複雑・ファジー小説
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- あの夏を今もう一回
- 日時: 2023/12/16 19:58
- 名前: ゆあ☁ (ID: jgZDwVO7)
あの時の私は何を考えてあんなことを言ったんだろう。あんなこと言わなかったら良かった…
何度も繰り返してる。今日もまた同じ日の繰り返しだ
「みいなー起きなさーい」
「う…」
暑いまだ朝なのに夏って怖いな
「はーい」
制服に着替えて学校に行く支度をする。毎日夢に見る。思い出したくない。私は一度目のこの日の朝、神社の前でこう言った
「ずっと同じ毎日が続いたらいいのに」
その日の帰り道私の目の前で大事な幼馴染が事故にあって亡くなった。
その時からずっと毎日目の前で事故にあって血だらけになる。いつも私をかばって。でも、カフェに一緒に行ったりして楽しかった思い出もある
私はあの時何も考えてなかったあれからずっと同じ日の繰り返し違う道で帰っても、かばって自分が死んでも終わらない。私は毎日神社に行って祈る
「早く終わってほしい。あの子も死なないに幸せな毎日を過ごしたい」
今日も祈っていると後ろに気配を感じた。足がない、幽霊だ
「ひっ」
思わず後ずさる…誰かに似ている
「探すの大変だったんだから-…3ヶ月もかかっちゃったじゃん。」
「もう終わらせてあげるね」
そう聞こえた気がした
「え?」
その瞬間足元が光った
「わがままに付き合ってくれてありがとう。もう大丈夫だよ元気でね」
わかった、あの子だあゆみだ、幼馴染の
「待って!あゆみ!!私はっ、私はっ…!」
足元が崩れていく感覚的にもう会えないと思った夢だったのか私が続きの言葉を発する前に目が覚めた。
「ありがとうって言ってないっ…」
私は病室にいた。事故にあってから三か月眠っていたらしい。あゆみが私をかばって意識委不明だということも聞いた。
「お母さんに連絡してきます」
お医者さんがそう言って出て行ってから30分後くらいに
「みいな?!」
お母さんが入ってきた。泣いていた
「よかった、ほんとによかった…」
こんなに泣いているお母さんを私は見たことがなかった。一緒に入ってきたお医者さんから私が起きたときと同じ時間に歩みがなくなったことを聞いた
…違うなんとなく感じてた
「私、あゆみにありがとうっていえてないんです。守ってくれてありがとうって…サイテーですよねっ…」
気づいたら泣いていた駄々をこねる子供くらい
私は今日もこの神社に来ている大人になった今も。ここに来たらあゆみに会える気がして落ち着くから。今日はあゆみの誕生日
「あゆみ誕生日おめでとう。プレゼントちゃんと置いとくからね」
帰り道空を見上げてつぶやいた
「あの終わらない夏が楽しかったんだ、なんだかんだ一緒に帰って一緒に過ごして歩みがいたからよかったのに。それに気づけなかったんだなぁ私」
あの夏をもう一回過ごせたらいいのに
そんな思いを胸にしまって私はまた歩き出した。