複雑・ファジー小説
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- 霞ヒカル
- 日時: 2021/06/03 17:10
- 名前: 理蘭の華 (ID: zjmgeTG7)
「お前は、勉強が出来れば学校休んでもいいんだと思ってんだろ。」
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コンニチハ!理蘭の華と申します。
因みにリリの妹です。(いらない情報。『リリって誰?』)
実体験をもとに小説を作成しています。
この小説が記念すべき第一話!
未熟な表現等が多々あると思いますが、温かく見守ってください。
- Re: 霞ヒカル ( No.1 )
- 日時: 2021/06/03 17:36
- 名前: 理蘭の華 (ID: zjmgeTG7)
プロローグ
私の名前は宮茜紗香。現在小5。友達ゼロ。スクールカースト底辺に属する。
家は伝統的な旧家。可愛くて良い子でスクールカースト最上位に位置する妹を持つ。
中学受験を考慮し、進学塾に入った。
私には友達が居ない。どうやっても友達が出来ない。友達を作る方法は解っている。
やることは単純。
面白くないことでキャハキャハ笑って、ずーっとベタベタくっついてれば、友達はできる。
ウワベだけの。
2年生の時までそうやってた。でも。
3年生の時に糸が切れた。プツンと。
ある疑問が湧き出た。
私は何をやっているの?面白くないことでキャハキャハ笑って。こんな時間になんの意味があるの?
母にそう問うた。
『大人になったら、その時間がかけがえのないものだったって、解るようになる。
今は意味がない時間って考えちゃうと思うけど。』
あの頃の私は真面目だった。
母の言う事を信じ、3年生までやってきた。
けれど。
母の言ったことは、細い糸を指の先で摘んで圧力をかけて、ほんの少しの時間だけ
糸を繋ぎ止めておくようなもの。
いつまでも持つわけがない。
4年生の時、私は学校生活の全てを放棄した。
そして、スクールカーストの底辺に成り果てた。
昔の私の取り巻きたちの声が聞こえてくる。
「紗香ちゃん、どうしちゃったんだろう。あっという間にボッチになっちゃって。」
「結局は人望がなかったってことだよね。」
「そうそう。そういえば、巫火ちゃんって知ってる?」
「知ってる。彼女につけば、私たちはスクールカースト上位を保てるよね。」
「紗香ちゃんについている人なんてもう誰も居ないわ。」
「私たちも巫火ちゃんに“意思表明”をしないと!!」
「早くに巫火ちゃんについていればよかった。
そしたら、スクールカーストをもっと上位にもっていけたのに。」
「善は急げよ。早く巫火ちゃんに会いに行きましょう!」
学校は本当に無意味で、最低な時間。
この時間から抜け出したい。新しい空気を吸いたい。
こうして私は塾に入った。
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