複雑・ファジー小説
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- カミエルお嬢様の復讐
- 日時: 2020/11/14 21:10
- 名前: リリ (ID: mwHMOji8)
第一章 悪夢の終わり
「 エレーナ家の爵位剥奪およびエレーナ・カミエルの処刑を命じる。」
なんでこうなっちゃったの?
王立アカデミーでアンナを虐めた時のこと。妹のセレーネの誕生日プレゼントを燃やしているのを
発見した時のこと。ライカに階段から落とされた時のこと。
全てアレンダー家のせいだ。まだ死にたくない。
アレンダー・ライカに復讐したいのに!
私の人生はこれだけのものだったのね……
執行人の持つ斧の刃が振り下ろされる。
ここはどこかしら?天国?地獄?匂いがする。
この匂いを覚えてる。名門エレーナ家の紋章に描かれているラベンダーの香り。
この景色は……私の住んでいた部屋から見える景色だわ……
どうなっているの?
もしかして……
過去に戻ってる?そうなら万々歳よ。アレンダー家に復讐できるわ。
もう、[エレーナ家を荒らした害虫]とは言わせない。
今は何歳ぐらいなのかしら……
私が処刑されたのは23歳の時だったから……
よし!メイドを呼べば確かめられる。カミエルはベルを鳴らした。
思惑通りメイドが来た。
「私って今何歳だったっけ?」
メイドは困惑した顔をしてから、「13歳でございますよ」と言った。
13歳!今は王立アカデミー入学試験に向けた猛烈な試験勉強中よ!
前は、お父様のコネのおかげでなんとか入学できたけど、そこからが悪夢の始まりなのよね……
きっかけをできるだけ決しておかなくっちゃ!(悪夢の発端はコネ入学だった)
見てなさいライカ!首席で合格してやるんだから!
その貴族の評判は、王立アカデミーでの行いによって決まる。
だから、13歳の時は、貴族の記憶がすっぽり抜けているの。
勉強したって記憶しかないものね!(私は勉強せずにコネ入学)
王立アカデミーでは毎日のようにお茶会が行われて、そこで生徒たち(主に女子)は
他の生徒の悪口を広めるの。
大人の貴族の方々がいっぱい来て、全ての様子を見ていて(一緒にお茶会)
評価をつけるのよ。
私の評価は相当悪かったわ。でももう違う。
あそこにいる貴族全員に「優」をつけて見せるわよ!
さあ特訓特訓!