複雑・ファジー小説
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- 私のガーリアンはかわいそう
- 日時: 2022/01/29 11:25
- 名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)
ー12年前ー
渋谷
7月5日午後2時頃
「この子供は生きている価値はない」
"母さん…僕を…捨てたの…?ねぇちゃん…は…?"
「お母さん?君のお母さんとお姉さんはもういないよ。君は今日から俺達の…仲間だ」
"な…かま…?"
「そう。秘密殺人隊のね」
- Re: 私のガーリアンはかわいそう ( No.1 )
- 日時: 2022/01/29 10:51
- 名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ねぇ聞いた?昨日のニュースぅ、怖いよね」
隣の席に座っていたのは夏目という女の子。
そして私がリナである。
「ん?なになに?」
私は夏目が言っているニュースを知らなかった。
なので私は夏目の顔を見ながら聞こうとした。
「えーマジ?知らないのぉー!…ったくもぉ、昨日また変な殺人事件が起きたらしいよ。それも5軒!お父さんも朝からずっとピリピリでさぁ…」
夏目の父親は捜査一課の刑事。そんな父親に夏目少し不満を抱いていた。
「そういえば変な殺人事件って前からあるよね。犯人はどうして捕まらないの?」
「実はこの前アジトを見つけたらしいけど15歳ぐらいの男が邪魔したらしいよ、20人の刑事を素手で一気に殴り倒したんだってぇ」
怖がりながら答えた夏目は退屈そうに肘をついた。
私達は高校生でありなんにもできないが心の中では応援をしていた。ただし私は普通の高校生ではなかった。
父親は頭のいい大学を行っていた時期があり母親は大金持ちで現在、家の中には父親と母親とお兄ちゃん、私、そして執事がいる。
ということは私は普通のようにみえて普通ではないお嬢様だ。
- Re: 私のガーリアンはかわいそう ( No.2 )
- 日時: 2022/01/29 10:48
- 名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「はい今日は転校生を紹介します」
担任の先生が教卓に立った。
転校生という単語でみんなは一斉にざわめかせた。
ーガラガラー
ドアを開ける音がするとみんなシンクロのようにドアのほうを向いた。
するとそこに立っていたのはイケメンな男子であった。
「こんにちは。広瀬海人です」
海人はクラスの女の子の心を一瞬で掴んだ。
ニコリとみせる笑顔は可愛らしく顔はイケメンで体は筋肉体質であろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
放課後になると女子達は海人のところに集合した。
一緒に帰ろうと言う声が飛び交う中、海人はなんとかそれを回避して私のほうにやってきた。
「一緒に帰らない?」
私は嫌でもなかったが女の子集団がかわいそうだと思い断ろうとした…が。
「いいですよぉ!一緒に一緒にぃ~♪」
イケメン大好き夏目が私の肩に肘を置いて言った。
「で、でも私お迎えの車来てるしぃ」
私は必死に断ろうとしたが夏目は聞かなかった。
◆◆◆◆◆◆
結局私の車で夏目と海人を見送ることとなった。
「しっかし海人君モテモテだね。」
夏目はすごく海人に夢中だった。
でもその言葉に海人は何も反応をしなかった。
\\\\\\\\\\\\\\\\
「じゃーね夏目」
「うんっ海人君もバイバイ」
「また明日」と海人が言った。
夏目を見送り終わって次は海人の家だと思い車が動いた瞬間、、
「スピード…あげて」
海人が別人のように声色を変えて運転士に言った。
「え?なんで??」
運転士はその言葉に疑問を抱いた。
「後ろの車さっきから追ってきてる」
そう海人は答え私は後ろを確認した。
すると白い車が3台あった。
「どうして追ってるの?」
私はヒヤヒヤとし始めた。
「お嬢様!目を盗んで降りてください!」
運転士はミラーから私を覗き込んだ。
「うん!…あ海人も早く」
私は海人の手首を掴んで車の扉が空いた瞬間に外へ出た。
「イテテテテッ…海人大丈夫?」
私は海人のほうをみた。
「…マジでww面白い奴らw」
すると海人はスッと立ち上がり私に拳銃を向けた。
「せっかくの計画が台無しになったがまぁ俺がまずお前を始末してその後あの運転士を殺したらいい。」
海人は本当に人が変わったようになっていた。
「海人…?一体何者なの?」
私は恐る恐る海人に聞いてみた。
「わからない。小さい頃の記憶はすべて残ってない」
「は?親の記憶ぐらいはあるでしょーよ」
私はすごく怒った。
「親もいないよ、俺は秘密殺人隊リーダーに気に入られてる薬島 海人だ」
海人は本名をバラして私を殺そうと引き金を引こうとした瞬間…何故か海人が撃たれた。
「海人!?海人!海人!」
私は倒れた海人の体をユサユサと揺らした。
海人はまだ意識があった。
「海人今から私の家行こうっ!家にお医者さんいるから」私はボロボロになりながら海人を担いで家に向かった。
- Re: 私のガーリアンはかわいそう ( No.3 )
- 日時: 2022/01/29 11:17
- 名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
家につくと海人は私のベッドの上に寝かせた。
お医者さんを呼んでお母さんやお父さん、お兄ちゃんに内緒で海人を治療した。
「…なんで助けるんだ?お前を…殺そうとしたんだぞ」
海人は今にも死にそうな声をしながら私に言った。
「当然でしょ…まだ聞きたい事がたくさんあるから死なないで海人。」
私は海人の手を握った。
「ウ"ッ…こんなのもう慣れてるから問題はない…」
海人はまだ痛むらしい。弾丸が貫通したため命に別状はなかった。
「…ねぇ海人親がいないってどうゆう意味?教えて?」
私はさっきからそればかり考えていた。
「さぁなw俺もよくわからない。秘密殺人隊員のリーダーがそう言ってただけだ。詳しく知りたかったらリーダーに聞けよ。」
海人は包帯をされながら答えた。
「秘密殺人隊ってなんなの?学校は行かなかったの?」
「…秘密殺人隊はただ人を殺すだけ…学校は必要ないってさ。言葉とかは辞書で調べた。まだ字を書く事はできないけど」
海人は全然学校へは行っていなかった。
治療が終わると海人のスマホにメールが届いた。
私は海人にみせる前にそのメールをみてしまった。
"よくやった、お前を我々の仲間にしてよかった。君のお母さんとお父さんとお姉さんのことなのだが…森に埋められていたのが発見されてね。犯人を今、探しているところだ。何かあったら連絡してくれ"
「あぁ!勝手に見んなよ!」
「ねぇ海人これ…」
私はメールを見せた。すると海人はものすごく怒っている状況だった。
「どんだけ俺を使うつもりだよ…ふざけんなよ…殺したのはお前らだったんじゃねぇーかよ…」
海人はすごく弱っていた。
「リナ…ごめんお前を殺そうとして…全部話す…今から12年前の話しだ…」
- Re: 私のガーリアンはかわいそう ( No.4 )
- 日時: 2022/01/31 16:43
- 名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)
12年前
誘拐事件
被害者は2名
薬島楓
薬島海人
「ねぇちゃん助けて助けて助けて」
炎が楓と海人を襲った。楓は海人のお姉ちゃん。
しかし楓は足が動かなくなっており海人を助けられる状態ではなかった。
「海人…逃げて私は後から追うから、、大丈夫海人ならきっと…海人は強いもんね」
海人の服を引っ張った楓は気絶をした。
「やぁやぁ!君が海人君かぁ~w…一緒に来てくれるかい?」
ビリッ
海人はスタンガンで気絶させられ気が付くと医療ドラマ等でよくみる手術室にいた。
手足は動けないように固定されていた。
意識があまりよくなかったので目の前はボンヤリしか見えなかった。
そんな中、1人の男が海人の前に来た。コツコツという足音をたてながらゆっくりと。
「おはよう。自分のことはわかるかな?」
優しそうな口調で男は海人に話してきた。
「僕は…海人…」
知らない人には個人情報を教えないとお母さんに言われていた海人だが頭が回らず名前を言ってしまった。
- Re: 私のガーリアンはかわいそう ( No.5 )
- 日時: 2022/01/31 17:00
- 名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)
「この子供は生きている価値はない」
男は看護士のような人にお願いをするように喋った。
その言葉で看護士は手を震えさせた。
「お母さん…僕を…捨てたの…?ねぇちゃん…は?」
恐怖が頭の中に飛び交った海人は男に震えているような声で聞いた。
「君のお母さんとお姉さんはもういないよ。君は今日から俺達の…仲間だ」
「な…かま…?」
男は海人に向けて言った。
「そう。秘密殺人隊のね」
男がそう答えた時、海人はゾッと一気に恐怖を感じた。
何かにとりつかれそうな感じがしたのだ。
泣き目になりかけた海人の姿はかわいそうだった。
「家族のこと、友達のこと、そして…感情を忘れなさい。もう君には必要ない、わかったな。」
男は左手を海人の頭に当てて呟いた。
そして海人は、家族、友達、感情を忘れた
あれから10年後…
海人はいつも通り、男に言われたことをドンドン成功していった。そして褒められた。
海人は隊長のお気に入りとなった。
しかし海人はあるモノをみつけてしまったのだ。
それは倉庫にあった、重要資料。
その中には海人のことも書いてあった。
興味がわいてみてみると家族のことが書かれていた。
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