複雑・ファジー小説

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友人の恋した”彼女”とは
日時: 2024/02/06 20:49
名前: 変な生命体 (ID: UJ4pjK4/)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13902

夕顔の花開く夏の夕方、俺はとある妙な恋物語を聞くことになったんだ。
「俺、好きな人がいるんだ…。」
そんな1日でクラスの全員に広められてしまいそうなことを言うのは同じクラスの千葉蒼だ。蒼と俺は昔からの親友で確かに小学生の頃はお互いの好きな人を教えあったりしていたが中学生となった今は誰にバラされるか分かったものでもないからどれだけ詰め寄られても教えることはなかったのに何故今俺に話したのか全く見当も付かない。

「そ、そうか。だけどそれがどうしたんだよ。教えたって何もないぞ?」無の表情で俺を見つめてくる千葉だがコミュ障の俺にとっちゃ何よりのも地獄なんだよ。分かれよバカ野郎ぶっ飛ばすぞ。
「えっと、つまりそういうことを言うってことは当ててほしいってことか?」
「いやいや”彼女”の魅力をぜひ分かち合いたいと思ってね!」推しかよ。別に俺が同担拒否とかいうことでも何でもないが千葉の今のセリフはちょっと気持ち悪いとは思うぞわが友よ。

「ソッカソッカ。じゃあ彼女の特徴を言ってみろよ。この俺様がちょちょいっと当ててみましょうぞ?」どうにでもなあれ精神で言ってみたはいいものの俺は人を当てたりするクイズ系が大の苦手なんだ。
「え?多分わかんないと思うけどな…まあそっちがいいならいいけど。えーと、、、あっ”彼女”は夜の暗闇の中でとても綺麗に僕を照らし出してくれるんだ!」その彼女ってのは夜が似合う女性なんだな。きっとウルフっぽい髪型で、街の安っぽいネオンに…ってこれは俺の好みか。
「他はなんだよ?」
「他には、彼女はどんな星よりも花よりも美しいんだ!」千葉が言うんだったら美形の女なんだろうな。でも…
「それで、学年とか髪型とかはねぇのかよ?」千葉の例え方にイライラした俺はつい強い言葉で言ってしまった。だが次の瞬間に千葉は俺の予想のはるか上の答えを言った。
「何言ってんのさ。僕が言ってるのは今空を見上げたらいるじゃないか。ほら、月だよ月お月様。」



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