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複雑・ファジー小説
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 柊暁斗の復讐劇
- 日時: 2024/04/29 17:43
- 名前: らぼんとん (ID: fBrjyb6/)
気がつくと、俺の周りには『目』があった。
いや、『目』より『眼』の方が感覚的には正しいかな。
ずっとこっちを睨みつけてきてたり、嘲笑ってたり。
可哀想に思われてたり、無感情だったり。
いろんな感情が俺に向けられていた。
それが不気味で不気味でたまらなかった。
バシャッと大きな音がして、やっと目が覚めた。
俺はびしょ濡れだった。
『あ……え………』
『何気絶してんだよ』
あぁそっか。俺は今体育倉庫裏に呼び出されてボコられてたんだっけ。
それで気絶してたのか。
『あー…もういいやる気失せた』
リーダーの『天美 椎名(あまみしいな)』がぶっきらぼうにそういい、俺を蹴り付けた。
『次は気絶しないようにねー。暁斗(あきと)?』
と、下っ端の『加成泉(かなりいずみ)』
が圧をかけてくる。
『疲れたわー。ジュース買いにいこ』
『いいよー私ん家で遊ぶ?』
足音はだんだん遠ざかっていった。
『さっきの夢はなんだったんだ…?』
疲れ過ぎて考える体力も気力も失ってしまった。
俺はそのまま家に帰った。
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