複雑・ファジー小説

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未来世界の改善 第一話:W・D
日時: 2020/06/04 11:32
名前: Angel/God (ID: j24nS2D/)

2120年 9月 17日 PM07:30

 ピコン

 いつものようにメガネ型テレビをつける

«今の流行りはやっぱりこれ! 『スティック型ホログラム』! 売り上げ数は……»

 プチ

「くだらない」

(そんなの30年前の外国の技術からできたものだろう?)

 彼は『火道ひどう 神奈真かなま
 凡人だ

「昔の日本は今よりずっといい。人が人を支え、愛情や友人がある。だが、今は違う。
 今は、人が自分好みの人造人間を造りだし、機械に頼っている」

 そう言って、彼はテーブルに置いているコーヒーを流し込んだ

「俺は愛人や友達がいないんじゃない。『造っていない』んだ。だか、俺みたいなやつは少数派。
 多数は、「お前、変なへつだな」とバカにしてくる」

 そうして、今は古いが電波は通っている『スマホ』を取り出した

「ネットサーフィンするか……」

 しばらく彼がネットサーフィンををしていると、一つのサイトが目にとまった

<世の中を変えよう『W・D』活動>

「なんだこれ? 見てみるか」

 ポチ

 サイトにはこう書いてあった

<今、世の中に不満を持っている人はごくわずかです。ですが、そう小さな不満がやがて『世界』を変えます 。あなたも、この活動に参加してみれば? 現・参加人数 5人 >

 下には参加登録のボタンがある
 こういう詐欺は今頃は世の中に沢山ある
 参加登録で住所や電話番号を盗むという非常に悪意ある手口だ
 だが、彼にはこれが運命だと悟った
 迷わず彼は参加登録をおした

 彼が登録をしている途中、こんな項目があった
 <#必須>
【あなたがこの活動に入るうえでの意気込みや目標を入力してください】
|                               |
|                               |
|                               |
|                               |
|__________________________________________________________|

 ここは彼にとって、重要すぎる項目だった
 ここに入力した言葉は君達が知る必要はない
 だが、一つ言えることは——『挑戦』だ

 全てのを入力し終わり、彼は送信を送った
 時刻は、PM08:07
 彼は「明日は少し早い」言い、寝室へ行き静かに眠りについた



 2120年 9月 18日 AM05:00

ピリリリリリ……

 アラームが鳴る

「……もう5時か……」

 ベットからおり、歯磨き、トイレ、着替え、朝食を済ませてから彼は家を出た


「いらっしゃいませー」

 人口知能<AI>の声が店内に響く
 ここは、街で一番人気が高いケーキ屋さん
 何故、彼はここに来たのか
 それは、たった一人の親友——由羽ゆはに誕生日ケーキを渡すためだ
 彼はこの店でそこそこ値段が高い、『リーロト生クリームケーキ 1ホール』を選び購入した

「ありがとうございましたー」

(AIの声なんて聞きたくねーよ……本物の人の方が思いがこもってる)

 そう嫌みを思いながら彼は由羽の家に向かった



 ピーンポーン

「はいっていいよー」

 ガチャ

「買ってきたぞ。ケーキ」

 彼女が二階から降りてくる

「まじで! ありがとう」

 そう言って彼女はケーキを手に取った

「かなも食べる? 昨日誕生日だったんでしょ?」

「まぁな。けど、俺はいいよ」

「そっか……」

 そんな話をしていると、いきなり轟音が鳴り響いた

 ドォン!!!!

「きゃ!」

 玄関にいた彼らだが、玄関は半壊し、煙が漂っていた

「な、なんだ?」

 彼がそう言うと、煙の中の人影が喋った

「話している時間はない。隣のやつも来てもらう」

「はぁ!? お前はいったい——」

 そう言いかけた瞬間、神奈真と由羽が人影に担がれ空へと連れていかれた
 煙から抜けた時、背中に何かが書いてあるのがわかった
 それは、『W・D』のマーク
 昨日神奈真が登録した世界を変える活動のマークだった

「私の家はどうするの!?」

「あとで必ず直す」

 そして、神奈真が確認した

「お前は、『W・D』のやつだよな?」

「そうだ」

「やっぱな。てかなんでそんなに急いでるんだ?」

「もうすぐ来る」

 後ろ向きに担がれている二人が目にしたのは衝撃の光景だった

「黒マントのやつがいっぱいきてる……」

「なんなんだよあれ!」

「あれは俺が率いる『W・D』を破滅させようとしている、
 『W・D』とは、真逆の組織——『W・A』だ」

「何故、そんなことを?」

「お前はこの世界を変えるという強いおもいがあるだろう?

 それとは逆に彼らも世界を保つという強いおもいがある」

「さっきから、何を話してるの?」

 由羽が言った

「それは後で話すから」

 すると神奈真は恐ろしいことに気がついた

 今、二人を担いでいる人物とそれを追っている黒マントがジェットスーツも着けず、空を飛んでることを


 第一話 了


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