複雑・ファジー小説

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 アイドルを辞めた私はアイドルを始めた
日時: 2021/11/27 10:10
名前:  猫又 ココ (ID: lmEZUI7z)


  私、天月 玲はアイドルになることが夢!!

  毎日、努力して、我慢することは我慢した…けど
  
  全部の事務所、不合格…!?

  そんな私が見つけた、新たな可能性

  アイドル辞めて、アイドル始めました!

  

  

Re:  アイドルを辞めた私はアイドルを始めた ( No.1 )
日時: 2021/11/27 10:12
名前:  猫又 ココ (ID: lmEZUI7z)



  


  『 私のゆめは、みんなを幸せにするアイドルになることです! 』

   現実はそう上手くはいかない

   小さい頃に抱いた大きな夢も

   大きくなると、小さな夢にしか思えない

   アイドルになるために、ダンスのレッスンもボイスレッスンもした

   勿論、美容や体型にも気をつけたし、我慢することは我慢した

   だけど…それでも、私は“だめな方”だったみたいで

   『歌と踊りは完璧です』

   遠回しに言ってるけど、私にはわかった

   顔がダメなんだ。確かに私は学校のクラスでは可愛いというレベルに入る

   だけど、アイドルという業界で見てみると普通以下になってしまうのだろう

   元々がダメなのかと自分に失望してしまった

   事務所の不合格通知がもう何件きたのかすらも

   忘れてしまった。

   いかに自分がアイドルに向いていないことを叩きつけられた気持ちで

   暫くは、部屋に篭っていた

   意味もなくネットをいじる生活が続いて顔をやつれていた

   そんな時に出会ったのがVtuber(ブイチューバー)

   顔は見せずに歌ったり、踊ったりできて

   動画をライブで配信できる

   「これなら……」

   少しだけ、暗闇に光が灯ったような…そんな気分だった

   実際に動画を見てみると

   『みんな〜こんにちは!今日は新曲の〇〇を踊って配信しちゃうぞ〜!』

   『今日は〇〇さんの曲を全部歌います!』

   『Vtuber友達と歌って踊った!』

   見れば見るほど、Vtuberという魅力に惹かれていった

   「私にも、まだVtuberというアイドルになれるかも…!」

   早速、Vtuberになる方法を探した

   どうやら、事務所のVtuberと個人Vtuberがあるようだ

   「事務所のVtuberの方がお金と手続きはあるけど、安定した活動…
    個人は比較的、気軽に始められるけど、成功しにくいのか…」

   本格的な活動を望む私にぴったりなのは事務所に入る方

   だけど…また不合格なら……

   考えるだけでも嫌なぐらい

   だけどここで挑戦しなかったら、もう2度とチャンスはない気がして
 
   私は挑戦することにした

   お父さん、お母さんは「夢を叶えてね」といつも背中を押してくれて

   Vtuberになることも「頑張って!」と応援してくれた

   感謝しきれない

   Vtuberになって成功してお金が入ってきたら、まずは親孝行をしようと誓った


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