複雑・ファジー小説

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球体関節人形コレクション
日時: 2024/03/31 08:45
名前: コメ トラ 初心者 (ID: LIJSamtZ)

ガラスの眼球の交換

 森の中に一体の球体関節人形人形が居た、ポツンと生える石造りの円塔を見上げていた。
 塔といっても高さは人形の十数倍程度、円周も走ったら10秒もかからない長さしかない。
 黒いショートパーマ、真っ白い肌、赤茶の瞳、男型か女型か中性的な7頭身ちょっとの青年、茶色い外套を身に付けていることが唯一男性的だと言える。
 塔には茶色い木製ドアがついていた、菱形で四つ、大正ガラスが嵌め込まれたいる。
 
 塔の内部は不思議な構造をしていた、螺旋階段は登っても登っても登っても、終わりがないようであった。塔の二倍ほど登ってようやく入り口と同じドア、そして部屋へと着くのだ。
 部屋は外から見た塔の体積は、あり得ない広さだった。外から推測した体積の八倍はある、ドアから半円状で二階分の高さがあって皮だとかで作られた本の埋め尽くされた棚で覆われていた。
 天井には世界の始まりから終わりまで右から左へとルネッサンスの絵柄で流れていて天井から光がどこからともな溢れていた。
 そんな部屋の最奥には球体関節人形が居た。
 長い黒髪に無限に深いガラスの青い瞳、純白の陶器の肌、19世紀の黒い-よく見ると薔薇-ドレス
 恐ろしい程純粋に惹きつけられる人形。
 茶色い机について何やら本を読み込んでいた。
 ふと来客を見る。やはりその二つのガラス玉は宇宙だった。

 3月30日 続くかも。


 
 
 
 
 


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