複雑・ファジー小説

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お医者さん?
日時: 2024/02/06 11:56
名前: 変な生命体 (ID: UJ4pjK4/)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

12月の中頃ガタガタと寒さで震える一見廃墟のような家の立派な門の前に一人の少年が立っていた。少年の名は「翡翠」彼は親の本当の死因を求めるべくこの廃墟に来たのだった。この少年はここでどのような宝を発見するのであろうか。


3980年、世界的な発見をした医者「ユズリハ」が亡くなった。死因は持病とされ、ニュースとなり世界中が驚きを隠せなかった。
しかし彼女の持病は誰もが知っているような病気であった。いや、”彼女を知る者”であれば誰でも知っているものと言う方が良いのだろうか?その持病とはユズリハ本人が発見した病気であったからだ。その病気に関しては今伝えるべきことではない。

だが世界中の人が悲しみに暮れる中ただ一人の少年、翡翠だけは違った。翡翠はユズリハの甥であり早くに両親を亡くした彼にとって親当然のたった一人の家族だった、そんな彼女が何故持病のことも言わず亡くなったのか?翡翠は何かを探るように何年も手入れがされていない庭をその名に相応しい翡翠のような目でじっと見てから錆びて開きずらくなった門をその手で開けた。
ギイイイイイ