複雑・ファジー小説
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- 騎士物語
- 日時: 2020/12/24 07:30
- 名前: 朧 (ID: OYJCn7rx)
この物語
は某小説をモデルに創作した作品です。
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ロエネット国とペネルシア公国の大きな戦争が終わった。ペネルシア公国の公宮
の城壁は崩れ落ち、城内町は塵と化した。反逆者が裁きを受けると、英雄たちは
ペネルシアの富を我が物とした。1番の英雄、カミエル・セザンヌはセレルと言う美しい場所に都を建て、ライアと言う名を与えた。同じ頃にカミエルの家臣、オイエルは街をうち樹て、ササンヌはエルドラの空に大きな屋敷をそびえさせた。オイエルははるか先の海を越え、数多くの丘に町や村を作った。そこでは平凡な者達が騒いだり怒ったり泣いたりする日々が永遠と繰り返され、これからも果てしなく続くのであろう。
ロエネット国に久しぶりの平穏が訪れると、暇をもらった下級軍人達が騒乱を起こした。その度に奇跡が起き、騒乱は収まった。カミエルが神に寵愛されていることの現れであろう。本日は、“奇跡の中の奇跡”と呼ばれている不思議な出来事について話したいと思う。ほまれ高い騎士の行動に尊敬を込めて。
一、 高貴なる春の往来>>01
- Re: 騎士物語 ( No.1 )
- 日時: 2020/12/24 07:26
- 名前: 朧 (ID: OYJCn7rx)
長き冬が過ぎ、美しき春が来た。主君、カミエルが開いた祝いの宴には大勢の大領主の面々、貴なる騎士の数々、すなわち“円卓の家臣”の顔ぶれがそろう年に一度の日だ。まあ、宴は10日続くが。。長き戦の中で剣術を練磨された義兄弟たちが集まり、宴で日々の疲れを忘れて娯しむ。騎士達は馬術を見せびらかし模擬戦を行った。領主達は酒を呑みながら騎士達の馬術の腕に称賛の言葉を与え称えた。10日の宴の間、いつもは眉間に皺を寄せている騎士も、税の収集不足の寛いに気をとられている領主も顔が解けていた。しかし、1人、召使いもが騒いで遊びに興じている時に、深刻な顔をしている者がいた。彼の名はジャジャ・レイ。占い師だ。道端に転がっているような下等な占い師ではない。世界一とも言われている腕を持つ超上級の占い師だ。主君カミエルが皆の様子を見てうすら笑みを浮かべていると、深刻な顔をしたジャジャ・レイがやって来た。
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