複雑・ファジー小説

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神様は幼女なの!?
日時: 2023/04/13 23:01
名前: 海味 (ID: qWWiRdBA)

それは何気ない、日常の一コマ……になるはずだった。
僕の生活は、たった一日の数秒で変わってしまったのだ。
しかも……朝起きてすぐにね。

「ん……?ふぁぁ……ん?」
窓からさす朝日、風に揺らめくカーテン、暖かくて出たくなくなる布団、そんな何気ない一日の始まりに僕は違和感を覚えた。
何か僕の太ももに生暖かい何かがある気がする。
昨日は特に変わらない日常だった……犬とかも拾ってきてないし。
どうしようかこのまま二度寝をしてみようか、いやそれにしても気になる。
夢か?
僕は布団から手を出し自分の頬をつねってみる、痛かった。
つまり夢ではないと……じゃあいったいなんだろう。
そう思い何気なく布団をめくる。
そこには5歳くらいの女の子が僕の太ももに手を置きながら眠っていた。
「は?」
思わず大きめな声が出てしまう。
そりゃそうだ、朝起きたら布団の中に子供がいるんだから。
するとその女の子は目を擦りながら、ふにゃふにゃと何かをつぶやき、
「ふぁ……おふぁよぉ……」
いったいこれは何だ、こいつは誰だ、夢……ではなかったがじゃあ今起きているこの状況はどういうことだ。
「……あのーあなたは誰でしょうか……?」
「…へ?」
女の子は擦る手を止めると、僕をぼやけた目でじっと見始めた。
小さい頬、くりくりした目、ツヤツヤした短い髪、どう考えても意味が分からない。
「…あぁそうだったぁ……」
女の子はそう言うとシュバッとたち、小さい人差し指を天にさしながら言い放った。
「われはぁ天からきたぁめがみさまだぁ……」
そしてそのまま前から倒れ、それを僕が何とかギリギリで止める。
というか、女神と言ったら純白のなんか服?みたいなのを着ている成人女性位をイメージしていたのだが?
まぁそれは一旦置いといて、どうしようか。
明らかに、何かの事件に巻き込まれているのは確かだ。
とりあえず警察か?いや、でもそしたら学校に遅れるな。
今日は休むか?いやでも欠席が付くの嫌だなぁ……
うだうだ考えててもしょうがない。
とにかく、警察いくか。
僕は学校の用意をすると同時に、女神様?を外に出す用意をし始めた。
何故か知らんが女神さまは僕のTシャツを着ていた。
荒らされた形跡はないのが不思議だ。
すぐに学ランの身を包み、グースカ寝ている女神をたたき起こし家を出た。

「ありゃ何だ……???」
俺がこんなことを言うのもわかるだろう。
そりゃ一人暮らしの男の部屋からアイツと一緒に幼稚園児が出てきたんだからさ。
俺はこのアパートの6号室であいつは1号室だが、流石に家族が来たら気づく。
というかあの子……家族いないって言ってたような気もする。
だとしたら意味が分からねぇ。
アイツは俺に気づかないで行っちまったがよー何かの事件とかじゃないよなぁ??
ちょっとつけてみるか?いや俺が捕まるかもしれん。
でも、興味には勝てんよな。
そんなこんなで俺はあいつの後ろを離れたところからつけ始めた。

「はぁ~……何でこんなことなったかなぁ……」
今僕はどこにいるでしょうか?これは僕にしかわからないよね、家です。
警察に行ってみたんだけども、女神が妹のフリして僕の頭がおかしいようにされたよ……
警察も警察だよなぁぁぁ……
もうどうしようもなくなって今日は学校を休むことになっちゃったしさ。
流石に家に一人で幼女を置いとくのは怖すぎる。
さて……これからどうしようか。
そんなことを考えていると、女神はニコニコしながら言ってきた。
「これからよろしくな『お兄ちゃん』」
「あのさぁ、お前は一体どこの誰なの?何でこの部屋にいた?何が目的だ?」
とにかく疑問を思い切りぶつける、それしか今の僕には出来ないよ…
「え~ひとつだなりゃこたえてあげりゅよ~」
物凄くイラっと来るのは僕だけではないはず。
ああ確かに小さい子はそんなこと言うかもしれんけどなぁ!
というかこの質問は重要……なのか?……まぁいい。
僕はとりあえず一番気になっている疑問を女神に投げかけた。
「……お前は何が目的だ?」
それに対し、女神は守りたいような笑顔で言う。
「わたしはおまえをまもりにきたんですだ」
「は?」
もうダメだね、児童相談施設にでもいこうか。
それともこれは僕の幻覚と幻聴なのか?いやでも警察の方も見えていたし……
「わたしのなまえはぜうすだ」
「おまえはふこうなたいしつだからたすけてあげようっておもって」
もう一度言おう。
児童相談施設に行こう。
「……何で俺が不幸なんですか?神なんだったらもっと別の人を助けてあげたほうがいいんじゃないんですか?」
「それは……おいといてわたしはおまえをたすけにきたのぉ~!」
何なんだろう、このめんどくさい同僚の飲みの誘いを断る社会人の気持ちは……まだ高2だけど。
女神は立ち上がって床をドンドンし始める。
「あ!周りの人に迷惑をかけちゃうからやめて!」
「やだぁ~!信じてもらえるまでやめなぁいぃ!」
「わかった!わかった!信じるからやめて!」
すると足が止まりまるで太陽のような笑顔で
「ほんと!じゃあやめりゅ~!」
「はぁ……」
僕の生活、未来、青春すべてが消え去っていく気がした。




僕の絶望はここから始まる……


















続くかわかりません
コメントか書きたくなることがあればやります


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