複雑・ファジー小説

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Evil eating (悪喰)
日時: 2022/06/10 23:09
名前: 亜直 耐雨 (ID: QGavJw1Z)

Evil eating それは誰もがこの日本で最も恐れているもの。日本語で”悪喰”恐れるに足らないというものはもうすぐ、命の危険が迫ってきている。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
二、Evil eating のようなものを見たのならば誰にも明かさないこと。
三、Evil eating に家族が殺された場合は負の感情は抱かないこと。
この三カ条が日本で定着した。

 Evil eating は突如として日本に現れた存在だ。すべての元凶はあのときだった。
2023年。今から六年前のことだろう。暑かったり、寒かったりしていた初夏のことだ。

 とある一家が無残に惨殺される事件が発生した。この事件は日本中を震撼させたのだが、これもまだまだ甘いものだった。犯人はその一家の二男だった。動機はまだはっきりとしていなかったが、政府がこの事件にだけは敏感だった。弁護人側が必死で被告人を守ろうとしているのに対し、検察側は冷酷な目つきだった。今でもそのことは覚えてる。検察側の冷酷な態度にはもう、腹の奥から怒りがぶつぶつぶつぶつと水ぼうそうのようにわいてきた。
 その犯人は、死刑を言い渡され、翌年の2024年に死刑が執行された。その六日後。
通りを歩いていた女性が無残にナイフで刺される事件が発生した。傷は66か所。
警察は無差別殺人として調査を進めていた。
 その六日後。
新米の警察が深夜を一人でパトロール中に、車にはねられる事件が発生した。
ここまでの連続殺人。6という数字に定着している。死刑が執行されたのが6月6日。6はキリスト教では悪魔の数字とされている。彼は6という数字が好きだったのか?彼の名前は・・・
いずれも警察は同じ犯人の仕業だと仮定し調査を進めていた、が事件は迷宮入り。未解決事件となった。
 すべてはその謎を明かそうとした人物が悪かった。
 新塚 真理。
彼女は探偵歴7年以上で、今まで解決できない事件はなかったという。
そんな彼女のもとにある事件が舞い込んできた。 あの未解決事件だ。
その時、彼女の助手をしていた僕ははっとした。これは絶対に裏があると。
彼女はその事件に興味を持ったのか、すぐに調査を始めた。
 そして数ヵ月後、犯人と思われるものを見つけた。
それが、悪喰 直哉。2024年に死刑されたと思われていた人物だ。
彼は死刑執行前に、脱獄し自分に似た人を誘拐し、逃げたというのだ。その証拠に、死刑人から出たDNAと悪喰 直哉のDNA一致しなかったのだ。

 その謎をさらに解明しようと、彼女は悪喰の居場所を突き止めた。
そして悪喰 直哉が逮捕された。

 その翌年。
悪喰 直哉が逮捕されたというニュース。それはフェイクだということが発覚した。
新塚 真理は悪喰と不倫関係で、お互いなかなか会えない状況で、新塚がこの計画を企てたのだ。
新塚は逮捕され、悪喰は逃亡。またもや悪喰は逃げた。

 2029年
僕は仕事を失い、探偵事務所も廃業。バイトをし、ボロアパートで生活していた。
バイトが遅くなり、夜道を一人で歩いていた。Evil eating に会わないようにと願いながら。
しばらく歩いていたら、僕の後ろでコツン、コツンと靴の音が聞こえる。
少し怖くなったので小走りをした。すると、足音は消えた。後ろを振り返っても誰もいない。
ほっと一安心し、前を向いた。前に何か人がいる。あの見た目、あの態度。
Evil eating だ。
666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666







































































悪喰 直哉。
たった一人の僕の親友が・・・たった一人だけ暗闇に立っていた。
たった一人なのにこんなに恐れられるなんて、僕も直哉が怖い。今は何をしてくるかわからない。

一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
一、Evil eating に出会ったならばすぐに己の首をはねろ。
僕の頭の中で三カ条の一つが頭に浮かんだ。

accomplice(共犯者) ( No.2 )
日時: 2022/06/11 09:50
名前: 亜直 耐雨 (ID: QGavJw1Z)

 今や、全国民が思ってる。”こんな容易に人が死んでもいいのか”と。
今の人口は世界で85億人。そもそも世界って宇宙も入ってる。宇宙人とかいるんだったら、こんな人間の一人や二人、死んでもいいんじゃないか?
 今や全国民が持っている、国から支給され毎日欠かさず持つよう義務付けられているただの切れ味のいいナイフでただの普通の人間がただそこで死のうとしてても新聞の片っ端に乗るだけで、悲しんでくれるやつは誰もいないだろう。
僕はナイフを手に取り、首に当てた。そのままゆっくりと目を閉じ、手首と、腕だけに力を集中させた。死ぬ。首をはねて死ぬ。現代だとスプラッター映画でしか考えられないことだ。
ザシュッと音がしたかと思うと僕は視界が暗いまま、ずっ起きることはなかった。
 気づけば僕は家にいた。見慣れた天井と、ずっと薄暗いままの電球。変な夢を見た。と思っていた。
隣の部屋から物音がする。なんだ?と思い見に行こうとするも体が動かない。
そのまま動けないでいると、人影が視界の下のほうでチラッと見えた。何かいると思った時にはもう
て遅れだった。悪喰 直哉だ。僕は死んだはず。自分で首をはねたはず。悪喰がこちらへ迫ってきた。
すると拘束を外してくれた。もちろんだからと言って僕は警戒しなくなったわけじゃない。だけどまだ
親友のころの悪喰がいた気がした。昔はなーくんて呼んでたっけ。
「やぁ久しぶり。晴香ちゃん。」
僕の名前を呼んだ。僕の名前は貝島 晴香。
「なーくん。僕はまだ、信用してるってわけじゃないからね。あんなにいっぱい人を殺して、逃げて、
殺して、逃げてを繰り返してきたよね?何でなーくんはそんなことするの?真理さんに言われたの?
なーくんは言われて動くような人じゃないよね?」
僕がなーくんに言った。いつ死ぬかわからない状況だった。ナイフを手に取った時はもう諦めていたけど相手がなーくんだということを知ったら不意に安心してくる。
「あっはは。いつわかったんだい?」
なーくんが笑いながら僕に問いを投げかけた。
「もう5、6年前だろうね。あのニュースがフェイクだということを知ってからだよ。なーくんは昔からそんなひ人じゃなかったし、そんなに欲もない。真理さんと会ったらすぐに通報する手立てだったんでしょ。自分に指示を出す人が嫌いだから。」
僕はなーくんのことを完全に理解しているような口調で言った。
「当たり~。それにしても晴香ちゃんはすごいなぁ、僕に関しては鋭い。」
なーくんがからかうような口調で言ってきた。
「ちゃんづけやめてよ。女の子だって言われてるような感じでやだ。」
僕が言った。
「ごめんごめん。で、僕と会ったら首はねようとしたよね。あれ僕が助けたから。ナイフを別のものにすり替えた。あんな切れ味のいいナイフ。料理下手な晴香には扱えないでしょ?」
なーくんが僕に近づいて言った。
「料理下手で悪かったね。でも・・・助けてくれてありがとう。なんか、なーくんはなーくんだったってわかった。」
僕がなーくんに感謝をした。
「どうも。じゃ、僕ここにいたらまずいでしょ?だからバイバイ。ご飯そこに作ってあるから。」
なーくんがそういいアパートの扉を開けて、外へ行こうとした。
「待って。僕もつれてって。」
僕がなーくんの服の袖をつかんで言った。きょとんとした顔でなーくんが突っ立っていた
「え?・・・なんで?僕についてきたら・・・つかまっちゃうよ?良いの?それって、僕と駆け落ちしようって言ってるようなもんだよ?」
なーくんが言った。僕もわかってるつかまるって。だけど彼ともう少しだけ一緒にいたい。
同じ場所で同じ時を過ごしたい。そう感じた。なーくんが犯人だってことは知ってる。
なーくんが全部悪いのはわかってる。それでもなーくんについていく。駆け落ちでリア充とか犯罪者とか言われてもいい。だからせめてなーくんと一緒にいたかったんだ。
「うん。いいよ。僕もつれてって」
僕が彼の袖をつかんだまま笑って言った。
「・・・は・ははは・・・本当にお人よしだね。良いよ。一緒に共犯者になろう。」
なーくんが笑って言った。その微笑みは昔と変わってない。なーくんはなーくん。
言ったとおりだった。僕が感じたとおり、何もかも変ってない。ただ一つ代わってることがあれば、
犯罪者になったってことだけだ。
 今や犯罪者なんてそこら中に湧いてる。そんな世界でなーくんと冒険。共犯者として。
なーくんは何も悪くない。何にも悪くないから。ずっと逃げてただけ。だから、息抜きに私も一緒に
逃げ回りたい。そう思ったんだ。
「うん!」
僕は思いっきりうなずき、なーくんの後についてった。


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