複雑・ファジー小説

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奴が三十路じゃなかった件UC(短編集)
日時: 2020/09/23 15:30
名前: ジオ・アトス (ID: oN2/eHcw)

花卉仔民達はモニターの映し出された衝撃の事実に固まっていた。

「なんだこれは?たまげたなあ」

「嘘・・・だろ・・・!?」

モニターに映し出されているのは、ガテン系国家資格の写真集だった。どれも同一人物であり、生年が「平成」と書かれていた。

平成・・・そう、つまり、奴の年齢は三十路には到底及ばないキッズだったという事だ。
花卉仔民達は長年奴を倒すべく、犯罪予告や成り済ましを繰り返してデマを拡散するも効果なし、
そこで新たに年齢詐称というスタンダードな荒らしに切り替えたのだが・・・彼らの挑戦は僅か1日で滅ぶ事になる
不正は無かった。それはもういいんだよ
問題は

「奴は三十路でもなかった」という衝撃の事実だけだ





『うぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!』




ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!wwwwwwwwwwww





凄まじい勢いで殺し合いを始める花卉仔民達!
壁を美術館の絵みたいに吹き出す血で染めていき、部屋中に糞尿と血の臭いが充満しだすw臓物をぶち撒けながら死んでいく花卉仔民達。

嵐(荒らし)の如く訪れた阿鼻叫喚の末、部屋は静寂に包まれる。
その骸の上に残るのは、彼らの命を奪った一枚の紙・・・そう、国家資格のコピーだった。