エアワセ | 複雑・ファジー小説

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エアワセ: 日時： 2020/12/13 22:31; 名前：スロージュ（ID: hDVRZYXV）; 　人は孤独に耐えられない。
　人は一人では生きていけない。
　
　だから人は仲間を欲する。
　だから人は同類を探す。
　
　そうして人は強くなる。

　だが、もし誰が仲間か分からなかったら。
　誰が敵か分からなかったら。

　自分が何なのかさえも──

　

　こんにちはスロージュです。
　コメディ・ライトよりの複雑・ファジーです。
　二作同時執筆なので更新は遅いと思います。
　頑張るのでよろしくお願いします。

　人物リスト(随時更新、ネタバレ含む……かも)

　>>1

人物リスト ( No.1 ): 日時： 2020/12/13 22:26; 名前：スロージュ（ID: hDVRZYXV）; 　来黒　将星　(コグロ　ショウセイ)

　成金院　真値　(ナルカネイン　マチ)

　院田　新芽　(インダ　アラガ)

　浦花　伊予　(ウラハナ　イヨ)

Re: エアワセ ( No.2 ): 日時： 2020/12/25 17:52; 名前：スロージュ（ID: hDVRZYXV）; 「えー、つまり有性生殖では、子供の形質は両親の遺伝子によって決まる。では……」

　知ってる。塾で習った。やっぱり理科の授業は退屈だ。同じことを二度も習うなんて効率悪いだろ。

　俺は机に膝をつき、手のひらに頬をのせていた。いかにもつまらなそうな顔をして、淡々と授業を受けている。外では一年生がサッカーをしていた。
　
　あ、転んだ。だっせえ。

「じゃあここ来黒」

　お、今の普通にすげえな。

　外では一人、スーパープレイを決めていた。運動神経が良いのだろう。そいつの周りにいる奴もすげえなどと感心している。

「来黒くん、ねえ来黒くん。呼ばれてるよ」

「え？」

　隣の女子が肩を叩いた。

「来黒！　外なんか見てないで授業に集中しろ」

「すいません……」

　あははははは

　クラスのみんなに笑われた。
　はずかしい。

　俺は顔が赤くなっていることに気づくと、机に顔を伏せた。

　あ〜あ、つまんね。なんか面白いことでも起こんねえかな。

　今日もいつもと変わらない時間が流れている。