複雑・ファジー小説
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- 謎解き 推理パズル小説(推理参加型小説)
- 日時: 2024/03/19 21:47
- 名前: rumia (ID: flo5Q4NM)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi
こんにちは。rumiaです。
これは推理小説もどき、
推理パズル小説のようなものです。
感動する、とかではなく。
考察、推理、パズルの要素が大きいです。
一気に書き切りますので、
そのあと質問。考察。
推理。なんかもらえると嬉しいです。
(遅れるかもですが、気が付いたら返信します)
ありきたりなトリックなので、
つまらなかったらごめんなさい。
では、いってらっしゃい。
- Re: 謎解き 推理パズル小説(推理参加型小説) ( No.1 )
- 日時: 2024/03/19 22:36
- 名前: rumia (ID: flo5Q4NM)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi
これはある屋敷で起きた殺人事件である
犯人とその手口を答えよ。
以下の①〜⑦は、嘘のないルール説明である。
①屋敷の主人【アルベルト (男性)】と
その息子の【アルマ君】
アルベルトの友人である
【ヴァロン(男性)】と
その家族。【ミスト】、【ジェフィ】、【スワン】
この6人以外の人物はこの物語に存在しない
②犯人とは、この物語の中で殺意をもって、
人を殺した人物のことを指す。
③犯人はセリフで嘘をつくことがある。
(全てが嘘ではない)
犯人以外はセリフで絶対に嘘をつけない。
※嘘の定義
嘘とは自分が知っている情報と
完全に違う発言をしていることを指す。
④犯人は、全ての殺人を常に被害者と対面して行う。
殺人の瞬間、犯人と被害者はしっかりと会っている。
⑤犯人はこの物語内で死ぬことはない
⑥全ての死に自殺は無い
⑦全ての出入り口は内側からなら開け閉めできるが、
外側からはマスターキー以外で開け閉めできない。
マスターキーは物語開始時点で、屋敷に住む
主人の【アルベルト】、子供達の保護者となった【ミスト】が持つ2つのみである。
マスターキーひとつで、全ての出入り口を開け閉めできる
⑦セリフ以外に嘘は無い。
- Re: 謎解き 推理パズル小説(推理参加型小説) ( No.2 )
- 日時: 2024/03/19 22:38
- 名前: rumia (ID: flo5Q4NM)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi
アルベルトの屋敷に呼ばれたヴァロンとその家族3人。
数時間、談話室で話していたが、酒好きなヴァロンが毎度のごとくお土産の高級ブランデーを取り出す。するとアルベルトは苦笑いでミストにマスターキーを渡して子守りを頼み、厨房へとヴァロンを案内した。
アルベルトとヴァロンが厨房へと行った後、
アルマ君、ミスト、ジェフィ、スワンの
4人が談話室に残された。
数時間。4人はそれぞれトイレのため、15分ほど談話室を出たりしながら過ごしていたが、あまりにアルベルト、ヴァロンの戻りが遅いことを心配したミストが残りの3人を連れて厨房へ行った。
厨房は施錠されていた。
ミストはアルベルトから渡されたマスターキーを使い中へ、
するとそこには無残な姿になったアルベルト、ヴァロン。2人の姿があった。
腰を抜かすミストをよそに
アルマ君は父親のアルベルトへ、
ジェフィ、スワンもまた、自らの父親であるヴァロンへ泣きつき
「お父さん! お父さん!!」
とそれぞれの父親を揺さぶるが、一向に反応は無く……。
数分後。それぞれ、こう言った。
アルマ「だめだ瞳孔が開いてる。…死んでる」
ジェフィ「こっちも…、だめ、何で私を残して死んじゃうの…? 父さん」
アルマ「何でだよ…何で死んだんだ親父…! 俺、ひとりに……」
スワン「何で? なんでお父さんは動かないの……?」
大学で医学を専攻している同級生であるアルマ、ジェフィはお互いの知識が相当なものであることを知っていた。少なくとも、お互いに人の生き死にを間違えることは絶対に無い。
その確信はここで殺人事件が起きてしまったことを、明確に語っていた。
現場の状況は以下の通りである
○ アルベルト、ヴァロンが談話室を退出してから、ミストが子供達3人を連れて厨房に行くまでの数時間。
アルマ君、ミスト、ジェフィ、スワンが談話室から出たのは、それぞれ1回、15分ほどである。その際、アルベルトから渡されたマスターキーはミストが常に持っていた。
○厨房に窓も抜け道もなく、唯一の出入り口である扉は死体発見前まで施錠されていた。
○アルベルト、ヴァロンの手にはグラスが。死体発見時の中身は、毒薬の青酸カリとウイスキー、水の混合物であった。なおここでの毒薬、青酸カリは、いかなる条件でも口に入れば死ぬものとする。
○グラスの中の液体の量はどちらも半分になっており、アルベルト、ヴァロンはともに同量ほどグラスの中身を飲んでいた。
○ウイスキーはヴァロンが、それ以外はアルベルトが用意したものである。
○現場に争った様子は無く、毒を盛られたと気付かぬまま殺された。
ミスト「は、早く!! 何しているの、そんなもの見てはいけません!」
混乱するミストによってアルマ、ジェフィ、スワンは談話室へ連れ戻された。
ミストは念のためアルベルトのポケットから2本目のマスターキーを回収。
厨房は、証拠をまもるために2つのマスターキーを持つミストによって施錠された。
- Re: 謎解き 推理パズル小説(推理参加型小説) ( No.3 )
- 日時: 2024/03/19 22:40
- 名前: rumia (ID: flo5Q4NM)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi
【シーン2】
アルマ、ジェフィ、スワンは談話室に連れていかれた。
ミスト「あなたたちは談話室に鍵をかけてじっとしておきなさい。私は客室にいますから、用事があれば3人で私の部屋まで来なさい」
そう言ってミストは子供たちのいる談話室にマスターキーを1つ残すと、もう1つのマスターキーを持って、客室にこもった。
ミストは夫が死亡したこともあり、発狂するかもしれない自分の姿を子供たちに見せたくなった。
何よりひとりになりたかったのだ。
それから数時間、
アルマ、ジェフィ、スワンは談話室で過ごした。
途中、それぞれ「トイレに行ってくる」と言って20分ずつ談話室を出た。
以下がその状況である。
○トイレ以外の時間はアルマ、ジェフィ、スワンは談話室で過ごした。
○トイレはひとりずつ行った。談話室に残った2人は1人が出た時点で談話室の内側から鍵をかけたのち、お互いを監視しており、2人が外に出ることはなかった。
数時間後、あまりにミストの帰りが遅かったため、
アルマ、ジェフィ、スワンは一緒に談話室の外に出た
そしてミストのいる客室に行った。
扉は施錠されていた。
ジェフィ「鍵が閉まってる」
アルマ「本当だ」
スワン「お母さん開けて! 僕達だよ!」
数回呼びかけるも
中から返事は無い。
仕方なく
マスターキーを使って、
ジェフィが鍵を開けると、
そこには無残な姿のミストが居た。
肌に触れ、まぶたを開け、3人ともが確信した。
ミストは完全に死んでいる。
ジェフィ「そんなッ…お母さんまで……」
スワン「お母さん…ッ!」
錯乱し、泣きじゃくる2人。
そんな2名を見ていたアルマは、そこで何かに気づき
強い口調で話し始めた。
アルマ「ちょっと待って。おばさんの、
ミストさんの首と足、手形が4つ、ついてない?」
ジェフィ「……!! 本当だ4つの手形。
ってことは犯人は…2人?」
アルマ「2人だろうね。多分おばさんは首を絞めて殺された、
1対2で組み伏せられたんだろう。だとするならおかしくない?」
ジェフィ「……何が? 入った時に鍵が閉まってたこと?
確かにこの部屋は密室だし、客人の宿泊用にベッドやクローゼット、シャワールームもあるけど、換気扇と排水溝だけで、出入り口は隙間のない扉だけ。だからマスターキーが無いと開け閉めできないけど……」
そこでジェフィは言葉を切って、死体となったミストの服からマスターキーを取り出して確認した。
ジェフィ「この通り2つのマスターキーは、お母さんのポケットと談話室の中。どちらも部屋に閉じ込めてあったから、外から閉めることは不可能って言いたいの? 確かにここの屋敷の扉は【外で鍵を閉めた後、隙間から中に入れる】なんてことはできそうにないね……」
アルマ「いやそれ以前の問題だよ。僕らは1人ずつしか、談話室から出入りしていない。つまり、2人がかりでおばさんを殺せるわけがないんだ」
ジェフィが青ざめる、そう。自分たちは必ず談話室に2人残っていた。つまり
ジェフィ「……どういうこと? つまり私達以外の人間がこの屋敷に……?」
アルマ「そうとしか考えられないよ! 泣いてる場合じゃない、早く屋敷の外へ!!」
張り詰める部屋の空気。
絶望と恐怖に支配される夜の屋敷。
しかし、この屋敷には
死体も合わせて6名しか存在していない。
さて、この2つの殺人事件。
以上の情報で犯人とその手口を明かすことができる。
犯人。そしてその手口を推理せよ。
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