複雑・ファジー小説

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神々の劔(4話〜)
日時: 2020/12/27 01:44
名前: モブA (ID: kVdvMbwW)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12943

へいども、メリークリスマス(遅い)
好きな漫画1はかぐや様は告らせたい、モブAです

今回からこちらでの連載となります。ご注意ください

………………………………………………………
4話 学園の生徒会

場所が変わり
ここはとある立体駐車場の中
まだ太陽は照っているが、「本当に日中なの?」と思わせるほどに暗い

「なあ…投影って…意味知ってるか?」

パーキングブロックに座った黒髪の男が、
ピンクがかった髪の女に問いかけた

「投影…『投』に『影』だから……」

「ったく…しゃあねえなあ……投影っつーのは、自分の衝動や資質を認めたくないとき、 自分を守るためそれを認める代わりに、他の奴にその悪い面を押し付けちまう…心の醜い動きのことだ……異能も同じだ。自分の衝動を認め使う代わり、悪い部分を押し付けちまう…だから邪な心を使うって言われてんだ…」

「へえ〜……」

長々と説明したが
ピンクの髪の女は興味なさげに返す

「おいおい、スマホばっかいじってないでさ〜」

「だって……新作スイーツの発売日が今日だから!!これ命かけないといけないから!!」

スマホの画面を男に「奢れ」と言わんばかりにみせつける

「へいへい…ったくもう、劔探してるっつーのによ……」

………………………………………………………
5月5日、東京
今日はとても暖かい
暑すぎず寒すぎず、春はちょうど良い季節だ

「海華、おっはよ〜」

ちょうどアパートを出たところで
瑠璃と合流した
こないだ海華に(一時的に)恋愛感情を抱いていたが、1日で治った

「おはよ、瑠璃」

「今日も変わらないね〜」




Re: 神々の劔(4話〜) ( No.1 )
日時: 2020/12/27 02:36
名前: モブA (ID: kVdvMbwW)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12943

まさかの途中で投稿してしまうという悲劇が起きてしまったので途中から…

………………………………………………………


「今日も変わらないね〜」

「だね〜」

二人で手を繋いで街中を歩く
(二人は付き合っていない、幼馴染だから手を繋いでも問題ないよね?という思考である)

「ふあぁ…にしても眠いなあ……」

「そだね〜…」

こうして学校に着いた二人
何事もないかと思われた1日だったが…

「昼休みは寝て過ごそうかな〜…」

そう言いながら廊下を歩いていた
すると、後ろからトントン、と肩を叩かれた

振り向くと、黒髪で青い目をした少年がいた
髪はとてもサラサラで、「なんだこいつ、どうやったらそうなんだよ」と思わせるほどである

「剣城海華君…だっけ?放課後、生徒会室にきてくれるかな?」

「えっ…?あ、は、はい」

わけもわからないまま答えたが
正直なぜなのか本当によくわからなかったむた

「えっ…なんで僕…?」

生徒会は、2、3年生で運営される組織だ
ごく稀に、1年生が加入することもある

「…まあいいや、あまり深く考えるのはやめよう」

〜放課後〜

「ここが生徒会室……」

海華の目の前には、100円ショップのグッズで豪華に着飾った扉
(1000円)

本当に自分が開けていいのか?と思うほどである

「…勇気を出そう、頑張れ僕…!」

勇気を振り絞って取っ手を持ち
扉を開けた

「し、失礼します!」

「おお、剣城君か、待っていたよ」

そこには
先程声をかけてきた、髪がサラサラの少年が立っていた

「急に呼んですまない…俺の名前は…わかるかな」

彼はこの学園の生徒会長、
本能寺阿久斗(ほんのうじ あくと)
3年B組の生徒

「…ところで、そこのソファに横になっている人は……あっ」

見覚えのある顔だった
黄緑色の髪、髪型はショートのちょこんとした少女だった

「ふあぁ……かいちょ、その人だれ?」

彼女の名は眠莉まひろ(ねむり まひろ)
生徒会書記。会議であったことなどをメモする役割なのだが………いつも眠ってしまうので手助けをしてもらっている

「…こんにちわ、ええと…つるぎ…」

目を開けた少女は紅い眼をしており、眼をパチクリさせながらこちらを見る

「剣城海華だよ。同じクラスだよね、よろしく」

(紅い眼……あの人が言ってたのってこれ…?)
少し疑問に思ったが、深く考えることはやめた

「…よろしく」

ぺこりと頭を下げて、また眠ってしまった

「(可愛らしい……)」


「あ、眠莉!!お前寝るときは毛布被って寝ろと言っただろ!!…あっ」

見覚えのある顔だった
黒髪で、『THE・全盛期ジャンプの主人公』という感じの顔をした少年
海華の幼馴染、宗田花兎であった
彼は生徒会 書記補佐

「海華!俺が前回言った女の話、こいつのことだよ!伏線回収!」

「回収早すぎない…?これ伏線なの…?」

「ふ・く・せ・ん!!」

耳に響くほどの大きな声で威圧する
彼のテンションはいつも深夜に暴れまくる思春期男子のようである

「わ、わかったわかった、もう少し声のボリュームを…」

「…騒がしいですね、一体どうしたのですか?」

生徒会室の奥からひょこっとら顔を出したその少女は
水色の髪をしており、ポニーテール
少し小柄……名前は
今宵夢仔(こよい ゆめこ)、生徒会会計
2年C組である

「剣城さんですか、よろしくね」

「あ、うん、よろしく…ね!」

少し気を取られていたが
すぐ取り戻して挨拶を返す

「ふあぁ…すんません遅刻しました〜」

欠伸をしながら入ってきた少年は
少し赤髪と金髪が混ざった黒髪で、
目は青色。
名前は前原音也
生徒会会計監査

「(音也さん…かっこいい…だめ…)」

音也が入ってきたと同時に、夢仔が髪の毛を跳ねさせながら書かれていった

「…?今宵さんどうしたんですか?」

「気にしなくていいよ。今宵ちゃん、ある一件からあんな感じなんだ」

「へ、へえ…」

ある一件とは何かわからなかったが
いつか説明してくれるだろうと思う海華であった

「さて、みんな集まったことだし本題に入ろうか…君をここは呼んだ理由を」

「…っ」

ドクドクドク…と、心臓の鼓動が早くなっている、それほど緊張しているのだ

「君は、劔について何か知ってる?」

あまりにも急だった
自分達以外にも劔の存在を知っているものはあるのか、という驚きと
神がこの中にいるのかという恐怖であった

「えっ…あっ…」

「その様子だと、知ってるっぽいね…」

うーむ。と首を傾げながら
こう続けた

「実は我々も、劔の戦に巻き込まれてるんだ……困ったことだ」

「僕以外にも……」

「うん。よくわからないけど、神々の力を持つものはこうやって巻き込まれるみたいだ☆」

ものすご余裕そうに言っているが、実際かなりやばいことである

「それについてね…君と協力したくて来るように言ったんだ」

「何を強力すれば…?」

「簡単に言えば…神殺しだね……」

「なるほど…」

少し考え込む海華であったが
さっきまでソファの上で眠っていたまひろが起き

「…でも、神々となかよくなれば…劔の情報を詳しくおしえてくれるんじゃない〜?」

「確かに良い案だ……でもね…まひろちゃん、この世界はそんなに甘くはないんだよ…」

「ふ〜ん…難しいね〜〜」

「とりあえず上履き履こっか!!」

花兎がまひろの上履きを持って履かせようとするが

「え〜〜やだ〜」

上履きを避けてまたソファに横になった

「とりあえず剣城君、情報収集のためだ……生徒会に入ってみないかい?」

「えっ…!?」

つづく〜

Re: 神々の劔(4話〜) ( No.2 )
日時: 2021/01/20 01:17
名前: モブA (ID: kVdvMbwW)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12943

あけましておめでとうございました
ええ、とある事情で投稿できない状態が続きました…すんません

改めて
どうと、好きなアニメ 2 はジョジョの奇妙な冒険、ただのモブっす

今回は前回の続きとなりますっす

生徒会は、本当はもう少し先に出す予定でしたが
色々あって4話に登場となりました…
ええと、登場しているのは全員ではないので
そこらへんはご了承ください
へい

オイオイオイオイ……俺は疲れてんのかァ…?
剣城じゃあなくて鶴城だぜェ〜〜??
最近ストレス溜め気味です、もしかすると間違いがあるかもです

………………………………………………………………………
5話 学園と生徒会 ②

「…この生徒会に入ってみないか?」

生徒会長・本能寺の口から衝撃の言葉が出てきた
まさか学園の脇役に等しい自分が"生徒会"に勧誘される事になるとは
思ってもいなかったのである

「えっ…?生徒会…??」

「うん、色々あって3年は僕しかいないし…2年の役員をもう少し増やしたかったからね」

と、爽やかな顔で言われるので、断りようがないし、実際自分も「生徒会に入りたい」という願望もあったためか

「はい!!」

と、目を輝かせながら答えた

「こんなに目を輝かせている…君を勧誘してよかった!」

「ところで…なぜ僕を?」

「いや〜ね、この学園に"神々"と呼ばれる人間たちが溶け込んでいると聞いてね〜〜…君の力が必要だし、君の優しさならこの学園をまとめてくれるかな〜と思ってさ」

彼は相変わらずの爽やかな顔で答える
難しい話をしているようだが、海華の頭の中になぜか内容がスラスラと入ってきた

「ええ、僕が優しい!?」

「うん、君の善は全部生徒会に知れ渡ってるよ。ここじゃあ言えないけど、君の内面を全て調べた上での勧誘さ」

彼が机の上に差し出したのは
「生徒会入会手続」と書かれた紙
この書に自分の名を書けば、正式に生徒会の一員と認められるようだ

海華は少し緊張しながらも
丁寧に名を書いた

「…書けましたっ」

「これで上に提出すれば君は正式に生徒会のメンバーだ。明日から一緒に頑張ろう」

「…はい!」

「早速聞きたいことがあるんだけど…いいかな?」

「あ、はい!」

「…ところで君は、太陽神アマテラスって何か知ってる?」

本能寺は神話オタク……オタクの領域を超え神に等しいほどの人間である
海華に問いを投げてみるが…

「たいようしん??あまてらす??」

海華は神話についての知識は皆無に等しい
神話の「し」の字も分かるかどうかというくらいだ

「太陽神アマテラスっていうのはね、神々が住む"高天原"ってところを統べる太陽の神様だね」

「へ〜〜、でも、なんで急にその話を?」

海華の質問に、本能寺は表情を試験前の受験生のような真剣な顔をし、手を組んでこう言った

「今僕たちが狙っている神々のうちの一人なんだ…」

「大物じゃないですかそれ」

「うん、大物だよ……僕たちが狙っている神々の中でもトップクラスの強さ…」

"アマテラス"
太陽を司る能力を得たものに与えられるもう一つの名……称号といってもいいだろう

普段は一般人に紛れているためその正体を知ることはほぼ不可能…

「ええっ…どうやって見つければ…」

「今のところ…ここ、東京都特別区・鶴来市内にいると推測できる……今はこの市が戦場だからね」

東京都特別区・鶴来市つるくし
戦や自然災害による損傷を防ぐ為、住宅街やビルまで、全てに補強をし、破壊されても政府が全て負担するという仕組みの「戦にうってつけ」の場所だ

補強といっても、とある技術を駆使しており、
建物の外観は補強前と変わっていない

「それで…そのアマテラスって人を見つけ出すにはどうすれば…」

「…アマテラスはいつ現れるかわからない……でも、必ず僕たちを狙って来るというのは確かだよ……つまり」

「…」

海華は息を飲んだ、次に本能寺の口から出てくる言葉はなんなのか
ほんの数秒でも気になりすぎて頭の中がいっぱいになっている

「死ぬ気で探すんだ!!」

「死ぬ気で探すんですね!わかりまし_

「いやそうはならねえだろ!」

さっきまで黙っていた花兎が、海華の言葉を遮るように言った

「会長!死ぬ気っつってもどうやって探すんすか!?」

「まあまあ、あとで説明するからさ。とりあえず今は死ぬ気で探そう!!」

「めちゃくちゃすぎじゃないっすかそれ!まあやりますけど!?」

花兎の"綺麗"とは言えないうるさい声が生徒会室いっぱいに広がる

「ええ……」

海華は困惑状態である

「とりあえず鶴城くん、これからよろしくね」

「…はい!失礼しました!!」

こうして生徒会室を後にした
外への扉を開けると、そこは変わりない光景だった

ゲームをする男子生徒、笑い転げる女子生徒達
騒がしいが逆に海華には、この光景が"美しいもの"に見えた

「さてと、瑠璃も待ってるだろうから早く行かなきゃ」



「海華〜!遅かったじゃん」

「ごめんごめん、色々あってね」

「うんうん、先生から聞いたよ。生徒会入るんだって?」

木葉学園の生徒会は伝達、情報共有、報告がとんでもなくはやいことで知られている
瑠璃は生徒会に入る経緯をすでに教えてもらっているため
なんとなくわかるらしい

「(ええええ、は、情報出回るのはやい……生徒会ってすごい…)う、うん、色々あってね」

「そ、そっか。色々あったんだ」

「うん。さ、早く帰ろ!」

「そうだね」

お互いに手を繋ぎ、いつものように来た道を通って帰る
もう、今となっては日常になっている

*彼らは恋人に見えて恋人ではありません、ただの幼馴染です

「ねえ海華、帰りにカフェ寄ってかない?」

「いいね〜!そうしよう!」

こうして二人は、カフェのある"高台"へいくのだった…



場所が変わり、ここはとある家の一室
そこには、海華達にちょっかいをかけた青髪の、イケオジ風の男が立っており
前には女性らしき人影があった

「オイオイ、いい加減出てこいよ」

「…断る」

その女性の声は少し幼いが、高校生くらいだろうか。
萌え声というやつだ

「かっこつけたり闇を好んだり、そういう年頃なのはわかるけどよォ〜、そろそろ出てこいよ」

「…ああ」

「…あとでプリン買ってやるから、そん時は出てきてくれよ」

「…わかっている」

声を小さくして答える
少し恥ずかしいのだろう

「…んじゃあな」

イケオジ風の男は、少女?に向かって手を振ると、部屋の扉を開け、外へ出た

「……何よ、そういう年頃って…」



………

鶴の高台。住宅街より少し高い場所にある、カフェの名である
海華達はよくそこに行っている。常連のようなものだ

このカフェは鶴岡という夫婦と、その息子さん、息子さんの妻の四人で営業しているそう

「すみませーん、アイスカフェラテ一つ〜〜」

海華はコーヒーが飲めない。だが、この店のアイスカフェラテがあまりにも美味しいので、週に2、3度は通っている

「じゃ私は抹茶ラテを…」

瑠璃もコーヒーは飲めないが、抹茶をこよなく愛する人間であり、定期的に通っている

「かしこまりました」

息子であろうその若い店員は笑顔で言うと、カウンターの方へ戻った

5分後

「ん〜〜!おいし〜〜!」

瑠璃の天使のような声が店中に響いた

「あはは、いっつもそれだね」

「だって美味しいんだもん!」

「だよね〜」

彼にとっての幸せな時間は
「瑠璃と過ごせる時間」瑠璃と一緒に話ができて、遊んだり一緒に食事したり、家族のように過ごすことだ。

両親のいなくなった彼にとって、瑠璃はかけがえのない存在なのである

「綺麗だな〜〜……」

「そうだね〜」

夕日が沈もうとしている頃、住宅街は家へ帰る人たちが多く、一日の終わりを感じさせられる

「海華〜、今日の課題、一緒にやらない?」

「うん、いいよ〜」

「ありがとう!じゃあ今日の夜7時半に海華の家行くね」

「は〜い!また後でね〜」

1日の終わりとははやいものだ
24時間もあるのに、その半分しか過ごしていないような気分になる

なんの変哲も無い日々が続けばいいのにな、と思った海華であった

つづく

Re: 神々の劔(4話〜) ( No.3 )
日時: 2021/02/09 23:59
名前: モブA (ID: kVdvMbwW)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12943

どうも、モブAです
久しぶりの投稿かな?また間が空いてしまい申し訳ない……
今回はパロ多めです。苦手な方は見ないようお願いいたします
では本編へ、どうぞ


6話 偽物の"つるぎ"

2023年 5月15日
今日も何の変哲も無い?日々が続いている

「何見てるの?」

放課後、花兎がニヤニヤしながらスマホを見つめているので、純粋な海華は不思議そうに聞く

「決まってるだろ…綺麗なお姉さんのおっ○いだ!」

「へー、そういうのよくわからないけど、何か惹かれる理由とかあるの?」

海華の問いに対し
花兎は「当たり前だろう」と言わんばかりに、表情を変えずこう言った

「そりゃ、くそエロいからに決まってんだろ?男の狩猟本能舐めんな」

あまりにも真剣な顔で言っているので
少し引き気味に

「へ、へえ……凄いね…」

とだけ返した
構わず花兎は腕を組み、こう続けた

「そして…我が公約ゆめはミニスカハー○ムだ…これは人類が成し得なかった神への道…人類ミニスカ計画だ」

先程から真剣な顔で言っているが、神への道など存在していないし、人類ミニスカ計画というものもただのアニメの影響である
しかも少し危ない

「うん、何その計画!?怒られるからやめようよ!」

少し焦り気味にツッコミをする海華だが、
構わず花兎は言葉を続けた

「ミニスカは未知なる領域アヴァロンだ。男のロマンだ!夢がいっぱい詰まっている!太もも!おっ○い!中身!そして…○○○○自主規制)とか___

花兎の言葉を遮るように
海華は右手を前に出した

「もうそこまでにしとこう!怒られるよ流石に!」

「そうだな、やりすぎたわ。今度からはほどほどにするな」

「うん…そうして……」

少し疲れ気味に答える

そうしているうちに、
花兎の携帯が振動を起こした
会長からの電話だ

「あ、会長から電話だ」

彼は表情一つ変えず電話を取る

「はいもしもし」

「あ、もしもし宗田君。新たな情報が分かったんだ」

「情報?」

先程から表情を全く変えていないが、内心物凄く興奮している

「ああ…実はね……"劔"が見つかったみたいなんだ…」

「はぁ!?」

阿久斗の言葉を聞いた瞬間、反射的に驚きの声が出た

「それで、生徒会室に集まって欲しいんだけど…いいかな?」

「はい、行きます!!」

花兎は興奮気味に電話を切ると、海華の肩を叩いて

「つ、劔が見つかったってよ!」

と、嬉しそうに声を漏らした

「へ、へー」

しかし今の海華には全く興味がない
無理やり参加させられたようなものだ、当然と言えば突然だろう

「行くぞォォ!!海華!!」

「お、おー…?」

ここは生徒会室
"生徒会"のメンバーとして認められたものたちが入る神聖な部屋

「さて、メンバー全員揃ったかな?」

「揃いましたね」

夢仔が少し笑みを浮かべて答える
そして、阿久斗は両手を広げながらこう言った

「では、これより生徒会の…初任務を行う」

「おーー!!」

部屋の飾り付け1000円の扉を開け、次々と外へ出て行く
そして、先程まで興味なさげだった海華が乗り気である
生徒会の初任務だから気合いを入れているのだろうか

「ねえ〜、あのかざセン、今月も変わってるよ〜」

「そだね〜、ちょっとダサいけどねー」

生徒会室の扉は、月に一度衣替え(?)をしている
飾り付けにかかるお金は丁度1000円!
「飾り付け1000円」略して「かざセン」と呼ばれている
周りの声を聞く限り、ネーミングセンスがどれほどのものかがすぐ分かってしまう

そんなかざセンを潜り抜け、校外へと出て行く

「さて…特別区の桜木谷町…鶴の高台」

「鶴の高台ってあの喫茶店じゃ…」

「えええええ!!」

後ろから叫び声が聞こえたと思い後ろを振り向くと、瑠璃がその場に固まっていた

「…瑠璃、こんなところで何してるの?」

「いやね〜、放課後どうせ暇だし、何より寂しいからね〜、付いて来ちゃった」

「てへぺろ」と舌を出し、無邪気に笑う彼女は、まるで幼子のようだった

「付いて来ちゃったって…まあいいや、行こう」

生徒会一行は、目的地に向けて出発した
学校から徒歩25分、走れば20分

「最近は暖かくなったっすね〜」

音也が目を瞑りながら、独り言のようにつぶやく
隣を歩いている夢仔は、自分に対して言っているのかよくわからないが
少し照れ気味に答える

「そ、そうですね〜」

ーぎゃぁぁぁ!!音也さんの隣!と・な・り!ど、どうしましょう…キュン○しちゃいそうです……

「どしたんすか?今宵サン」

心配そうに音也が声をかけるが、彼女は真っ赤に染まった顔を覆い隠した

「だ、だーだだだーだだだだだーだいじょうぶですよ!」

「本当っすか?なんか音MADみたいになってますよ」

「だ、大丈夫です!」

*平常運転である

「花兎〜…もう着いたぁ…?」

「まだ着いてねえよ、眠いんだろ?今のうちに寝てろ」

まひろは「歩くのが面倒」ということで花兎におんぶされている

………
そしてその間、特に何もなかった!

ここは鶴の高台
この桜木谷町で人気の喫茶店である

「ここの裏だね…」

「本当にあるのですか…?」

半信半疑でついてきた夢仔を、花兎が諭すように言った

「世の中には…信じていいことだってあるんだぜ」

「ちょっと何言ってるかよくわからないです…」

しかし、理解してもらえなかった!

店の裏に回り、そこにあったのは…

「本当に…劔だ…」

金色に光り、周囲におぞましい雰囲気を漂わせるその"つるぎ"は、裏にひっそりと刺さっていた

「これを抜けば…いいのか?」

阿久斗は抜こうと手を出す花兎の前に立ちふさがり、震えながら答えた

「いや…これは……"劔"じゃない」

「…どゆ…こと??」

"つるぎ"を指差し、何かまずい事になったかのような、焦っているような様子で答えた

「これは…偽物(贋作)だ…」

「へっ…?」

生徒会+α達に「贋作…?」という疑問が生まれた

「…おお、察しがいいね〜。神の末裔君」

上の方から声が聞こえた
しかし、声の主がどこにいるかはわからない

「誰だ!出てこい!!」

音也が怒鳴ると、声の主は笑いながら言った

「ふっ…日本人って本当、せっかちだな〜………僕も日本人だけどね」

すると、目の前にワープゲートのようなものが現れ
中から出てきたのは…

「君は…」

海華にとって少し見覚えのある顔だった
あの時は顔が隠れてよく見えていなかったが
その男は茶髪で、綺麗な赤い目をしていて、髪は長く結んでいた。
その男の名は……

「やあ、海華君。久しぶりだね……1ヶ月ぶりかな?」

「まさか…」

「僕の名前はカグツチ…昔言った気がしたけど…まあいいか…………久しぶりだねぇ、創造主あるじ

「……カナヅチ?」

話を聞かないまひろは、この男が何者なのか、何を言っていたのか全く理解していない

「カグヅチだよ」

「…へー」

興味なさげに答える

「…そんなことより、この人と"ゲーム"しない?」

ワープゲートからもう一人、人間らしきものを連れてきた
その人間は、スーツを身にまとい、「大金を手に入れた若者が調子に乗った」ようなものだった

その男はギャンブラーらしく、堂々と海華達の前に降りてきた

「なあ…兄ちゃん達………俺と、"ゲーム"しねえか?」

「ゲーム…ですか?」

少し困った様子で聞く夢仔に対し、

「そうだぜぇ〜〜、"ロシアンルーレット"でな」

と、怪しげな笑顔で答えた

説明しよう、ロシアンルーレットとは、回転式拳銃に1発だけ実包む (弾薬)を装填し、適当に シリンダーを回転させてから自分の頭に向け引き金を引くゲーム。

「!?」

その場にいた全員が驚愕した

生徒会+αは一年を省くと
7人いる。そして、8人のうち6人がゲームに参加することとなる
しかし、その6人のうち1人は100%○ぬのである

「…いいよ」

この場にいる誰よりもはやく海華が答えた

「…正気か、お前」

心底恐怖している花兎だが、そんな花兎を無視し、威圧するような目で相手を見つめる

「そういえば…君の名前、聞いてなかったね」

「ああ…名前ね……コビーとでも呼んでくれ」

「それじゃあコビー、始めようか」

「ああ…ただし、お前らのうち1人○んだら俺の勝ち、俺が○んだらお前らの勝ち……いいな?」

「…いいよ、その覚悟はもうできてる」

闘いが今、幕を開けた

つづく……


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