複雑・ファジー小説

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被験者の恋
日時: 2024/03/06 23:59
名前: 大豆田まめ子 (ID: jx1peQyr)

◻︎挨拶
Youtuberのmorgenさんの動画を見てこのサイトに来た次第です。
マイペースに書き足していこうと思います。
高校生です。

「被験者の恋」
⭐︎ストーリー

教育委員会と大学病院の共同実験により、大宮東高校に通う女子高生たちは昭和59年へタイムスリップさせられた。

女子高生たちが飛ばされた先の高校は、まさに昭和の不良が集まるヤンキー高校。

そのほぼ全員が、転校生という理由だけで悲惨ないじめに遭う中、ただ一人だけ、いじめを押し除け自らの力でスケバンとなった女がいた。

その名も、羽山紗南はやまさな

スケバンとしてクラスのヒエラルキーのトップに立ち、彼氏もできてそれなりに良い学生生活を送っていた紗南だったが、ある日突然、現代にいるはずのかつての好きな人に遭遇してしまう。

現代では女たらしの沼にはまり、良いとは言えない恋愛に苦しんでいた紗南。すっかり不良に染まって楽しい日々を送っていたのに、昭和でも、叶うはずのない片思いの沼に落ちていくのだろうか____。

Re: 被験者の恋 ( No.1 )
日時: 2024/03/07 00:05
名前: 大豆田まめ子 (ID: jx1peQyr)

◻︎序章【想定外】

 「でもさ、明沙妃あさひもよくあんなに『のとりゅう』と仲良くできるよね。だって、明沙妃は紗南さながのとりゅうのこと好きなの知ってるじゃん。」

 本当に、本当にそうだと思った。私は昔から「友達の好きな人を好きになってはいけない」という女子特有の暗黙ルールに否定的な立場ではなかった。好きになってしまうのはしょうがないとして、今まで友達を応援していたのに、自分も惚れてしまったからって急にアプローチを始めてしまうのはその友達に失礼だ。

 「ねえ紗南、のとりゅうのどこがいいの?うちイマイチ分かんないんだけど。」

そう言われると思っていた。恋バナをするときは皆んな私にその質問をしてくるから。どこがいいのかなんて、ちゃんと言葉にできる。でも、私は毎回こう言う。

 「純香すみか、それは話したら絶対分かるって。」

そしたら皆んな龍太郎りゅうたろうと一言二言話してくる。そして私に「なんとなく分かったわ〜」と言ってくる。別に、私が龍太郎のどこに惚れてるかを本気で知りたい人なんていない。皆んな、恋バナの流れで社交辞令のように動く。誰もこの流れがきっかけで龍太郎と仲良くなる人なんていない。だって龍太郎は私の好きな人だから。女子ってそういうもんだ。そう思っていた。

 でも、谷岡純香だけは違った。


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