連載させてください!せ、せめて読み切り掲載でもいいです、この漫画頑張って描いたんですよ、2000ページですよ?」
そう言って僕の描いた漫画を読んでもらった。
「ムリムリィ〜2000ページカイタッテイウイキゴミハミトメルー。バット!ナイヨウガダメダメソレニエモヘタクソッ!!!」
「そ、そんなぁ〜」(そこまで言わなくてもいいじゃないか...)
「テイウカ2000ページモキミイツカイタ〜ノ?」
「はい...それは僕が高校生か大学生ぐらいの頃から描き始めました1日1ページ6年描けて描いた超大作なんですよ!」
「ソウカイ、ソレハ オ ツ カ レ。ホンダイダケドマズ セッテイガダァメェンネ!」
「は、はぁ例えばどの辺が駄目なんでしょうか?」
「ソンナノモワカンナイノ?、ショウガナイワネセツメイシテアゲル、タトエバ ココ!」
そういって編集者はまず漫画のタイトルを指さした。
「た、タイトルですか?」
「ソウヨ!マズナニコノ{実は私は地球に生まれた平凡で冴えないダメ人間かと思ったら転生して神からチート能力を手にし異世界でそれを使ってハーレム生活、さらに神になって子供に魔王を持ちその魔王が実はいい人で世界を平和に変え私は力も金も国も女も手に入れた究極の生命体でした卍} ッテナニヨ!」
「はぁそこのどこが駄目なんですか?」
その言葉がまずかったらしく担当者の逆鱗に触れてしまった。
「は?まだ分かんないのか?タイトルがなげぇーんだよ!タイトルが、なんだタイトルに100文字以上使いやがって」
「今長くても60文字ぐらいだぞ、でも内容が面白いからデビューでききてんだ、内容も面白くないおまけにタイトルが100文字だぁ?」
「ふざけんじゃないよ!」
「そこまで言わなくてもいいじゃないですか...私はまだ誰もやったことのないタイトルに挑戦したんですよ」
「挑戦したって言ってもね100文字以上ってあんた舐めてる?舐めプ?」
「そもそもタイトルにね100文字以上付けられないんだよ君のは120文字ぐらいあるだろう。ちゃんと添削しなさい!添削を!」
「てかそんなに長いタイトルだったら絵本を読んでるようなもんじゃない。それに絵本は面白いから読んでていいけどこれはただの時間の無駄!」
「すみません!じゃあそこも直します後はどこを...」
なんでこいつ気づかないんだ...大体描いてて俺は何をしてんだろう?ってなんなかったのか、と編集者は心のなかで呆れていた。
「次主人公補正」
「しゅ、主人公補正ですか?」
「そう。まず主人公がタイトルの時点でネタバレされてるのね。分かる?」
「例えば全部ネタバレされた映画見ようと思う?それに神になったんだったらもう誰も相手がいないじゃないかそんなバトル見て誰が興奮すんの?」
「そ、それは...」
「次内容ね平凡平凡ってうるせーよ!てめぇ親に産んでもらって授かった大事な命じゃねーかかっこつけてんじゃねーよ!って俺はこの作品の主人公に怒りそうになったね。」
「だから平凡って駄目だ、もう平凡なんて使うな」
「分かりました...」
「次この魔王とか神とかだしとけばいいって思ってるよね?」
「大体ね魔王とか神とかレベルが全然違うのよそんなばんばん出されたら価値観下がるよね」
「次この主人公親いるの?」「い、いますよ」
「じゃあなんで高校生なのにこの人は1人暮らしなのかな?」
「それは...」「大体転生した後親が心配するんじゃないか?とか考えなかった?」
その後本当は15分ぐらいで終わるはずだった打ち合わせが30分ぐらい批判された。
はぁ...と大きなため息をつく。
「クソッなんだあのクソ編集者、クソ!クソ!クソ!、これじゃあ何のために漫画家入ろうとしたのか分かんなくなっちゃったじゃないか...」
心に穴がぽっかり空いたような気分だったもう何もやる気が起きない、もう駄目だ俺には漫画家の才能何てないんだそう諦めかけた時だったそこに一人の気配を感じた。
「大樹君?」
「あいり...」
俺の名前を呼んだのは同級生の水口あいりだった。
「どうした?あいり」
「どうしたのってこっちのセリフよ落ち込んでるじゃない大丈夫?」
「あ、ああ、あいりごめん」
「まったくホントに大樹はいつも駄目なんだから。名前はかっこいいのに落ち込んでて前向きじゃないわね。いつも言ってるでしょ前を見ろってまったく」
「なんだよ…あいりまで説教かよ…」
「悪いあいり今日が気分はすぐれないから一緒にゲーセンとかカラオケとか行けない」
「なによ!大樹ホントにいつもなんかあるとすぐ落ち込んで気分がすぐれない気分がすぐれないって駄目だね!」
「あいり子供じゃないんだからちょっとは察してくれよ…」
「うるさい!」
「は、はい…」
今日は早く帰って寝ようそしてリフレッシュした頭で考えよう漫画のこともあいりのことも…そう思い大樹家に帰ることにした。
その日の夜
どこからか声が聞こえた。
『め…よ』『ざめ…』声はどんどん大きくなっていった。
『目覚めよ!』『目覚めよ若者よ!」』『目覚めよ!目覚めよ!目覚めよ!目覚めよ!目覚めよ!目覚めよ!』
「なんだ…うるさいなぁ」
眠い目をこすりながら声の聞こえたほうえ耳を傾ける。
『お前にチャンスをやろう』と謎の声は言った。
「チャンス?」
『そうだチャンスだ』
「な、何のチャンスですか?、っていうか誰ですか貴方不法侵入で訴えますよ」
『うるさい今説明する。私は神だ!』
「やめてくださいそういうの…神とかさっき怒られたんですよ神の価値観が下がるって」
『違う私は本当に神なんだ』
「いや信じません」
『とりあえず話でも聞け、お前が漫画家をもう一度なれる希望を与えてやろうもしお前が今このまま行けば漫画家デビューはできないそれにあいりとも...』
「あいり!そ、それは嫌だ…分かったお願いだどうしたらいいんだ!僕に希望を与えてください!」
「分かったではお前にこのパジャマと靴をやろう』そういうと謎の空間が開いた。それはまるでファンタジー物に出てくるゲートのようなものだった。そして空間だから表現がおかしいかもしれないが確かに丸かった。
「は、はぁ…はぁ?…はぁ…そんなものでどうしろと...」
『これを使ってまずお前が描いたあのクソマンガの中に入るんだ』
「クソ呼ばわりしないでくださいよいくら神でも怒りますよ?」
『それは悪かった、じゃあ没案漫画と呼ぼう、まずその中にパジャマを着て靴を履けそして没案漫画の上に乗れそうすれば漫画の世界に行くことができる。そしてお前がやったことが全て漫画に影響され物語が変わるということになる』
「そんなファンタジーじゃあるまいし...それに没漫画の上に乗れって...それじゃ踏んずけろってことじゃないですか!」
『踏まないと中に入れないんだからしょうがないだろう?それに本当に可能だ、信じるか信じないか。それはお前次第だがな...まぁ後は覚悟次第かな?』
その時神様とやらが言っていることがなぜかすんなり頭の中に入って来た。元々俺は何が起きても覚悟していたのかもしれない...だから神様の言ってることをどうするのか結果はすぐに決まった。
- 没案漫画アドベンチャー(番外編) ( No.1 )
- 日時: 2020/05/04 00:00
- 名前: ピーマンの肉詰め (ID: nE04Zw/f)
どうも肉詰めですこんな感じで書いていこうと思うのですがごめんなさい!文字量が多くて1番最初なので許してください。
とりあえず語彙力を上げる練習程度にやってるので適当に見てくれたらうれしいです
ページの順番間違えましたね(笑)まぁいっかぁ
- 没案漫画アドベンチャー ( No.2 )
- 日時: 2020/05/04 00:04
- 名前: ピーマンの肉詰め (ID: nE04Zw/f)
「分かった...や、やらせてくれ」
『了解だ。ただしもし漫画の世界で死んだら・・・・・・・・・・・・・・・
現世でも死ぬ』
「死ぬ!?」
『そうだそれでもやるか?自分の命を懸けてまでも将来のためあいりのため、、』
「そんなすぐに覚悟なんか決まんないよ...ちょっと考えさせてくれ行かなければならないところがあるんだ」
『分かった行ってこい』
それから大樹はとある場所へ向かった。
「大樹君ど、どうしたの?こんな時間に...」
それはあいりの家だった。
大樹は真剣なまなざしであいりを見つめると息を吐きそしてまた息を吸った。
「あいり、もしかしたら俺はもういなくなってしまうかもしれない...あいりにも会えなくなってしまうかもしれない...でも絶対に、絶対に…俺は!!生きて!帰ってくるから」
「いなくなってしまうかもしれない?ちょっとどういうこと!大樹君」
真剣な表情で話す大樹の姿は力強く、まるで何か覚悟を決めたような感じだった。それでいて一人で何もかもを背負っているようなそんな表情だった。
「ちょっと説明してよ!一人で何でも背負わないでよ!いつもいつもそうじゃん!大樹君は一人で何もかも背負って...」
「悪い詳しくは説明できない…絶対立派な漫画家になって帰ってくるそれしか今は言えないんだ...だから待ってろあいり...その時は!」
そんな真剣な口調で言われたら反論すらする予知はなかった、ただ受け入れて大樹を信じてみようそう思った。
「しょうがないなぁ…分かったよ全然何言ってるのかもよく分かんないけど信じて待ってから。その代わり絶対戻って来てねそしてまた元気な姿を見せて?最近ずっと暗い大樹君のままだったから」
「ありがとう!約束する俺とお前の約束だ」
そういうと二人で指切りげんまんをした。
「これで覚悟が決まった!ありがとうあいりじゃあまた今度な!」
そう言って踵を返すと、元来た道を帰って行った。
その後ろ姿は勇敢でまるで人を助けても名乗らず去っていくようなスーパーヒーローのような感じがした。
(待ってるね私の愛しい大樹君)
- 没案漫画アドベンチャー番外編(2) ( No.3 )
- 日時: 2020/05/04 00:10
- 名前: ピーマンの肉詰め (ID: nE04Zw/f)
どうも肉詰めです。
今回ぐらいの長さがちょうどいいですね。
果たしてこれは続いていくのだろうか...それとも飽きて更新がばったりと途絶えてしまうのか...
分かんないですね(笑)
やれるうちは頑張っていこうと思うので引き続き応援お願いします。(あ、多分誰も見てないか...)
- 没案漫画アドベンチャー ( No.4 )
- 日時: 2020/05/04 00:03
- 名前: ピーマンの肉詰め (ID: nE04Zw/f)
『来たか』
「俺にやらせてくれ」
そういうと早速パジャマを着て靴を履き始めた。
『大樹お前男の顔になったな』
「え?」
大樹は何を言われたのか分からずおもわずポカンとした顔になった。
『顔だよさっきまではオドオドしてたのに急に覚悟を決めた男の様なかっこいい顔になったってことだよ』
「そ、そう?」
『ああ、てかお前なんで神に向かってため口なんだよ、急にタメになったな』
「す、すみません」
大樹はあいりのことばかり考えていて気づいたらため口になっていたのだった。
『まぁいいとりあえずその靴で乗った後のことを説明するからよく聞け』
そういうと神はルールが5か条あると言って淡々と説明をし始めた。
『1つ目物語は基本的に変わる。』
「基本的に変わる?どういうことですか?」
『お前の描いた物語は基本的につまらない。だから私が用意した展開をこなせ、それと質問は後で聞くからちょいちょい喋るな』
『2つ目お前が描いたキャラクター、キャラクターの性格や体格など、フィールド環境、敵、ボス、ラスボス、は基本的に引き継がれる。ただしもしかしたら途中で変わることもあるのでそれ
はお前次第』
『3つ目お前が考えた心情などは漫画のコマに影響されない、これはアドバイスだがもし生存したら書けるように日記とか付けたほうがいい』
『4つ目現実のお前だからって言う理由でセーブとかコンテニュー機能などもちろんない。ただしいいかよく聞け、フィールド798を目指せ。』
『5つ目もしクリアした場合その今までの過程が自動的に漫画となり、お前は最高の画力を手にすることができる。これは神からのご褒美だ。だから後はその画力で面白い漫画を描けるようしっかり揉まれて来い』
『以上がルールだ何か質問は?』
そういうとすぐさま質問を温めておいたかのように話した。
「2つあります」
「まずつまらないってひどいじゃないですか」
そういうと大樹は神をねめつけた。
『じょ、ジョークだよジョーク』
さすがに髪もその鋭い眼光にひるんでしまった。
「最後にフィールド798ってどこですか?そんなもの設定上に書いた覚えはないんだけど…」
『それは秘密さ。まぁ頑張りたまえ』
「が、頑張りたまえって...」
『さぁ時間だ、私も忙しいもう行かないと、君も早く行くんだね』
大樹は息を吸い込みはいた
「ふぅー、よし行くぞ」
顔をペチンと叩くと漫画の一歩手前まで来た。
あいり待ってろすぐ帰ってくるからな
そして大樹は足を恐る恐る踏み出した。
すると漫画から光が発せられた、その光はみるみるうちに大樹を包み込み始めた。
「な、なんですかこれは?」
『それはテレポーテーションライトだ、それがお前を包み込み目の前が一瞬真昼間のような明るさになるそして気が付いたときには漫画の中にいるってわけさ』
「分かりました」
そして数十秒もたたない内にその時がやって来た。
『大樹!検討を…祈…る…』
神の声が段々と遠くなっていった。
あ!しまったパジャマを着た理由なんなのか聞き忘れた!
そう思っていた次の瞬間気づいたら目の前はなじみ深いあの場所だった。
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