複雑・ファジー小説

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召喚勇者のうるさい大冒険
日時: 2022/12/08 13:57
名前: ましゅまろ (ID: bgExnRux)

第一話  町の勇者

「パンと、バター・・・・あっ!はちみつジャム!?いいの!?」
「えぇ、いつも来てくれるからね」
俺はアリア・フラクリス。ある境界の中で召喚された勇者である。今は買い物中だ。
ドンッ
・・・・誰だぁ?
前を見るとデカいオッサンがいた。
「おい兄ちゃん!ちゃんと前見ろよ!!潰すぞ!」
・・・・雑魚だな。どう考えても。
「無視かよ。いい度胸だな。やんのか!?あ‘‘!?」
めんどくさい奴だな。仕方ない。
俺は手をオッサンの前に出し、







サ ン ダ ー ルーン
「雷の神秘文字」
俺の指の先にいるオッサンは驚いた顔をしていた。それもそうだろう。この技は俺にしか使えないからな。オッサンの周りに文字が囲み、その文字から雷が放たれる。
この技は動いた者にだけ効く攻撃だ。
これはよけることはできないはずだ。でもさすがにやりすぎたかな。
俺が帰ろうとすると男のポケットから何かが落ちた。
「地図・・・?宝の地図か・・?」
俺は気になってその地図が示す場所に行った。
「こんなところあったのか・・・」
路地裏にたどり着いた。
「でも・・・何もな」
俺が何もない、と言いかけたとき、

おれ  した ブラックホール
俺の下には黒穴。俺は落ちていった。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
(なんだこれ!?ブラックホール!?何で・・・!?)
俺の頭はこんがらがっていて状況なんてわかるはずない。
ドスッ
「ったぁ~」
俺はどこかに落ちた。なぜか無傷だった。だが、“俺は”だ。下にいる彼女は無事じゃない。
「いっ・・・たいぞ!誰だお前は!!謝れぇっ!」
いや、元気そうだな。
「お前は誰だ!そして私に殴らせろっ!」
「俺はアリア・フラクリス。勇者だ。あと殴るなよ」
「いーやっ!殴る!絶対殴る!」
「っていうかお前こそ誰だよ!」
目の前の彼女は少し悩んで、
「ふむ。特別に教えてやろう!
「やっぱいいや」私の名は!「いいって」名はぁ!
アンジェル・キャンディだ!」



アンジェル・・・・
「そういえば、お前も宝が目的なのか?」
「宝?」
あ、もしかしてこの地図の・・・
「もしそうなら協力しないか?手に入れたら山分けだ」
「は?何で協力しねーといけねぇんだ」
「嫌なら私がすべてもらうだけだ!」
さすがにそれはなぁ・・・・
「わかった。約束破るなよ」
「わかっている!」
ドォォォン
「!?何の音だ!?」
俺も目を閉じてしまうようになる。
ようやく見えたと思うと・・・・
                モンスター
目の前には砂漠の怪物。
「マジかよぉ・・」
とりあえず戦わねぇと・・・・・
 ライトニングアイ
「稲妻光の瞳」
ビュゥゥゥゥ
全く効いていない。
「宝探し始めてばかりから強敵か」
俺は後ろを向くと・・・
「ふぁ・・・・・」
「お前何やってんだよ!?」
アンジェルがあくびをしながらボーっと突っ立っていた。
サンダークロー
「雷の爪」
くそ・・・・全然効かねぇ!!
「お前も手伝えよ!!」
やっとアンジェルが動いたと思うと
ドガッ
「いっつ・・・・何すんだよ!敵はあっちだろ!?」
「私はボーっとしていた。だがそれは攻撃するためだぞ?」
「はぁ!?何言ってんだ!?」
アンジェルはゆっくりと口を開き、 

 デスミスト
「死の霧」
ですみすと?っていう技なのか知らんが、黒い霧が出てきた。
その霧が怪物を包み込み、殺した。
「・・・・悪かった・・・」
まさかコイツに謝ることになるとは・・」
「別にいい。山分けだった宝を7:3に分けるだけだ」
「はぁ!?そりゃねぇだろ!!」
まぁ・・・・実際助けられたのは事実だし・・・・・
「6:4にしろよ」
「いや!」「は?」

第二話 悪魔

「あっ!」
アンジェルが声を出した。
「うるさい。なんかあったか?」
「見ろ!位置が変わってる!」
俺は地図を見る。ホントだ。
「じゃあ次の場所に行くか」
「穴があった!」
ブラックホール・・・・か?
「えーい!」
「うわっ!」
アンジェルが俺の背中を押したらしい。押すなよ!!
まぁアイツもすぐ来るだろう。
「おーい!早く来いアンジェル」
シーン
え・・・まさか本当に来ないのか。
「仕方ない・・・一人で行くか・・・」
待てよ・・?ここで俺が役に立ったら・・・5:5にしてもらえるかも!?
そうとなれば、レッツゴーだぜ!
ここは・・・・風が良く吹いてるな・・・・
「おい貴様!我と戦え!!」
ビックリした・・・・誰だ?
上を見ると女性が浮いていた。
                  
見たところ・・・・悪魔族か?
「戦えって・・・何でだよ」
「我が戦うのが好きだから」
戦闘狂かよ・・・・・
まぁ、コイツ倒せば報酬増えるかも・・・・
「わかった。相手してやる」

そうして何故か悪魔VS人間の
戦いが始まった。  
 ルミナスレルム
「輝く領域」
「!・・・・・」
最初から結構な攻撃だな・・・
ライトニングブレイド
「稲光刀」
「ほう。貴様は雷属性か」
悪魔はにやりと笑い、
ルミナスバース
「電光爆発」
俺の攻撃は火に弱い。俺の一番の弱点だ。でも、それはなぜか俺だけ。なぜこの悪魔は分かったのだろうか。
「我は運がいいようだ」
一か八かってことか。

             ルミナスバインド
「これで終わりだ。光の羽」
俺には今、攻撃を受けたら死ぬだろう。だから俺はあいつにわなを仕掛けた。
サンダールーン
「神秘の文字」
この技は動いた相手をしとめる技だからな。
一瞬悪魔は顔をしかめた。
「ふん。面白い」
悪魔は余裕そうだ。
また攻撃でも仕掛ける気か?
「我は貴様の配下となる」
「はぁ?」
は、配下ぁ?
「何で・・・・」
「我は負けるのは二回目だ。一度は貴様を召喚した男に負けたぞ」
俺を召喚した男?
「まぁいい。男は知らんが配下になるならなるで、邪魔するなよ」
「わかっておる」
「あと、俺はアリアだ」
「アリア・・・か。我はリレシル。夜露死苦な!」
こわ。ヤンキーか。
「夜露死苦する気はねーよ」
こうしてリレシルという悪魔が俺の配下になった。
      テレポート
「あ、瞬間移動した」
「あ!アリア!・・・・と誰?」
「貴様こそ誰だ」
「私はアンジェル・キャンディよ!」
「そうか。我はリレシルだ。主に迷惑をかけるでないぞ」
「はぁ?私がいて迷惑なわけないだろ!アンタこそ迷惑なんじゃないの?」
「どっちも迷惑だよこの野郎」
五月蠅いのが一人増えた。



第三話 召喚


『準備が終わりました、シンファ様』
『では始めましょう』



『*************』
『#############』

『わぁ、すごい風』
『召喚出来たのかしら』
『誰か出てきたわ!成功!』
『静にしとけ。殺されるぞ』

『+*#$%@><{}:』
『何て言ってるのかな』
『もう終わるらしいよ』

『召喚が成功しました』



パチ
「ふぁ・・・・」
何でだろ。変な事思い出した。
俺が召喚されたときのことだっけ。
忘れたかったのにな。
そういえばリレシルがアイツに負けたって言ってた・・・
アイツ強いんかな。
今のオレに勝てるかな。
「アリア!腹減った!」
「貴様早速迷惑かけておるな」
「これは迷惑じゃない!!」
今日もうるせーな。


「主!主!スカジエに行く!!」
「すかじえ?どこだよ」
「拠点の隣の城だ」
え!?城!?あるの?
「何で行くんだ」
「テイラに会いに行く」
「誰だよ」
「いいから」
「私も行くー」
相変わらずアンジェルは声が大きいな。
「早く用事すませろよ」
まったく・・・何なんだ?
俺たちは隣の城の確か・・・テイラ?って人に会いに行く。

「おじゃましまーす!!」
うるさいんだって・・・・
シーン
いるなら流石に気づくよな・・・
うるさすぎるから・・・・
「あ、鍵開いてる」
勝手に開けやがった・・・
「なら入ってみるぞ!!」
「おいっ!」
まぁ・・・ちょっと心配ではあるし・・・でもめんどくさいな・・・・
まぁ、もし困ってる人がいたら
放っておけないよな!!
「わかった。行こう」
キィ・・・
ドアが開く音。この音結構嫌いなんだよな・・・・
「誰か・・居ますか」

やっぱり静かだ。
「いないようだぞ」

俺が喋ると二人はまっすぐ前を向き真剣な顔で指をさした。
俺はその指の方向を見た。そこには顔に血がついている少年がいた。


「あ・・・」
ヤバい。まさか人がいたとは。
でもこの人・・・何で血がついてんだ?
とりあえず・・・・
「すみませんでした!!」
二人はまだびっくりしたような顔で動かない。
俺が喋るより先に少年が口を開いた。
「別に謝ることじゃないよ?それより君たち誰?あ、俺はクレスだよ」
めっちゃ喋るやん。
え!?今3秒だよ!?今の台詞だけで3秒って・・・・
あ、違う。自己紹介だっけ。
「俺はアリア・フラクリス。勇者だ」
クレスはへーと言いながら話を続けた。
「後ろの二人は誰?」
「私はアンジェル・キャンディだ」
俺はこそこそと「ほら、リレシルも」と言った。
「・・・我はリレシルだ」
「へぇ。リレシル・・・・・」
いつの間にかリレシルは悪魔の羽を消していた。

「と、とりあえず俺らはもう帰るから」
「え?何言ってるの?君たちには一生ここにいてもらうよ?」
はぁ!?
「もういい。帰るぞお前ら」
俺はドアノブに手をかざす。
「あれっ?」
「どうしたアリア」
「ドアが・・・あかない・・・」
「人の話聞いてよ。一生ここにいてもらうっていったじゃん」
マジかよ・・・・
「それじゃ♪」
ビュン
「消えた・・・・」
「テレポート使いやがった・・・・・」

「あ。あの・・・」
「どうしたリレシル」
強気なリレシルがこんなことになるのはめずらしい。
「実は、クレスは我の故郷を襲ったんだ・・・・」
「故郷を襲ったんだ」
こきょ・・・おそ・・・?
OSO18?故郷を襲った?
「5年前くらいに、まだ我が村にいてな、その日の夜台風が来たんだ。昼や夕方は太陽が出てて、風も吹いていなかった。急に台風がきたんだ。最初は珍しいと思って外を見た。すると空に人影が見えた」
「そいつがクレスか?」
「あぁ。我の目は相手の個人情報?みたいなのがわかる。大体だけど。えっとそれで・・・・クレスが手を下に下げたんだ。すると急にさっきまでも強かったけど、さっきとは比べ物にならないくらい強い風が吹いて、建物ごと・・・とばされたんだ。我はその時飛ばされて、現場にいなかったからそのあとどうなったかよくわからない」
なるほどね・・・・・
「戻ったら、我の両親が畑の前で血だらけで倒れていた。友達は学校の前で死んでいた」
うわぁ・・・・・
「多分、我以外は皆死んだと思う」
「・・・・・よし。クレス見つけて倒すぞ」
「え?」
アンジェルが驚いたように言った。
「私たちに倒せるのか!?クレスって、話を聞いただけで超強そうだぞ!!」
分かってる。
「分かってるよ。だから倒すんだよ」
リレシルもアイツを恨んでいるだろ。俺も話を聞いただけでクレスに対して少し怒った。
リレシルも十分強いのに、そのリレシルの故郷を潰すなんて、どれだけ強いのかまだよくわかってない。
でも倒せばいいんだ。
「我の父は勇者だった」
急にリレシルが喋った。
「母は賢者だった」
「母も父も逃げる事だって出来た。
我が見たとき、父は回復魔法のポーションを手に、弟を隠すようにして死んでた。母は防御魔法をした状態で、兄をかばいながら死んでた。二人は自分より人を優先していた。でもクレスは自分の欲望を優先して・・・・我の故郷を・・・・・」
その時のリレシルの顔は悲しそうだった。
「倒すことは決定だな!・・で、
クレスはどこにいるんだ?」
あ・・・・そういえばそうだった。

第四話 仇

「・・・・一番奥にある部屋の右から3番目の部屋にいると思う」
え?
「何でそう思うんだ?」
「ほら、個人情報がわかるっていったでしょ?その時にいつもアイツがいる場所、わかったんだ」
すごいんだなその能力。
「じゃあ行くぞ」
俺たちは小走りでその部屋へ向かった。
キィ・・・
「あれ?もう来たんだ」
そこにはクレスと、クレスに似た奴がいた。
「だ・・・誰?この人達・・・」
こっちの台詞だよ。
「右からアンジェル、アリア、リレシルだよ」
覚えてたんだ・・・・
「俺、記憶力いいんだ」
いいなー。
「五年前に、ある村を襲ったのも覚えてる」
「!」
その村って・・・悪魔族の村だよな・・・五年前っつーのも同じだし・・・・
「そこに、リレシル、君もいたよね?」
やっぱり・・・・
「あの村の奴ら、皆弱くてさ、つまらなかったよ」
リレシルを見ると、とても怒ったような顔をしていた。
・・・・当然だろう。
「それより、後ろの奴は誰だ」
クレスにに似た少年は肩を震わせていた。
「あぁ、こいつは「テイラ」
あれ?知ってるの?」

第五話 凶災戦(前編)


そういえば、もともとこの子に会いに来たんだっけ。
「ふーん・・・・」
クレスは何か考えているようだ。
すると急にテイラの目の色が変わった。
「今、テイラは俺の思い通りに動く。操り人形状態だ。リレシル。テイラを助けたいなら俺を殺せ」
リレシルは何度もクレスに弄ばれていた。
「・・・・・」
「おい、リレシル。オレもてつだ
「いい」え?」
「クレスは我が倒す」
まぁ、自分の事だし、自分で何とかしたいんだろうな。
「そのかわり絶対死ぬなよ」
「・・・」
心配なんだけど。
「ちなみにね、テイラは俺より強いよ」
マジか・・・
「私もいるから大丈夫だ!」
そういえば・・・アンジェルいるの忘れてたわ。
「とりあえず、お互いの邪魔だけはしないように」
「わかっておる」「わかってる!」

「ようし・・・・まずこいつはどんな技を使うんだ?」
クリエイトドライアド
「木精作成」
土・・・か?

俺がそう思った瞬間地面や壁、そしてテイラからも木が生えてきた。
「クリエイトドライアド・・・」
クレスより強いんだっけ・・・
確かになぁ・・・
「おいアンジェル・・・って寝てる!!」
ちくしょう・・・何で寝てられんだよ・・・・・
サンダールーン
「雷の神秘文字」
これで・・・
テイラは動いているから効くはず・・・・
俺が一歩前に進むと同時にテイラは攻撃を仕掛けた。その時のテイラの様子は何もなかったかのようだった。
「嘘だろ・・・・」
何でだ?完全に動いてたし・・
「っていたっ!!」
テイラの攻撃が俺に当たった。
サンドドレイン ライトニングキル
「砂漠の槌」「稲光殺」
どちらもほぼ互角だった。だから中々終わらない。本当は俺もクレスと戦いたかったんだがなぁ・・・
ライトニングサン ウッドストライク
「電光の太陽」「砂の波」
やっぱり互角だ。
アクアブロテクション
「水保護」
「!?」
どこからか現れた水がテイラを包むように流れている。
「アンジェル!」
「ふぁ~・・・おはよ・・・」
テイラは・・・死んではいない。
気絶しているだけだな。
「あ・・・・目の色・・」
いつの間にか、色が変わってた。
「もう操られてないんだな」
ふぅ、と少し安心しながら俺は口を開いた。
「アンジェル。リレシルのとこ行くぞ」
「わかってる!早く行くぞ!!」
だからうるさい・・・・

第六話 凶災戦(後編)

「リレシル!大丈夫か!?」
その部屋にはリレシルと倒れているクレスが。
「おいアリア。我がやるといっただろう!なぜ手伝ったのだ!」
「はぁ?」
俺は手伝った記憶ないんだけど・・・
「クレスにサンダールーンで攻撃しただろ!」
サンダールーン?してな・・・
あっ!
テイラにしたサンダールーンがクレスの方に行ったのか!
テイラは操られてるから、操った奴の方に行くんだ。
「悪い。でも倒せたからいいだろ?」
「・・・・」
「はっはっは!リレシルに迷惑かけてるではないか!報酬8:2でいいか?」
「何かだんだん少なくなってる・・」
「今日の夕飯好きなものにしてあげるから・・・」
「カレー!」「ラーメン!」
リレシルはともかく何でアンジェルもリクエストしてんだ・・・
まぁいい・・・のか!?
「あっ!買い出し行かねぇと・・・・・」
「冷蔵庫のプリンなくなったから買ってこい!」
「お前しか食べてねぇのに・・」
サタニックフォグ
「邪悪な霧・・・・」
「あーもう!分かった!」
第七話 新聞(前編)

「そういえばあの城どうなったんだ?」
俺がリレシルに聞く。
「無くなったぞ?新聞に書いてあっただろ」
新聞?と俺は棚から今日の新聞を見る。
「あっ!
ほんとだ!」
俺はその新聞の写真をよく見てみると
「あ、顔写ってる」
「え!?見たい見たい!!」
アンジェルとリレシルが新聞をのぞき込む。
「そういえば今日の新聞配達の人なんか変じゃなかったか?」
え?
俺は今日遅起きだったので知らない。
「あぁ、なんかオーラがヤバかった!」
オーラ?そんなのわかるのか?
「我の目で視るとアイツ、ヨーゼフ国で有名な盗賊だったんだぁっ!!」
「マジで!?」
何で言わなかったんだ・・
「忘れてた・・・」
「なら、その泥棒倒して金ゲット!っていうのはどうだ!」
はぁ?めんどくさいし・・・
「俺はパ「賛成!我は賛成だ!!」おい・・・」
「そうと決まれば早速出発だ!!」
「決まってねーよ!!」
めんどくさいけど金がもらえるから・・・・
「よし!行こう」
「レッツゴーだ!」
どうやって?
「そもそもヨーゼフ国ってどこだよ」
「んー・・・わからないからタクシーで・・・」
「金あんのか?」
「ふっふっふっ」
「どうしたリレシル」
「実はこの前スカジエから帰るとき腹いせに金目の物を盗んだんだ。
リレシルが自慢げに笑う。
「そんなことしてたのか・・・」
まぁこれでヨーゼフに行けるな。
「じゃあ着替えるからちょっと待っとけ」
「はーい!!」

それから俺たちはタクシーに乗りヨーゼフ国まで来た。ちなみに3時間かかった。
「ついたー!!」
「寝むぅい・・・・」
「我は眠くないぞ!!」
さっきまで寝てたくせに。
「早く行くぞ」
俺は早歩きで入口?みたいなところに行く。
「あぁぁぁ!!」
「うわっ、ビックリした。急にどうしたんだ?アンジェル」
「アイツ・・・泥棒だぁ!」

そんな簡単に見つかるのか??
「本当だ!我、アイツ今日見たぞ!今視ても泥棒と出てる!!」
「じゃあちょっと声掛けてくる」
「私も行く!」
「我も行くぞ!!」
こいつらがいて大丈夫かな・・・

第八話 新聞(後編)

「あの、すみません」
泥棒?さんが振り向いた。
「あの「貴様!泥棒だな?!」
何言っちゃってんだお前!!」
明らかにびっくりしてるし・・・
もし違ったらどうするんだ。
「ふん、よくわかりましたね」
認めるの!?
「ほらな。我の目のに狂いはなかった!!」
ないけど!!
「何やってる!倒すぞ!!」
いや、急にそれ言われても・・・
ルミナスレルム
「輝く領域!」
あれ?何も起きてない・・?
サーペントキル
「水竜殺!」
アンジェルの攻撃もできてない。
ライトニングブレイド
「稲光刀」
この魔法では雷の刀が現れそれで攻撃できるのだが・・・そもそも刀がでてこない。
「本当、君たちは弱いですね」
コイツ・・・技を使えなく出来るのか?
だとしたら結構強い・・・・
コールイフリート
「炎魔神召喚」
泥棒が炎の魔人?みたいなのを召喚した。見た目的に・・・炎属性・・・ならアンジェルと相性がいいのか・・・
でも俺たちは魔法を出せない・・・
「君たち、今日新聞を見たでしょ?あの新聞をみると、魔法が使えなくなるんです」
見なかったら良かった。
「君たちは魔法が使えない。だから戦うことはできません。
早く死んでください」
ブレイズカッター
「炎断」
俺はその攻撃に当たった。
目の前は暗くなり、周りには何もなかった。
俺は多分、死んでる。
でも一応意識あるんじゃないかって思ってる。
頭の中で語れるんだし。
《アリア・フラクリス。私と契約しませんか?》
誰だ?今の声・・・
《私は天使です》
天使?天使族ってこと?

第九話 天使

ていうか契約って・・・
《私と契約すれば、いいことばかりですよ
私が貴方をずっと守ります。生まれてきたころから最強と呼ばれました 絶対死にません
そして、私は一億八千年間生きてきました。その間私は読書に励んだり、実験をしたりしました
私にわからないことは無いとおもわれます》
すげー・・・
いいことだらけだな・・・
でもそんなにいいことあるんならデメリットもあるんじゃねーの?
《たまに体を乗っ取ります
でもたまに!だから》
たまに・・・・ならまぁ・・・
「わかった。契約してやる」
《っし!》
・・・・
《では、契約成立です。まず、私の力で生き返らせます》
そっか、さっき死んだから・・・・


《では、乗っ取りまーす!!》
「ふぅ・・・・」
「あれ!?アリア!?さっき死んだんじゃ・・・」
「生還しました。そして今はアリア様じゃありません」
「え!?何言ってるんだ・・・・?」

「敵を確認中・・・成功。
今から攻撃を始めます」
ウィンドドレイン
「風の爆発」
「アレ?アリアは雷属性じゃなかったっけ・・・・」
「Lvアップした能力を使用します」
エアキル
「風殺」
アンジェルとリレシルは驚きすぎたのか全く動いていない。
「敵の死を確認しました」
「アリア・フラクリスに交代します」
そこで俺の意識が戻った。
「さっきの何だったんだ!?」
「あー・・・・天使と契約した」
まぁ・・・まだ俺も理解してないし・・・こいつらわかんないだろうな・・・
そういえば天使の見た目ってどんなんだろう。
《私の姿を脳内に送ります。これは天使じゃなかった時のです》
へー・・・・美人じゃん。

《生きている時の私は人を操る魔法を使うことができました》
へー・・・最強じゃん・・・
《ですがその代わり魔法を使えば使うほど、寿命が縮んでいきました》
怖い能力だな・・・
「乗っ取れるんだ~・・・」
「すごいんだな天使って!!」
あっちでは二人と天使が盛り上がっている。
「そうだ、泥棒倒したんだし・・・金貰って、早く帰ろうぜ」
「それもそうだな!」
相変わらずアンジェルは声が多きい。


第十話 焼肉

あれから俺たちは金をもらって逃げた。その日の夜は10重かるびに
行った。腹減ってたな、あの時は。
大変だった。
美味しかったよ?でも・・・・・
あの二人は大量に食べるし、天使は天使で食べたい・・・とか言うし・・・・
あれ?今までで一番めんどくさった気が・・・・
昨日

「あー・・・・腹減った・・・」
「肉!肉!」
俺の隣でアンジェルが叫ぶ。
「我はあれが食べたいぞ!」
焼き肉食いに行ってもうるさいのかこいつらは・・・・
俺たちがメニューを見ていると、
「おいアリア!お前これ食べろ!」
アンジェルが叫んでいる。
「どれだよ・・・・・!?」
俺はそれをみて驚く。っていうか皆驚くだろうな。
だってメニューには、
『超おいしい!一流シェフが作るローストビーフ!食べないと損!』
って書いているが写真には紫と緑が混ざった物体が映っていた。
「なんだよコレ!これは肉でもねーよ!」
するとリレシルが、
「我が作ったものもこういうのだぞ?」
マジかよ・・・・
ダークマター作っちゃう系?


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