複雑・ファジー小説

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ただ妹もふってたら、陰陽師に狙われることになった件!
日時: 2025/06/20 16:38
名前: 聖 華月 (ID: gobBUkxM)

犬カフェ、猫カフェ、世界には動物とふれあいえる場所が沢山。

そんな場所に行った人は大抵、「もふもふだった〜♡」という、感想を述べる。。

…….もふもふ?

そんなの.....


うちの妹にはかなわないよ


もふっ

「あー!ルルねえまた耳触った〜!!」

このこはうちの妹。ミミ。謎に猫耳が生えた、モフ度100%の生き物。

「あぁ。ごめん。つい」

「って、また触ったし〜!!」

ミミは、頬を膨らませながら、怒る。

ミミは、怒りながらも、最終的には、照れながらも抵抗はしない、ツンデレタイプ。

ミミの頭を撫でながら、ふとミミに出会った日のことを思い出す。


私、ルルーは、陰キャで、中学のころよくいじめられていた。

雨の中、傘を忘れ、濡れながら帰っていたとき。

段ボールの中に入れられた、赤ちゃんをみつけた。

そのこには、何故か耳が生えていた.....

ミミは、私が段ボールを除くと、「あ〜」と、手を伸ばした。

その時の私は、誰かに必要とされたのが嬉しかった。

…..というだけの理由で、家にミミを連れて帰り、四時間両親を説得し

ミミは家族になった。

そして、ミミが五歳の誕生日の時だった。

プレゼントに喜ぶミミを見ながら

(そうえば....ミミの頭って、猫耳付いてるし、頭もふわふわそう.....)

私は、軽い気持ちで、ミミの頭に触ってしまった

(な、なにこれ....ふ、ふわふわ!!!)

この日から....私は、重度の「モフリ症」になってしまったのだ。


そして、それまで、ただの陰キャだった私は、ミミをもふもふすると、「きもちい....ふふふふふ」と、人格が変わってしまうほどの、中毒になってしまったのである。


嫌がるミミの頭をしつこくもふっていたとき

「みんな〜ご飯よ」

お母さんの声がする。それと同時に、ミミはまるで本物の猫のような俊敏な動きで、テーブルに向かった。

ミミはご飯が大好きだ。

ただ、猫耳だし、「魚が好物?」と、思うところだが

「はい。ミミ!いつもの」

母がおいたのは、ケチャップで魚の絵が書かれた、オムライスである。

「いや、生じゃなくて、ケチャップで書いたやつでええんかい!」と、つっこみたいところだが、まあ、今はよそう

ルルーも、食卓につき、「いただきます」というと、目玉焼きの黄身を割り出す。

その時

「そうえば、ルル。今日は、白清高校の入学式だな」

ギクリ

お、思い出したくないことを!

「一回しか来ない、高校生活。めいいっぱい楽しめよ」

「う、うん」

そう。今日は白清高校の入学式。

私の...運命の日

なんでかって?だって、中学校生活は、入学式、なかなか話しかけれなくて、おまけに陰キャで、出遅れてしまったのも、いじめの原因だった。

おまけに、自己紹介では、舌かみまくるし。

だから....今日最低2人は、話せる人を作っておきたい。

「ほえ〜いいなぁ。ミミもルルねえの高校行きたい〜」

お、恐ろしいことを!そんなことになったら、なぜか妹をなでて「ふふふ」といってる、「変人」認定されて、終わりよ!!

「み、ミミもおとなになったら行けるから!!ね!!??」

「?うん」




「じゃあいってきまーす」

「いってらしゃいみゃ!」

近くによってきた妹をまたもふる。

「みゃっ!」

びっくりしながらも、ミミもルルーに抱きついて離れない

「じゃあいってきます」

家族に見送られ、外に出る。

(....今日が決戦の日だ)

….そう、覚悟を決めたとき


気配を感じる

(....あー。ミミ、ついてきてるわ....)

いきなり後ろを向くと、「みゃっ」と、驚き、近くの電柱に隠れる。

(こうなったら....)

ルルーは、カバンからあるものを取り出す。
それを、ミミがいるもっと、遠くに投げる。

「みゃー!!!」

ミミはそれを死ぬ物狂いで、追いかけていく。

(ふっ。よかった。オムライスのぬいぐるみ買っておいて)

そう。さっき投げたのは、オムライスの形のぬいぐるみ。その上に、魚の絵をぬいつけてある。

唯一の得意な「裁縫」が、こんなところで役に立つとは。

ミミが、遠くにったのがわかると、ルルーは、安堵の息を吐き、前へ進んだ。




(でっか....)

無駄なくらいにでかい体育館に、いっぱいくらいの人が集まっている。

名前が書かれたところに、緊張気味に、震えながら座る。

すると、後ろから声が聞こえた。

「はじまんのおそくねー?」

「それなーwあ。てかみて。今前に座ったやつ、暗そw」

「うわ!いじめられてそー」

その声が、私に向けられているのを声向きで感じた。

いじめがフラッシュバックし、縮こまっていたとき。

「あんたらだまりなよ。みっともない」

いきなり私の隣の人がそういった

(え....)

「大丈夫?気にしなくていいよ」

(うそ....めっちゃ、び、びじん!!)

その人は、ベリーショートの、少し茶色がかった黒髪。目は、くりくりで....女優さんみたい!!
「名前は?」

「え。あ、えっと、ルルーです」

「え。かわいいー!!私、世良。よろしくね!」

「よ、よろしく」


顔には出せないものの、私の心の中は、嬉しくて、踊りだしそうだった。

(こんなにはやく友達ができちゃうなんて....)


ただ.....幸せに浸っていた時間も束の間...

「え。誰この子〜かわいい〜」

「猫耳?コスプレ?もふもふ〜」

ピク

(猫耳....?もふもふ.....)

恐る恐る振り返る

「あ。ルルねえいたー!」

(.....最悪だ)

ミミが近寄ってくる

(うっ....だめだ。このもふもふな生き物を目にすると....だ、だめだ!いま、もふったら....)

ただ、体は言うことを聞いてくれず

もふっ

「はわ〜〜」

もふもふに感動しすぎて、変な声が出てしまった。

場が騒ぎ出す

(終わった〜w)

ただ....
「いがーい。動物とか好きなタイプなんだ。」

「いい人そ〜」

あれ,,,?

なんだか、予想外に好印象....?

ひとまず安心したとき

ゾクッ

鋭い視線を感じた。

世良ちゃんだった。

ただ、世良ちゃんが睨んでいたのは....

(ミミ....?)

不思議に思ったけど、その日はとくに気にせず、時は過ぎ、下校時間になった。

(早く帰って、ミミをもふりたい.....)

ミミを送り返して、帰りが遅くなった、ルルーは、誰もいない教室で、準備を済ませ、急いで教室を出ようとしたとき。

「ルルちゃん」

ビック

誰もいないと思っていたので、やけに驚く

「ちょうどよかった。」

「?」

「いますぐあの妹連れてきてくれない?」

「え。なんで」

「だって...あのこ.....妖怪でしょ?」


「....え?」



私は.....知らなかった。ミミと出会ったことで、私の人生が大きく左右されることになるということを。



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Re: ただ妹もふってただけなのに、陰陽師に狙われることになった件!


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