複雑・ファジー小説
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- Drops of tears Dripping
- 日時: 2020/12/08 16:21
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
恵まれた人と恵まれていない人がいる。
感性も人それぞれ。
だけど、人気者になれる子の性格や感性は決まっている。
逆に、“陰キャ”と言われるような子の性格は?
これは少し違うような気がする。
人が何で暗くなるのかなんて、
本人も分からないのだから。
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こんにちは!リリです。久しぶりに新しい小説を書こうと思いまして、
明るい話を書くことが多いので今回は暗い話を書くことにしました。
感情を繊細に表現したいです!
“題名の意味”を説明するコーナーを↓に作りました。
最低限のことしか書いていないので冷たく感じられるかも知れませんが、
この小説の世界観を表したいのでワザとです。
“題名の意味”はその話を読んでから閲覧された方が良いと思います。
小説へのアドバイスやコメントをもらえると執筆スピードがアップします。
ぜひお願いします。最近、更新スピードが速くなっているのでこの勢いで行きたいです。
宝石の意味は自分で考えてください。分かると面白いかも!?
では!
オパール Seif-introduction>>01
パイロープガーネット proiogue >>03
インプリアルトパーズ Expressioniess and hope >>05
アマゾナイト Betrayal fiashbacks>>07
アレクサンドライト I'm out of place >>09
アベンチュリン Everything collapses >>011
アイオライト Gum tape spirit >>013
エメラルド You can run away from things you don't like >>015
トルマリン The sky was clear blue >>017
キャンドルクオーツ You have to get used to it >>019
グリーンルチルクオーツ Refreshing youth >>021
ー題名の意味ー
Seif-introduction>>02
prologue >>04
Expressionless and hope >>06
Betrayal fiashbacks >>08
I'm out of place>>010
Everythng collapses >>012
Gum tape spirit >>014
You can run away from things you don't like >>016
The sky was clear blue >>018
You have to get used to it >>020
Refreshing youth >>022
- Re: Drops of tears Dripping ( No.3 )
- 日時: 2020/12/05 19:30
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
私の前を歩く父が倒れてゆく。
コンクリートの地面に血がゆっくりと滲む。
真っ赤に染まった包丁を持った男が逃げていく。
情報を頭でうまく整理できない。
起きたことが頭をグルグル回って行く。
父が救急車に乗せられる。私は立ちすくむ。
周りの人の声も宇宙人のコトバに聞こえる。
もう、何も分からない。
- Re: Drops of tears Dripping ( No.4 )
- 日時: 2020/12/05 19:38
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
prologue=プロローグ
- Re: Drops of tears Dripping ( No.5 )
- 日時: 2020/12/05 21:08
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
青葉はスーパーでメロンを買った。
メロンを藍色の袋に入れて、その袋を背負う。
国立総合病院に行く彼女の足取りは重い。
父親の笑顔が見られないからだ。
今、父は狸寝入りをしているだけで本当は起きている。
そう信じたい。信じたくて堪らないけど、信じられない。
笑顔のない父は怖かった。感情が読み取れない。
死んでいるようだ。青葉は思った。
心臓は動いていても、ココロが動いていなければ人は死んでいる、と。
宇宙の研究の最前線に立つ研究者達が、
知的生命が“宇宙”を意識した瞬間、宇宙は初めて存在すると
唱えるのと似ている。
国立総合病院の看護師さんも死んでいると思った。
「急患です!」と慌てた声がしても顔色ひとつ変えない。
私が「お父さん、大丈夫よ!」と意識の無い父を励ましているときも
無表情だった。「きっと大丈夫ですよ。」そう言う看護師もいるが、
本心から言っているとは思えない声だ。
病院の面会受付所に行くのもイヤだった。
私が現れると、受付にいる人は「きた……」と言う顔をする。
私に対応するのが面倒くさいのだろう。
やっと高校に入るちっぽけな少女に敬語を使うのも嫌気がさすのだろう。
面会受付をし終えて、彼女は病室に入る。もちろんノックをしてから。
父は起きていないだろうけど、そのノックに起きているという
期待を込めて。
やはり父は起きていなかった。今日も無表情で目を閉じている。
「お父さん、明後日、高校の入学式があるの。」
父に、高校の制服を着た姿を見てもらいたい。
無理なのは分かっているけど。
私は父の手を握った。
- Re: Drops of tears Dripping ( No.6 )
- 日時: 2020/12/05 21:17
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
Expressionpless and hope=無表情と希望
- Re: Drops of tears Dripping ( No.7 )
- 日時: 2020/12/05 21:32
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
頭が痛い……うっ……
青葉は中3の6月にフラッシュバックしていた。
「ねえ、桜。私、志望校どこにしたらいいと思う。」
「選択肢を教えて。そしたら私が選んであげる。」
そういう桜の目は真剣だった。
青葉は志望校に悩んでいた。その悩みをポツリと親友に言っただけだった。
だけど、桜は真剣に考えてくれた。
一週間後、桜は答えを出してくれた。
「聡静学校高等部がいいんじゃない?
偏差値も65あるし、物静かな感じが青葉に合うよ。」
他にもたくさん聡静学校高等部の魅力を教えてくれた。
だから私は、志望校を聡静学校高等部に決め、勉強に明け暮れた。
そして2月。私は“合格”の二文字を手にした。
桜は祝ってくれた。その時に青葉は気づいた。
桜は自分の志望校を一度も口に出さなかったことに。
私が“合格”を手にした翌日、桜は音信不通になった。