複雑・ファジー小説
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- 白い「キミ」とグレーな「ボク」
- 日時: 2023/11/25 21:42
- 名前: でんた (ID: eVCTiC43)
…もう二度とは帰らぬ「キミ」へ、きっと許されない「ボク」の懺悔をここに書こうと思う。
そしてこの懺悔が終わったら、死んだように生きている僕も君と同じところへ逝こう…。
とある海辺の田舎、白い肌の少女と恋心を抱く少年。
そんな平凡な二人の高校生の青春物語、のようなもの。
・登場人物
主人公:中谷康太
多原田高校の高校二年生、内気な性格で勉強はそれなりにできる。
クラスのいわゆる「二軍」だが、広く付き合いがある。
主人公2:白瀬花梨
東京のとある高校から転校してきた女子高校生。透き通った白い肌に茶髪のポニーテール。
静かな性格で、おとなしいが為に無愛想な面がある。
クラスメイト:田塚信也
康太と同じ教室の生徒。いつも何かと調子に乗ってふるまっている。
康太とは高校入学前からの長い付き合い。
クラスメイト:栗本蓮花
康太と同じ教室の生徒。教室の女子の中では中心人物。
信也、康太の二人と仲がよい。
>>1 プロローグ「グレーなボク」
>>2 第一話「いつもの電車」
>>3 第二話「挨拶」
>>4 第三話「歩み寄り」
>>5 第四話「君の後ろ姿を追って」
- Re: 白い「キミ」とグレーな「ボク」 ( No.1 )
- 日時: 2023/03/05 23:46
- 名前: でんた (ID: dYnSNeny)
プロローグ「グレーなボク」
もう葉が枯れ落ち、冷ややかな風が吹き始める季節――。
とある早朝、今日も陰鬱な彼――――康太は学習机に向かい、一冊の大学ノートに筆を走らせていた。
彼の脳内には、過去の決して楽ではない記憶が巡り、それを必死に掴んでは、情景を文で書き表している。
その内容は彼が恋していた少女と、彼との日常を振り返るものだった。
最初の文章が書かれた。
…もう二度とは帰らぬ「キミ」へ、きっと許されない「ボク」の懺悔をここに書こうと思う。
そしてこの懺悔が終わったら、死んだように生きている僕も君と同じところへ逝こう…。
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