複雑・ファジー小説
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- 竜が苦手な鼠の獣人の番は、竜王!?
- 日時: 2020/05/31 22:14
- 名前: はな (ID: obDW75wI)
あらすじ
主人公のアスティーナ・ビニコルは、竜が苦手な鼠の獣人。そんなアスティーナは、竜王の番探しのパーティに参加することになって、、、。
番について
番とは、獣人達の運命の相手みたいな感じ。番だとわかるのは、男は精通がきたら女は生理が来たらわかる。
竜人達に番ができると、竜人は嫉妬深い?ヤンデレ?なので相手の番が浮気すると浮気相手を殺すのは当たり前。相手の番も殺して、自分も殺すというのもある。
ちなみに、番にちょっかいを出して国がなくなるというケースもある。
- Re: 竜が苦手な鼠の獣人の番は、竜王!? ( No.1 )
- 日時: 2020/06/05 22:45
- 名前: はな (ID: obDW75wI)
「アスティーナ。」
あぁどうしてこうなったのかな。
「え。竜王様主催のパーティ?」
なんで竜王様が?
「どうやら、番探しのパーティらしい」
「そうなんだ。」
私は、アスティーナ・ビニコル。伯爵家の長女。私には三つ上の兄がいる。兄、シクル・ビニコルは伯爵家の当主。兄は番と結婚している。
私は、竜が苦手。私が嫌いなのは、理由がちゃんとある。
それは、
私の母と父は政略結婚だった。
父は優しく、母のことも愛していたと思う。しかし、そんな日常は長くは続かなかった。
父は番の竜人を見つけて、私達を捨てていった。
その日から母は狂っていった。母は私を虐待してきた。理由は、父の番と目の色が似ているから。
私は、父の元に行って助けを求めた。そこには、優しかった父はいなかった。
その後、母は亡くなった。
今では、兄と兄嫁さんと一緒に過ごせれて嬉しいかな。
「私も行かないといけないの?」
「そうなんだ。お前が竜が苦手なのは知ってるけど、絶対行かないといけないみたいだ。」
「わかった。」
でも、私が番な訳ないし多分大丈夫なはず。
「いつパーティあるの?」
「あぁ明日だ。」
「えっ。明日!?」
「伝えるの忘れてた。じゃあバイバイ。」
「えっ、お兄様!
はぁ、逃げたな。」
思わずため息をつく。明日か。準備大丈夫かな?
「ねえメアリ。明日パーティに参加しないといけないの。ドレスどうすればいいかな?」
メアリとはビニコル伯爵家で働いているメイド。鼠の獣人で、私が番と竜が苦手なのも知っている。
「随分急ですね。
ドレスはこちらのでよろしいでしょうか?」
「そう、急なのはお兄様がさっき教えてくれたからなの。
ドレスは、それにするわ。そんなドレスあったけ?」
「はい。一回もきていないドレスでして。見たことないのは、しかたないかもしれないですね。」
「そうだったのね。」
次の日
「はぁ憂鬱」
「休んだらだめだからな。」
「う、」
すぐ帰ったらいいかな。
あ、会場が騒がしくなった。竜王様がきたみたい。竜王様を見れるのってなかなかないチャンスかも。
一応竜が今は大丈夫かもしれないし。
見てみたいな。
「ん、見えないな」
私は身長が145センチだからか見えないや。
ここの位置なら見えるかな?
「あっ」
目があった。
ん?何これ。竜王様と目があったら、体がビリビリする。なんだろう?本能が竜王様の近くに行けっていってる。どうして?よくわからない。
そんな事考えてたら、竜王様が近くにきた。
怖い。
「ちょっと来てくれる?」
来いっていう圧がする。
「え。あ、ははい」
私何かしたのだろうか?怖いな。
竜王様についてきてなんか豪華な部屋に来た。
「今から竜王国まできてくれないだろうか。」
無理無理。竜が苦手な私がいけるわけない。
「な、なんででしょうか。」
「それは、貴方が私の番だからだ。」
えっ、嘘。竜が苦手な私が竜王様の番!?なにかの冗談なはず。
「そ、その。なにかの冗談でしょうか?」
そうだ、冗談だ。私が番な訳ない。
「君は、冗談だと思うか?」
「ひっ」
な、なんか怒ってる。
反応的にも冗談じゃなさそう。
「とりあえず、竜王国に来てもらう。」
「えっ。ちょっと。」
外に出されて、なんか竜王様が人型だったのが、竜になった。そして、私は竜王様の上に乗らされた。
上空に今いるけど、怖い。
こんな高さ、高くて怖いのと、竜がいるからか、震えが止まらない。
早く着いて、本当に。
思わず、涙目になったのは仕方ない。
そんな私をみて、竜王様の飛ぶスピードが遅くなったけど、そうじゃないのよ。
- Re: 竜が苦手な鼠の獣人の番は、竜王!? ( No.2 )
- 日時: 2020/06/05 23:30
- 名前: はな (ID: obDW75wI)
竜王様に連れ去られて、約半刻(1時間)たった。
竜王国についたみたいだ。
竜王国にはやはり竜人が沢山いて怖い。
「ここが竜王国だよ。」
竜王様が人型になった。怖さは、少し収まった。
そして、竜王様がついてきてというので竜王様の後ろを歩く。恐らくここは王宮だ。たまあに竜人が向こうから歩いてくる。貴族だったり使用人だったり。
そんなことを考えているといきなり少し硬いものにあたった。顔は、下を向いていたので急いで顔をあげる。
あたったのは竜王様だった。
「りゅ、竜王様!?も、申し訳ございません!どうかお許しを。」
「ん?あぁ大丈夫だよ。そんなに謝らなくてもいいから」
「はい。」
ゆ、許してもらえた。ふう、無礼だとかで処刑されなくてよかった。
*そんな事で処刑されたら竜王様は怒り狂います。
竜王様が部屋に入る。竜王様がジェスチャーで部屋に入れといっている。
私は少しビクビクしながら部屋に入った。何故ビクビクしたのか?それは部屋の中が豪華だからだ。埃一つなく、念入りに掃除されている事が分かる。
「すまない」
部屋に入ると早々に頭を下げられた。
「竜王様!?私如きに謝らなくても」
「いや。無理矢理竜王国に連れてきてしまったからな。」
「いえ。大丈夫ですから。」
全然っ!大丈夫じゃないです!!!まぁそんな事は言えないけど。
「そうか?そういえば名乗っていなかったね。この国の国王のレオファルト・デ・オスミルルだよ。」
私も名乗らないと、
「私はビニコル伯爵家の長女。アスティーナでございます。」
「そんなに堅苦しくしなくていいよ。夫になるのだし」
「は、はぁ」
いや。絶対敬語はしよう。
そう堅く決意したアスティーナであった。
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