複雑・ファジー小説
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- 愛し愛い 女3
- 日時: 2022/02/11 12:31
- 名前: クレア (ID: cJYcwzou)
第3話 夜空1
「地球があと3日で終ります」ニュースで、いつも冷たい声をしたアナウンサーも、少し焦っているようだった。「自殺や犯罪行為、退職者が急増しています。そして私も今回でアナウンサーをたいしょくします。今まで応援ありがとうございました。」
水色のタイルが貼られた、お風呂場。
キレイな水色のタイルには、赤黒い、液体が流れている。
お風呂場のテレビでニュースを見ていた僕はおもわず「え?」
と声を出した。
昨日までは、こんなも理不尽な世界早くなくなれ、と思っていたが、いざ無くなるとなると、悲しくなるものだ。でも、僕の毎日は変わらない。
朝起きて、風呂場に行って、カッターの刃をあしや手首に滑らせる。
朝ごはんを作り、食べて、会社に行く、休日は、ゲームする。
夜は、お風呂に入り、寝る。
それだけの生活。
「朝ごはん、作んなきゃ」そうつぶやき、僕は立ち上がり、スマホを持って、台所に行った。
今日は何を作ろう?なんて考えてると、ラインが来ていた、相手は、理玖(りく)だった。
内容はシンプルで、「今日会える?」だそうだ。
理玖は、僕の、元彼で、別に仲が悪くて別れたわけではない、お互いに、勉強や就職活動に、専念したら、自然消滅した。
でも、まだ僕は、理玖のことが好きで、今からでもよりを戻したいと考えていた、僕からしてみれば、断る理由もない。僕もラインで短く「会えるよ、僕の家で、待ち合わせでいい?」と打ち、
朝ごはんを作り始めた。
1時間後、インターホンが鳴り、急いで、ドアを開けた。
僕は、理玖の、顔を見て安心した。「中に入って、今犯罪者も増えてるし、危ないから」
と、理玖に言った。理玖は、「じゃあお構いなく」と、僕の家に、入っていった。
リビングの椅子にふたりとも座ると、気まずい空気が流れた。
僕は気まずい雰囲気を、消すため「最近どう?」と下手くそな、会話を始めた。
理玖は、「元気だよ、というか、会話の始め方下手くそ!」といい。
空気は和み、他愛のない話を始めた。