複雑・ファジー小説
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- 貴方に似合うのは苺の花?
- 日時: 2020/12/06 11:59
- 名前: おでん猫 (ID: vzo8adFf)
君は私に居場所をくれた。
君は私と愉しげに接してくれた。
君は私と一緒に笑ってくれた。
君は私を傷つけたりは決してしなかった。
君は私に希望をくれた。
君は私の全てを感じてくれた。
君は私の全てだ。
だから─────
◇◇◇
はじめまして。おでん猫です。
この作品がこのサイトでの私の初作になります。
……超絶初心者です。
表現が曖昧だったり、同じコトバが繰り返し出てきたり、ということがしょっちゅうある超絶初心者の作品
ではありますが、暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。
それと……アドバイスをいただけると私の書く気力がupします。
また、この作品は自己満足であり、アイデアが浮かんだり、『書きたいな』と思った時に書いていきます。
これらのことをご了承いただけるとこちら側としても幸いです。
↓目次↓
プロローグ>>1
登場人物紹介>>2
1話>>3
- プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2020/11/25 17:16
- 名前: おでん猫 (ID: vzo8adFf)
プロローグ
「はぁっ、はぁっ……誰かぁ……助けて…っ」
1人の小さな少女が夕焼けに染まる森の中を走っていた。
髪の毛はぼさぼさ、着ている赤いワンピースはぼろぼろ。
手に握られているのはかなり前からあったようにも見えるウサギのぬいぐるみ。
肌には見るだけで痛々しいような小さな傷がいくつもある。
「ううっ……おかぁさん……おにぃちゃん……どうして……そんな」
周りの樹々は少女を覆い尽くしてしまうような魔女の爪のよう。
少女が足の動きを緩めた。
すると「あっ」と思った瞬間、石につまづき、大きく転んでしまった。
頭をガツンと打たれた衝撃。
その影響で頭がふらふらする。
身体のあちこちを擦りむいて、血がたらたらと流れる。
ズキズキと痛む、擦りむいた傷。
なんとか身体を起こそうとしたが、身体が悴んで思うように立ち上がれない。
11月の夕方は昼と違ってとても寒かった。
意識が朦朧として、今にも気を失いそうだ。
それでも、やはり11月の寒さと擦りむいた傷は少女の身体を段々と蝕んでいく。
転んで倒れてしまった姿勢のまま、少女は精一杯の力を振り絞って声を出した。
「だ、だれか……た……」
しかし、その声は喉の途中で掠れてしまう。
それに、すっかり暗くなって空気が冷たい中、森の中を歩く人なんていなかった。
眼から溢れた水滴が頬を撫でる。
11月5日。
少女は暗くて冷たい森の中で眠りについた。
- 登場人物紹介 ( No.2 )
- 日時: 2020/11/27 18:04
- 名前: おでん猫 (ID: vzo8adFf)
登場人物紹介
(話に出た順に追加していきます)
ユネル・シクルット
女 9歳 誕生日は11月5日
金髪 三つ編みくるりんぱ的な髪型 垂れ目 緑の瞳 赤いワンピース 茶色の編み上げ靴
お気に入りのウサギのぬいぐるみを常時持っている。
面倒見がよく、人見知りな性格で恥ずかしがり屋。
物を大事にする(特に誰かからプレゼントされた物)。
草花や樹木が好きで、よく森に出かけて植物を観察をしていた。
母と弟とユネルの3人で暮らしていた。
- 1話 ( No.3 )
- 日時: 2020/12/04 21:29
- 名前: おでん猫 (ID: vzo8adFf)
「……?」
少女───ユネル・シクルットは柔らかい薄緑色の光の中で目覚めた。
(……えっ?あれから私……気を失って、それから……どうなったんだっけ?)
ユネルは、
(此処は何処?)と思い、辺りを見渡そうとするが、何も見えない。
それはまるで霧が視界を覆っているよう。
ただ、ユネルは何故か心が安らいでいるように感じていた。
どこかでこの感覚を感じたことがあるな────と思ったら、気づいた。
森だ。多くの鮮やかな草花が咲き誇り、互いに自分を強調し合っているような森ではなくて、地味でぼんやりとした印象の花が多く、素朴だけれど安らぐような、そんな優しい雰囲気を纏った森。それと感覚が似ていた。
どうして森と雰囲気が似ているのかな────なんてことを考えていると、誰かの声が聴こえた。
「キミ、大丈夫?」
その声はユネルが知っている声ではなかった。
聴き取れた限りで理解できたのは、「キミ、大丈夫?」と言っていたことと、自分よりも少し年上くらいの女の子の声、ということ。
「ううん……」
目を覚ますと、目の前には長くてさらさらしてそうなアッシュグレーの髪の少女が立っていた。頭には黒の小さいカチューシャ。リボン付きの可愛らしいブラウス。
「あ、あのっ……」
と口を開きかけたら、少女と薄緑色の光がユネルから遠ざかっていった。
パチン、とガラスでできた玉が割れるようなおとが頭の中で反響したと思ったら、周りはユネルが倒れた森の中だった。
小鳥が囀る音が聴こえる。
空は快晴で、まるで絵の具を『空』というキャンバスに一面塗りたくったかのよう。
「今のはなんだったの……?夢?」
ユネルは少しの間その場から動けなかった。
夢なのかを考えていて気づいたが、これからユネルは何をすればいいのか、ということにはっ、と気づいた。
そして、彼女は考えた結果────
森を抜けた先にある町に行くことに決めた。
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