複雑・ファジー小説
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- {短編集}俺の彼女が〇〇になっていた!?
- 日時: 2022/06/04 13:53
- 名前: りあと (ID: cO3So8BN)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi
はじめまして。 りあと と申します。
小説を書くのは初心者で至らない所もあると思いますが、温かい目でみてくれると助かります。
1→ 元カノが俺の推しになっていた!? >>01
2→ 俺の彼女がコスプレイヤーになっていた!? >>>近日公開
3→ 俺の彼女がオタクになっていた… >>>近日公開
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- Re: {短編集}俺の彼女が〇〇になっていた!? ( No.1 )
- 日時: 2022/06/05 20:06
- 名前: りあと (ID: cO3So8BN)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi
元カノが俺の推しになっていた!?
登場人物>>> 俺(飯豊 陸) ヨア(鈴谷 彩音)
「……私と別れて。」
「_____え?」
いつの間にか肌寒い季節になっていた。
市中では鮮やかな灯りで溢れている。
そこから少し離れた住宅街。
俺と彼女は薄暗い公園で
幼少期、いっしょに遊んだこの場所で
俺の恋は終わった
春の暖かい風が吹く。
誰もが新生活に心を躍らせていた。
だが俺は、そんな暖かい風は一切吹かない。
「ヨ・ア・ちゃ・ん♡」
埃っぽい部屋の中で俺は、モニターに映っているものを見つめる。
『う〜ん。ヨアはやっぱり清潔感のある人じゃないと!好きになれないかな〜』
「!!』
俺は部屋を見渡した。
締め切ったカーテン。お菓子のゴミ。飲みかけのペットボトル。
「……片付けるか」
こんな部屋じゃ、誰がみても呆れられるだろう。
pm.10:15
カーテンを開ける。
「まぶし…っ」
久しぶりに太陽を見た気がする。あの日からあまり部屋から出ようとはしなかったが何も不便なことはなかったからだ。今はスマホ一つで買い物ができるし、食べ物を宅配してくれるサービスまである。なんと便利な時代になったんだろう。
一通り目につくものは片付け終わった。細かいところはまた今度でもいいだろう。
俺はまたヨアの配信へ戻る。
『ヨア』はバーチャルユーチューバーで、俺の推しである。
元気溌剌で、周りの人を引き込ませるような、一瞬で楽しませることのできる女の子だ。…少し、あの子と雰囲気が似ていたので気になって見だしたらいつの間にか止まらなくなってしまった。
俺は5年も付き合っていた彼女に一年程前にフラれた。どうしてこんなことになってしまったのか。
俺が未熟だったせいだろうか。あんなにも好きだったのに。意味もなくフラれて、俺はどうしようもなかった。
そんなことを思いながら俺は廃人になろうとしていた。この際どうにでもなればいい。俺の人生はもう終わりだ。
そう思っていた時だった。
なんとなくYouTubeを開くとオススメ欄に可愛い女の子のイラストのサムネが出てきた。
『 【ヨア】雑談しよ〜!🌙✨【Vtuber】 』
(ブイチューバー…?)
俺は好奇心でサムネをタップした。
『__みんな悩みとか抱えてるでしょ?特別にきいてあげるよ〜!なんかお悩みある人、コメントしてー♡』
(お悩み…。)
[付き合っていた彼女にフラれました。辛い]
気づけばこんなことを打っていた送信していた。
誰でもいいからこの苦しみを聞いてもらいたい。そうしたら少しは気持ちも晴れるかもしれない。
『付き合っていた彼女にフラれました、辛い。…あ〜そっかぁ。それは辛いよね。わかるよー!』
(よ、読んでくれた…!?)
『じゃあ私にしたら?』
『私にした方が、ほぼ毎日みんなに会えるし?寂しい思いなんてさせないけどなー』
その一言で、俺は心の中で渦巻いていたものが一気に晴れた気がした。
これが一目惚れというやつだろうか
俺はその日から配信のある日は毎回チェックして、メンバーシップも入って、たまにだがスパチャもした。スパチャをするためにお金を稼ごうと思い、最近は乗り気ではなかったバイトもたくさんした。俺の部屋はすぐにヨアで埋まっていった。
こんなにハマるとは思ってもいなかったので自分でもびっくりだった。でももうあの事はとっくに吹っ切れたのだろう。
俺は少し、心が軽くなった。
それも束の間、ヨアのSNSで一週間の休暇を取るというお知らせが流れてきたのだ。
この一週間何をして過ごせばいいというんだ…?そうだ、今日は休暇をとる前の雑談配信があるはずだ。そこで聞いてみよう。
『こんヨア〜!みんなやほやほ!!』
◯こんヨア〜
◯こんヨア!
『みんな、私からのお知らせ見た?急にごめんねー!』
◯なんかあった?
◯本当に急だったね
◯何?もしかして引退とか?
『ちょ、ちょっと待ってよ!みんな早とちりしすぎ!w』
◯どうゆうこと?
◯休むんでしょ
◯引退発表じゃ…?
『もうっ!笑 休むっていうのは、実家に帰省するから少し休むってことなの!ちゃんと最後まで話きいてよ…w』
◯なんだ
◯そうゆうことねw
◯ごめん
「…びっくりした…」
ホッと胸をなでおろす。コメント欄で引退とか言っていたからヒヤッとした。
『だから、明日から休ませてもらおうかなって思ってねー。あ、twitterは動くから安心してね〜』
◯り
◯はーい
◯了解
◯楽しんできなよー
『はいはーい』
__よし、早速聞いてみよう。だがただコメントを打っただけではすぐに流れてしまうので、スパチャを送ろう。
今回は奮発して、赤スパを送ってみるか。
●俺
¥10,000
一週間何をして過ごせばいい?
『__わあっ!俺さん、赤スパありがとう!えーっと…?一週間何をして過ごせばいいかって・・・?うーん、好きなことして過ごせばいいと思うけどなぁ。じゃあ今までの配信全部見返してきてね』
◯えっ
◯鬼畜すぎん?
◯ヨアの今までのアーカイブいくらあるとおもてんねん
◯無理
…やっぱアーカイブみるのが一番かぁ。
『まぁでも、君たち私に依存しすぎだからこの一週間は違うライバーさんとか見たらどう?それか友達と遊ぶとかさ〜』
「依存・・・」
そういえば今までヨア以外のライバーとか見たことなかったな…。ヨアしか興味なかったからだけど。
でもヨアのリスナーは結構依存属性があると思う。ファンのSNSを見ても推しはヨアしかいない人が多かったからな。
◯ヨア以外のライバーとか無理!!
◯ヨアちゃんしか考えられん
◯友達ってなんだ…?
『まったく・・・。これだから私のリスナーは…。とにかく!明後日からの一週間、君たちは各々の好きなことをすること!あと、私のtwitterには必ず♡と♻︎、コメントをすること!これが君たちの課題だ!わかったね!?』
◯はーい
◯かしこまー!
◯承知しましたヨア様
『それじゃあ、今日の配信はここまで!おつよあ〜!』
◯おつよあ〜
◯おつよあー
・
・
・___
・・・・・
「おつよあー・・・」
好きなこと・・か
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺の好きなことってなんだ・・・?
続く__。
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続きにしちゃったら短編集じゃないですね…
これは短編集です!!
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