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複雑・ファジー小説
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- 碧眼の鶯
- 日時: 2022/11/13 17:09
- 名前: イナ (ID: 8GPKKkoN)
鶯―――それは、姿や声で人々を魅了する鳥。
沢山の詩で美しいと詠まれているが……心を許した存在の前でしか、その美しい歌声を聞かせてはくれないそうだ。
「―――見ろ、“黒鶯”が来たぞ!!」
「本当だ!珍しい…」
「今日も麗しいわね…流石は鶯と呼ばれているだけあるわ。」
冒険者が依頼を受けに来る冒険者組合に入ってきた、一人の少女。
黒いロングヘアー、透き通った碧眼、真っ白な肌、洗練された所作。
黒いロングコートに身を包み、愛剣を腰に提げ、堂々と歩く姿は、黒い鶯のように美しい。
彼女の名は、高城 椿。
彼女含めて2グループしかいない、最上級冒険者《漆黒級》の称号を持つ、天才剣士である。
- Re: 碧眼の鶯 ( No.1 )
- 日時: 2022/11/13 21:35
- 名前: イナ (ID: 8GPKKkoN)
「……やってきた」
「はい、依頼達成報告ですね。…確かに確認しました。依頼は終了です。お疲れさまでした。」
「……ん。」
彼女は、必要以上に言葉を発さない。
もうそれに、周りの人々も慣れてしまった。
だが、そんな彼女も、ただ一人、彼といるときだけは、美しい声で言葉を適量発する。
「やっと来たか、椿。」
「…あ、蓮。」
椿の相棒…水瀬 蓮といるときだけは。
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