複雑・ファジー小説

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2人の間に壁なんて無い
日時: 2023/10/27 10:22
名前: はる (ID: cUuPOcc7)

初めて書くのでお手柔らかにお願いします。

不定期投稿です。
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●第1話 出会い


この世界は二つに分かれている。

『光の国』
地上にある国で、いつも白い光に包まれている国。この国には光の民が住んでいる。

『闇の国』
暗い森ある国で、闇に包まれている。
この国には闇の民が住んでいる。

この2つの国は、対立関係にある。
時には戦争が起こる事もあった。

●登場人物紹介
・ルーカス
『光の国』の民。優しくて困っている人を放って置けない。家は貧しく、農業をしながら日々暮らしている。

・エレン
『闇の国』の民。体が弱く、歩くことが出来ない。病院に通っている。家は名家でお金持ち。


今日もいつもと同じように畑から採れた野菜や果物を朝の市場に売りに行く。『光の国』
と『闇の国』は対立関係にあるが、互いに国を嫌いあっているのは一部の人だけである。
別に自分には関係の無い事だったので、『闇の国』とやらにさして興味も無かった。
光の国と闇の国の間には塀があり、そこに門番が立っている。先程の通り、嫌いあっているのは一部の人だけである。なので
今向かっている市場には光の国の民も闇の国の民も来る場所である。
しかし、『闇の国』の民は『光の国』の民から差別を受ける事もある。自分は差別等した事は無い。自分の村の連中は『闇の国』への差別が酷い。昔『光の国』と『闇の国』で大きな戦争が起きた事があるらしい。だから闇の国の奴らが嫌いらしい。光の国の民は髪と目が白い。闇の国の民は髪が黒く目も黒いので、区別はすぐ着いたものだ。市場に着こうとした時。1人の女性が車椅子に座り、困っている様だった。

「1人で大丈夫?」

咄嗟に話し掛けてしまったが、よく見ると闇の国の民のようだ。周りは何やらコソコソと此方を見ながら話している。光の国の民と闇の国の民は成る可く関わらないのが普通だからだ。しかし、そんな事関係はない。少し驚いた様にその女性は話し始めた。

「えぇ…お祖母様と一緒に来ていたのですがどうやら執事が市場の中で迷ってしまったようで…」

黒曜石の様な黒い目。サラサラの美しい結い上げられた髪。僕は一瞬でその女性に惚れてしまった。

「僕の名前はルーカス。君の名前は?」

「私の名前はエレン。」

「こほっ…こほっ…」

エレンは少し苦しそうだった。

「大丈夫?咳をしているみたいだけど。」

「実は薬を買いに来ていたのです。散歩代わりに。」

「少し休もう。」

僕はエレンの車椅子を引いて、水を飲ませ、少し木陰で休んでいた。

「ありがとう。ルーカス。貴方のお陰で少し落ち着いたわ。」

「所で君は何処の人なんだい?」

「私は闇の国の民。ルイス家の長女よ。」

ルイス家と聞いて驚いた。ルイス家とは闇の国の名家である。そして、昔戦った家である。

「貴方は光の国の民なのに、私何かに優しくしてくれてありがとう。貴方が助けてくれなくては危ない所でしたわ。」

その後、エミリーのお祖母様らしき人が此方へ歩いてきた。

「1人にしてしまってごめんね。エミリー所でその方は?」

少しキッとした声でギロっと睨みつけてきた。

「あっ…お祖母様、この方は…」

「貴方は光の国の民ですね?うちのエミリーに何か御用ですか?」

「え、えっと…」

「何でも無いなら結構です。」

エミリーは連れていかれてしまった。少し悲しいような気持ちになりながら、すっかり市場の事を忘れてしまった。早く市場に野菜や果物を並べなければ。直ぐに市場に向かい、
品物が大体売れたら、くたくたに疲れながら家へ帰った。‪エミリーの事を考えながら。また会えたらいいななんて、考えながら。この国では夜にはならない。なので明るいが布団に入る。

「また会えるかな…」


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