複雑・ファジー小説

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純粋な悪は救いを求めて
日時: 2024/04/11 17:33
名前: 草薙 (ID: RmDYGEG2)

おかぁさんはわらったよ
おくすりを飲んで叫んだの

「おまえなんてたいじのときにころしとけばよかった」ってぼくを叩いたの

【たいじ】って何だろう?
ぼくには分かんないや
おかぁさんはぼくをころしたいんだって
【ころす】ってなんだろう?
好きとかと同じかな?



ママはぼくを愛してるんだ
だって蹴るのも叩くのも愛だっていってたもん
ママは今日もお薬を飲んで笑ってた
きっと【幸せ】なんだよ
いつになったらママ以外の人に会えるのかな?



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

とある子供の日記より

Re: 純粋な悪は救いを求めて ( No.1 )
日時: 2024/04/12 19:17
名前: 草薙 (ID: RmDYGEG2)


「いやあああ‼」


今日はいつもよりも騒がしかった
下の階から聞こえる叫びがいつまでたっても止む気配がない
叫び始めてからもう数時間がたっているというのに

「私を‼必ず迎えにくるんでしょ!?どうしてあんなのと一緒にいるのさ!?」

「ガシャン」と、なにかが倒れる音がする
その音に反応する少年。「綾辻雲雀」こそ、この物語の主人公だ

____


名前 綾辻雲雀
性別 男
年齢 12歳

____


「おかぁさん長いなぁ」

雲雀にとって¨これ¨は日常だ
いつも優しい母が[たまに]壊れてしまう
その光景が異常だと雲雀は思わない
何故なら_

(おかぁさんのストレスが消えてるんだね)

母のストレス解消法だと幼い間から言われていたから
実際、これが終わると母はいつもの[優しい母]に戻っていた
だから雲雀は気にしない
いつものようにブロックで家を作り、遊んでいられる

(きっと明日にはおかぁさんが帰ってきてるんだ)

だから_

「あんなの生まなきゃ良かったんだわ‼」

だから_

「僕のこと……そんなに言わないでよ……」

雲雀の頬に滴が垂れた


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