複雑・ファジー小説

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物語のようなハッピーエンドを
日時: 2021/09/04 08:06
名前: シュガー (ID: AEu.ecsA)

生きてる事がつらい。何か特技があるわけでも、運動や勉強ができるわけでもないからだ。
学校に行けば、授業がある。友達が問題を解いて、答えが合ってるか別の奴に聞きにいく。この時の声が大きい
もんだからオレにもよく聞こえる。その声が、嬉しそうで。あぁ勉強が好きなんだなって思う。
それと同時に、問題を解けないオレが劣等感を抱く。これが嫌で嫌でたまらない。
家に帰って、「ただいま。」と言ってみても誰も返さない。家に誰もいないわけじゃない。両親は、
オレの事なんかどうでもいいらしい。テレビを見ながら横になっているだけ。

夕食を済ませ、部屋に戻る。こんな日々が毎日毎日繰り返されている。
この日もいつもと同じ、だと思ったが一つだけ違った。オレは数年ぶりに夢を見た。

顔も、名前も知らない少女と公園で楽しそうに話している夢だった。
翌日の朝は、これまた数年ぶりにすっきり目覚めることができた。
すっきり目覚めるのってこんなに清々しいんだな、と実感したオレは少しだけ早く家を出ることにした。

家の角を右に曲がるとすぐに近所の公園に着く。夢の中で見た場所だ。
あの少女に会えたらなにか変わるんじゃないかって、そんな一縷いちるの望みをかけて足速に向かう。
公園には人影が見えた。「あっ!」と人影の主は声を上げ、こちらに近づいてくる。
日向ひゅうがくん…?私だよ。覚えてる、かな?」

なんで、オレの名前を知ってるんだ、

と聞きたかったが、よくよく見ると見覚えがある顔をしていた。

一ノいちのせ風夏ふうか、5年前、事故に遭って入院していたオレの初恋の相手。



Re: 物語のようなハッピーエンドを ( No.1 )
日時: 2021/09/04 08:20
名前: シュガー (ID: AEu.ecsA)

ここまでの登場人物まとめです。


日向 この物語の主人公。高校一年生の男の子。中学までは勉強がそれなりに出来ていたが、
   頑張れなくなってしまい、落ちぶれてしまった。少し吊り目気味の癖っ毛で体格は細め。
   身長は167センチ、運動はできない。ダンスが一番の苦手。そんな彼にも、自分でも分からない特技が
   ある…かも?

風夏 日向の幼馴染的存在。日向と同じく、高校一年生の女の子。
   5年前に不慮の事故に遭い、入院。垂れ目でおっとりした子。髪はボブで、茶髪気味。体格は普通。
   158センチ。文武両道で、得意教科は数学。


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