複雑・ファジー小説
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- 兄に恋しちゃだめですか?
- 日時: 2022/05/15 10:35
- 名前: ゆあ (ID: hsews.TL)
prologue
「詩音行くぞ?」
「分かったって!ちょっと待ってよ!」
私の名前は雨音詩音。私には、3つ上の兄がいる。
「ねー、早く!遅刻するから!」
こんな感じで、毎日急かしてくる。ちょっとウザいけど、面倒見のいい兄だ。
「はいはい、行こ!」
これがいつものパターン。
「「行ってきます!」」
ガチャ
「ねー、兄ちゃん。」
「なに?」
「っ、やっぱ何でもない。」
言い出したくても言い出せないこと、
“彼女いい加減作ったら?”
言えないんだよ。こんな事。だって、兄ちゃんに“リアコしちゃったんだもん”
- Re: 兄に恋しちゃだめですか? ( No.1 )
- 日時: 2022/05/20 16:16
- 名前: ゆあ (ID: hsews.TL)
「ねぇ、晴音」
晴音とは、兄の名前だ。
「わぁ!詩音に初めて名前で呼ばれた!」
兄の嬉しそうな顔を見ると、何故か胸がキュウっとなって、誰かにこの笑顔を取られてまう。そう考えると兄の恋愛を許せなくて、何故かまた胸がキュウっとなる。
「それでねぇ、聞いてrって、なんで泣いてるの!?」
「うぅポロポロ」
「ゑ、俺なんかやった?」
やってない、声で出すことができず首を横に振る。
「どっか痛い?」
流石に、嫉妬だなんていえないから、痛いということにしよう。はたまた、声では言わず、今度は縦に首を振る。
「どこが痛いの?」
痛いところ、、、痛いところ、、、お腹でいいか。
指で頭を差し、ココ!と手振りをする。
「お腹?じゃあ、学校休もっか。」
兄に連れられ家に帰ったが、静まり返った家に当たり前だが、誰1人として人は居なかった。両親は仕事で忙しく、朝早くから夜遅くまで働いている。
「先生には連絡しておくね。俺と妹が休むって。」
「晴音もグスン休むの?グスッ」
晴音に迷惑がかかるくらいなら学校行くよ、と立ち上がると、
「ダメ!安静にして!」
と言われ、ソファーへ座らされた。
あーあ、ただに構ってほしいという感情が兄を巻き込むなんて。やっちまったな。
プルルルルルルルル
「もしもし?あ、先生?今日妹がお腹痛いらしくて、俺看病してるから今日妹と一緒に休みます。はい。はい。」
もう良いよ。小さく呟いた声は聞こえなくなってしまった。
- Re: 兄に恋しちゃだめですか? ( No.2 )
- 日時: 2022/05/21 10:00
- 名前: ゆあ (ID: hsews.TL)
「ねぇ、晴音」
晴音とは、兄の名前だ。
「わぁ!詩音に初めて名前で呼ばれた!」
兄の嬉しそうな顔を見ると、何故か胸がキュウっとなって、誰かにこの笑顔を取られてまう。そう考えると兄の恋愛を許せなくて、何故かまた胸がキュウっとなる。
「それでねぇ、聞いてrって、なんで泣いてるの!?」
「うぅポロポロ」
「ゑ、俺なんかやった?」
やってない、声で出すことができず首を横に振る。
「どっか痛い?」
流石に、嫉妬だなんていえないから、痛いということにしよう。はたまた、声では言わず、今度は縦に首を振る。
「どこが痛いの?」
痛いところ、、、痛いところ、、、お腹でいいか。
指で頭を差し、ココ!と手振りをする。
「お腹?じゃあ、学校休もっか。」
兄に連れられ家に帰ったが、静まり返った家に当たり前だが、誰1人として人は居なかった。両親は仕事で忙しく、朝早くから夜遅くまで働いている。
「先生には連絡しておくね。俺と妹が休むって。」
「晴音もグスン休むの?グスッ」
晴音に迷惑がかかるくらいなら学校行くよ、と立ち上がると、
「ダメ!安静にして!」
と言われ、ソファーへ座らされた。
あーあ、ただに構ってほしいという感情が兄を巻き込むなんて。やっちまったな。
プルルルルルルルル
「もしもし?あ、先生?今日妹がお腹痛いらしくて、俺看病してるから今日妹と一緒に休みます。はい。はい。」
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