複雑・ファジー小説
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- 二股OKなカップルでーす(3股は?)
- 日時: 2020/12/01 21:44
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
地球は巡る。時間も巡る。恋も巡る。
巡る世界の、少女のお話。
こんにちは!リリです。現在、『ブラック企業の営業マンちゃん』と『二股OKなカップルでーす』を
同時掲載中です。『ブラック企業の営業マンちゃん』カンジムズイです。執筆頑張ります。
『二股OKなカップルでーす』も頑張ります!応援よろしく。では始めよう!
1話 日傘の色は、恋の色>>01
2話 気遣いって大事>>02
3話 一個500円です>>04
4話 試合で忙しい>>06
5話 知ってる>>07
6話 見せたからな〜>>10
「ニイちゃん、好きだよ」「ダイ君のことも好きだよ」こう言って幸せを噛み締めていた私たち。
あの姿はどこへ行ってしまったの。
第一章 [幸せな私たち]
今年の春。ソメイヨシノが満開の時期。私の心臓は、世界一バクバクしていた。
憧れの帝先輩。勉強ができて、サッカーチームのエースだった帝先輩。今日、高校を卒業してしまう帝先輩。
みんなの憧れの帝先輩。バレンタインチョコをもらった数が、この高校の記録更新をした帝先輩。
私なんかとは釣り合わない帝先輩。
でも……告白ぐらいしないとね。もしOKだったら…
そんなわけないけど、可能性にかけてみたい。告白をしなければ、可能性は0になってしまう。
「帝先輩」
「ん?」 「あの…」 「私…」 「帝先輩のことが…」 「好きなんです…」
「一年生の頃からずっと追いかけをしてて…」
「本当に?」 「え?」
「本当に僕のことが好きなのか」 「はい」
沈黙。
「仁衣奈さん。ずっと、仁衣奈さんのことが好きでした。付き合ってください」
えっ!
「はい」
つづく
次回予告 第二話 日傘の色は、恋の色
- Re: 二股OKなカップルでーす(3股は?) ( No.9 )
- 日時: 2020/11/08 21:45
- 名前: リリ (ID: mwHMOji8)
黄金宮について書いた物語を[コメディ・ライト小説]コーナーにアップしました。
題名は、[黄金宮のヒマな役職者]です。
この物語の裏話を知りたい方は是非読んでください(^人^)
裏話を知りたくない方は……
⚠️⚠️危険です⚠️⚠️
お気をつけを😏
では!
- Re: 二股OKなカップルでーす(3股は?) ( No.10 )
- 日時: 2020/11/09 20:58
- 名前: リリ (ID: mwHMOji8)
第八話 見せたからな〜
帝先輩……
確かに私は帝先輩を裏切った。帝先輩を責めることなんて出来ない。
責める理由も無いし。
でも……
『黄金宮』って何なんだろう。
巡理さんに聞いてみようかなあ?
うんん、また同じ間違えをしてしまいそうになった。
もう帝先輩を裏切りたくない。
そう思えたのは今日までで、仁衣奈は巡理に『黄金宮』について聞くことになる。
「 おやすみ。」元気がないままベットに入る。
「あら、どうしたの?嫌なことでもあった?」
ママを心配させてしまった……
でも、今日ぐらいは甘えてもいいかも。
「あのね、ママ。」私は全ての経緯を話した。
「そうなの。でも、手がかりは『巡理さん』だけなんでしょ。
聞いてみなきゃ後悔するよ。ママもおんなじような経験あるんだから!」
そういって、ママは笑った。
私は、明日の朝、巡理さんのラインに連絡を入れることにした。
この時ニイナは知らない。
ラインに、『見せたからな〜』という怪しげな連絡が入っていたことを……
- Re: 二股OKなカップルでーす(3股は?) ( No.11 )
- 日時: 2020/11/10 21:57
- 名前: リリ (ID: mwHMOji8)
第九話 最後のオレンジジュース
「おはよう」
「あら起きたの。ぐっすり眠れた?」
「うん。まあ。」
ママには『うん。まあ』と答えてしまったけど、本当は違う。
夢に巡理さんが出てきて、帝のことなんか気にするなよと言ってきた。
気にするに決まってるじゃん、と思う。
確かに巡理さんだって魅力的だけど……
帝先輩の方が好き。
私はラインを打った。巡理さんが何か送っていたけど、読む気力はない。
「今日の10時にオレンジジュース・ストアに集合。これが最後の一緒に飲む
オレンジジュース」と。
- Re: 二股OKなカップルでーす(3股は?) ( No.12 )
- 日時: 2020/11/15 20:42
- 名前: リリ (ID: mwHMOji8)
オレンジジュース・ストアのメニュー(外伝)
「ありがとう。とても美味しいわ」
「ご賞味いただきありがとうございます」
「ええ。そうだ!いつもの話をしましょうよ」
「はいはい。たしか、ムーシャの才能を皇帝が認めたところでしたよね」
「そうよ。早く教えて!」
「皇帝は、ムーシャの弓の稽古をよく見にいく様になりました……
「ああー面白かった!明日も来るからね。」
「フレッシュジュース一杯で3時間も店の席に座らないでください」
「いいじゃない。毎日来てるんだから」
「フレッシュジュース500円✖️30で15000円の儲けが出てるよ」
「塵も積もれば山になる!」
「…… 分かりました!」「もう……」
「んふふ。ずっと前から思ってたんだけど、美叉さんの話って面白いよね!
小説家になったら!」
まだ明るい性格だった頃のニイナは、1人の大ベストラー作家を育てた。
あの頃のニイナの性格と、今の性格では月と太陽ほどの違いがある。
ニイナは月になりきれていない気がするが。
- Re: 二股OKなカップルでーす(3股は?) ( No.13 )
- 日時: 2020/11/29 20:47
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
第十話 巡理さんはこない
現在、午前11時39分。約束の時間から1時間半以上経っている。
もう待てない。帰ろう、そう思った時、“あの人”が店内に入って来た。
「美叉さん!……」
「あら、ニイナじゃないですか。顔色が悪いですね。
悩んでるでしょ?」
「はい……」
「なんなの?全部話してごらん?」
私は全ての経緯を話した。
「ふーん。」
「起きたことは仕方がない。ニイナが正しいことをしていれば、
神様はきっと味方してくれるわよ♪」
「美叉さん……」
「きっと大丈夫よ!信じないと何も変わらない。」
「私だって、投稿した小説が全部落ちて小説家の道を
諦めようとしたこともあった。
でも、ニイナの言葉を信じたら成功した。
今度は私がニイナを支える番。」
「美叉さんっ……」
「美叉さん……」
「本当にありがとう!」
ニイナは涙を拭い、立ち上がる。