複雑・ファジー小説

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狭間に生きる僕ら ~混血(3)~
日時: 2025/06/21 19:18
名前: 花火 (ID: vCVXFNgF)

「で、彼女さんっすか?」
一裕がガラスのコップに麦茶を注ぐ。氷がカランと涼しげな音を立ててコップの中でぐるんと一回転した。
「めっちゃ可愛い人っすよあなた。俺なんかどうです?」
一裕がコップから目を離してずっと私の方を見ながら話すもんだから、コップから麦茶が溢れていることにすら気付かない。蓮くんが右手で一裕の頭を引っぱたいた。「いてっ」パシンと良い音がした。その様子はまさに、日下部透と付き合っていると宮司龍臣に勘違いされた時に成瀬蓮だった。でも、蓮くんが「違う」と口に出して否定しなかったことが少しだけ嬉しかった。

「あ、そういえば、この本知ってます?最近流行りだしたんですけど。」そういって一裕は私と蓮くんが見えるようにスマホの画面を逆さまにしてある画面を見せた。それは、私が買った小説の表紙の写真だった。「俺も読み始めたんですけど、なんか違う世界から子供が二人やってくるみたいな。なんて名前だったっけな…あ、そうそう、これ!」一裕は今度は、小説の登場人物の一覧表を画像検索の中から探してきて見せた。りこちゃん、圭吾くん。「この本のキャラの名前、蓮も佳奈美もあるんですよ。あなた、佳奈美さんて言ってましたね。」

…私があの小説を読んだときには、そんな話じゃなかった。知らない間にストーリーが進んでいっている。私たちが知らないうちに、小説の物語が――楓が消えてからの話が――勝手に進んでいる。

「どうして……それ、読めるの?」私は思わず小さく呟いた。
「え?」一裕が麦茶まみれのテーブルを拭きながら、顔だけこっちを向ける。「いや、なんか偶然。コンビニで見かけてさ。」
蓮くんがスマホの画面を手に取り、じっと見つめる。表紙に書かれた小説のタイトルは、あのとき私が本屋で選んだものと同じだった。けれど、サブタイトルが違っていた。

『帰らざる子どもたち』
「蓮くん、これ……何か変じゃない?」
「うん。俺もその本、最初に読んだときは“二人の子ども”なんて出てこなかった。」
一裕が茶色く濡れたタオルを放り投げながら言った。
「なに? 俺、ネタバレしちゃいました?」
その言葉が、不意にぞっとするほど不気味に聞こえた。
「この小説、今、更新中なんだよな。まるで……作者がまだ終わらせたくないみたいにさ。」
蓮くんがテーブルの上の一冊の本を手に取る。そのページが、何かに導かれるように風にめくられた。

そこには

ーー再生するには、犠牲が要る。
ーー記憶がなくても、魂はつながっている。

「ねえ、蓮くん……あの子、本当にいなくなったのかな?」
「わからない。でも……まだ、続いてる。」

誰かが、今も物語を書いている。楓のことを知っている“誰か”が――。

「何見てんの。それメモ帳だけど。」
一裕が麦茶で濡れた両手を空でパタパタとさせながら、不思議そうに開かれたページを見た。この人には、このメッセージが見えていないんだ。
「いや、メモ帳のセンスいいなって。」
蓮くんがぎこちない手でページを閉じて、もと合った場所に戻した。

帰らざる子どもたち。それは、りこちゃんだろうか、圭吾くんだろうか、それとも楓なのだろうか。りこちゃんと圭吾くんは、今頃灰色の世界から私たちを追ってここにやってこようとしているんじゃないだろうか。楓は、本当にもう一度、息子として一裕に会うことが出来るのだろうか。帰ることが出来ないって、どこに帰れないんだろう。

ピーンポーン。

「あ、あの子じゃない?」
一裕が玄関に向かう。ここ?ホントにここ?聞き覚えのある少女たちの声がする。一裕が玄関の扉を開ける。湿気のある熱い空気が流れ込んでくる。

「あんたら、どうやって。」

蓮くんは牛乳の入ったコップを持ったままやってきたみたいだ。コップの中の牛乳がゆらゆらと揺れている。
「で、今度は誰かな。」
一裕は二人と目線を合わせるようにしゃがんだ。蝉がジージーと歌う声がより一層強くなった気がした。

玄関の外には、見覚えのある少女と少年が立っていた。

白っぽいワンピースに黒髪のりこちゃん。くすんだシャツの胸元をぎゅっと握ったまま、少しうつむいた圭吾くん。
「こんにちは……あの……」
りこちゃんが一裕を見上げた。その瞳は、何かを知っている者の静けさを湛えていた。
「来ちゃいました。」
圭吾くんがぼそっと言ったその声に、なぜだか胸がぎゅっと締めつけられた。

蓮くんのコップの中の牛乳がぴたりと揺れを止めた。
「どこから来たの?」蓮くんが自然な声でそう聞いた。
「さあ……でも、たぶん、“あっち”じゃないと思います。なんか、中間みたいなところを通って来た気がする。」りこちゃんが言った。
一裕が眉をひそめた。「なにそれ、こっちの世界ってこと?」
圭吾くんが一歩だけ前に出る。「違います。こっちでも、あっちでもない場所があったんです。」
りこちゃんが頷いた。「で、そこにね、子どもがひとりだけいたの。」
「子ども?」私が思わず聞き返した。
圭吾くんが、こちらをまっすぐ見た。

「名前は……楓くん、って言ってました。」

誰も言葉を発せなかった。蝉の声だけが、遠くでずっと鳴き続けていた。

「ひ…」

りこちゃんが一裕の顔を見るや否や、圭吾の後ろに隠れた。圭吾は顔を一裕に向けたまま、顔が強張ってその場に立ちすくしていた。圭吾の唇がわずかに震えている。「かず…!」蓮くんが思い出したように一裕を呼んだ。

「返…せ…」

一裕が私たちに背を向けたまま、顔だけをぐるりと私たちに向けた。一裕の目は、もはや一裕のものではなかった。一人の父親のものだった。わが子の「消滅」を受け入れられずに、憎しみ、怒りをぶつける相手を探している父親が今、私たちの前にいる。蓮くんがとっさに「父親」の顔に向かって、思いっきりコップの中の牛乳を浴びせた。一裕を呼び戻そうとしていた。「父親」は顔をそらしたが、もろに牛乳を浴びていた。長い前髪から牛乳がぽたりぽたりと床に落ちた。「父親」が水浴びした後の犬みたいに、激しく首を振った。牛乳の冷たさが、私の頬を数回突き刺した。

「ごめ…なさ…。」

りこちゃんが圭吾の後ろでブルブルと震えている。ずっと昔、ママとパパが大ゲンカした時に光景を思い出して、心臓がギュッと誰かに握られたような感覚を覚えた。

床に落ちた牛乳が、フローリングの隙間に少しずつ染み込んでいく。

「おい、一裕――いや、おまえ、誰だよ。」
蓮くんの声が震えている。強く言っているつもりでも、喉がうまく通らないのか、かすれていた。
一裕がゆっくりと振り向いた。顔を正面に戻すとき、その首の動きが少しだけ機械的だった。

「返せ……俺の……楓を……」

その言葉に、圭吾の膝がガクッと折れた。りこちゃんが思わず手を伸ばしたが、間に合わず、彼は床に尻もちをついた。私も、身体が言うことをきかない。さっきまであんなに“普通の男の子”だった一裕が、今は“人ならざるもの”のように見える。
「かず、落ち着けって。」
蓮くんが近づこうとした瞬間、一裕の目が真っ直ぐ蓮を射抜いた。
「おまえが、消したのか。俺の……俺の子を!」
その目には、涙ではない何かが溜まっていた。怒り、絶望、否定、願望――すべてが濁った液体になって光っているように見えた。
「違う! 違うだろ、それは楓が――!」

バン

それは誰かがテーブルを叩いた音か、何かが壊れた音かもわからなかった。

部屋の空気が、“異世界”の匂いに変わった。埃と熱と、あと少しの血のにおい。私たちが、かつてあの世界で感じたあの匂い。

「……また、開いちゃったみたいだね。」
圭吾が小さな声で、でもはっきりと呟いた。

私たちはまた――“帰れない子どもたち”の世界へと、足を踏み入れようとしていた。

蓮くんは、まだ一裕と睨み合っている。圭吾が細い脚で立ち上がる。圭吾は裸足でこの世界にやってきたようだ。圭吾の両足が砂や泥で少し茶色い。圭吾がそのまま、一裕と蓮くんの隙間を通るようにしてリビングに向かって歩き出す。りこちゃんもそれに続いて、一裕と蓮くんを避けるように遠回りで圭吾の後を追った。

「見てみて」圭吾がリビングルームの入り口で立ち止まったまま、私たちが座っていたテーブルのあたりを見ていた。りこちゃんは、おそるおそるリビングに顔を覗かせている。

圭吾がリビングの中に何かを見つけたような表情になると、部屋に向かっておーい、と遠くにいる人を呼ぶように叫んだ。一裕の目がギラリと光る。獲物を見つけた猛獣のよう。「おい…!」一裕がリビングに向かう廊下を一直線に走り出した。蓮くんが慌てて一裕のシャツの裾を掴もうとした。シャツの破れた音が、一裕の足音の中わずかに聞こえた。「いっ…」一裕が圭吾を突き倒して、リビングの入り口に立ちはだかった。りこちゃんが今にも泣きだしそうな顔で走り寄ってきて、私の腰に小さな腕を回した。

一裕の背中が、大きな壁のようにリビングの入り口を塞いでいた。その背中越しに、圭吾が口をぽかんと開けたまま、立ち上がれずにいる。
「なにが……見えたの、圭吾?」
私がそう訊くと、圭吾は目を大きく見開いたまま、ぽつりと答えた。

「……楓くんが、笑ってた。」

一裕の肩がピクリと動いた。蓮くんが、倒れた圭吾に駆け寄る。彼の顔には、戸惑いと安堵とが同時に浮かんでいた。
「おい、そこにいるのか……? 楓!」
一裕が叫ぶ。リビングの奥には、誰の姿も見えない。
だけど、その“空間”に――確かに、何かがあった。埃が、光が、音が、時間が。すべてが、一瞬だけそこで“揺れた”のだ。
りこちゃんが、私の服の端をぎゅっと握った。
「楓くん、帰ってくるの?」
私は答えられなかった。でも、答えなくちゃいけない気がした。
「うん。……きっと、ね。」

その時。

リビングの中に、誰の手が置いたのかわからない――ぬいぐるみが一つ、ぽつんと落ちていた。

それは、かつて灰色の世界で、楓が圭吾にあげた“お守り”だった。

「うわ、くっせ!」

圭吾とりこちゃんの顔が一裕に向けられた。そこには、元の一裕の姿があった。リビングの中も、元に戻っていた。ただ一つのぬいぐるみを除けば。
「何で俺に牛乳がかかってんのよ。ってシャツ破れてんじゃん!気に入っていたのにー、何が起きたんだよ」
りこちゃんと圭吾に不安と戸惑いの混ざったような表情で見られていることに気付くと、蓮くんと私に助けを求めるように尋ねた。
「俺、なんかした?」
蓮くんは敢えて何も答えないでいた。

「かず」
蓮くんが口を開いた。
「お前、さっき――」
そこまで言って、蓮くんは口を閉じた。まるで、それ以上言ってはいけないことを理解しているように。圭吾が一裕のことをジッと見つめている。その目は、恐怖とも憎しみともつかない、でも、どこか寂しさを孕んだ目だった。
「おじさん、泣いてたよ」
圭吾の声が小さく響く。
「さっき、リビングで。すごく、大きな声で……泣いてた」
一裕の表情が一瞬、止まった。頬の筋肉がピクリとも動かず、瞳だけがわずかに揺れた。
「知らねえよ。そんなの……」
そう言いながら、一裕は手で自分の目をこすった。手の甲に、牛乳とは違う、一筋のぬるい湿り気がついていた。
「……なあ、俺、本当に何もしてないんだよな?」
誰かに確認したくて、でも誰も答えられなくて、ただ、りこちゃんの小さな手がぬいぐるみにそっと触れた。

「これ……楓くんの匂いがする」

その言葉に、誰もが黙った。

リビングの壁にかけられた時計の針がチクタクと時を刻む。
「ごめん、その名前、言わないで。」
一裕の瞳孔が少し揺れている。
「誰かが、入ってくる感じがするんだ。」
一裕は牛乳に濡れたシャツのお腹のあたりを見つめるようにうなだれている。
「体力が、なんか残ってないんだ」
りこちゃんは、何かを言いたそうに口をパクパクさせた。
「これ、誰の」
圭吾が優しくりこちゃんの手からぬいぐるみを取って一裕に向けた。一裕がチラッと目だけをそちらに向けた。一裕は何もなかったかのようにもう一度うつむいた。でもその直後、一裕の目が見開いて顔をしっかりとぬいぐるみに向けた。一裕の長い前髪から牛乳の香りが漂った。「くせっ」蓮くんが思わず鼻をシャツで隠した。
「どこにあったのそれ。俺の初めての友達なんだけど」
一裕が、まるでおもちゃを買ってもらった幼児のように圭吾の持つぬいぐるみへと走っていった。「見つけてくれたの?」
蓮くんがシャツで鼻を隠したまま、私に耳打ちするようにささやいた。

「かず、あいつ、楓が生まれた時、いたんだな。きっと」

一裕は、圭吾の差し出すぬいぐるみをそっと受け取った。そして、両手で包むように抱きしめた。

「なんでだろ、これだけは、怖くない」

そう呟いた声は、まるで幼い子どもが言っているようだった。

蓮くんが口を開こうとしたとき――

カタリ。

リビングの片隅に置かれた古い椅子が、誰も触れていないのにわずかに揺れた。その椅子には、いつの間にか小さな埃の跡が残っていた。まるで、誰かがそこに座っていたように。りこちゃんが私の腕をギュッとつかんだ。

「……帰ってきた?」

「楽しみにしててね」

楓の声がした。楓の姿はない。でも、蓮くんも、圭吾も、りこちゃんも声がした方を探すように目だけをキョロキョロと動かしていた。ただ一裕だけは、赤ちゃんみたいなかわいらしい顔でぬいぐるみを抱きしめていた。ぬいぐるみの身体がくにゃりと曲がって、されるがままになっていた。

「あ、あかん。臭い付いてしまう」
一裕は慌ててぬいぐるみを自分の身体から離すと、さっき動いた椅子に座らせようとした。
「あれ、なんか砂ある」
一裕はそう言って、楓がいた余韻を手でパッパッと払ってしまった。そしてぬいぐるみをその上に大切そうに座らせた。
「悪いけど俺シャワー浴びたいし、お前らもそろそろ帰った方がいいだろ」
近くの電柱からカラスが鳴きながら飛び去っていく。
「…じゃあ、お邪魔しました」蓮くんが牛乳で底が白く濁ったコップをシンクの中に置くと、玄関に向かって扉に手をかけた。
「かえろっか、みんな」

私たちは、圭吾とりこちゃんを連れて自分達の家がある方向へと歩き出す。カラスの声が遠くから聞こえる。夕飯を支度している音が、匂いが、穏やかな風に乗って私たちを通り過ぎていく。公園が見えてきた。私と蓮くんの、物語が始まった場所。みんなとの出会いのきっかけとなった場所。私と蓮くんの家への道がそこで別れる。

「僕、帰りたくないな」「りこも」

圭吾とりこちゃんが独り言みたいにポツリとつぶやいた。
「この世界、綺麗なんだ。こんなに色が沢山あったんだなって。もっと、見ていたい」
確かに、このまま圭吾くんとりこちゃんを、みんなが時を失って世界そのものが色を失ったあの世界に送り返すことが、到底正しいとは思えなかった。だからといって、この子たちを蓮くんや私が家に連れ帰ったところで、家族にどう説明すればいいかなんて全く分からない。
「僕たち、ここで生きたい」
圭吾くんとりこちゃんの姿が夕日の逆光で黒い。だけど、二人の眼は夕日に赤く照らされている。「どうしよっかなー」
蓮くんがため息交じりに、両腕を上に伸ばす。立ち止まって、腕を思いっきり伸ばして、満足すると「っはああ」と腕を振り降ろしながら息を勢いよく吐いた。

「……じゃあ、ちょっと寄り道する?」

蓮くんがそう言って、公園のベンチを指さした。

「俺たちがさ、最初にあの話をしたとこ。ここで、考えてみよう」

四人でベンチに座ると、木々の葉のすき間から西陽が差し込み、影が足元をすべっていった。
風が吹いて、木の上のどこかでセミが短く鳴いた。

「なに、あれ」
りこちゃんが短い腕を伸ばしてブランコを指さした。
「遊んでみる?」
蓮くんがりこちゃんの手を引いて、ブランコに座らせた。りこちゃんの眼がキラキラと光っている。りこちゃんがブランコの椅子に座ると、鎖の擦れる音がした。
「手、ちゃんと握っとけよ。それっ」
蓮くんがりこちゃんの背中を気持ちやさしめに押した。りこちゃんの笑い声が夕焼け空に響いた。圭吾くんは、滑り台の方を見て何だかうずうずしている。
「僕、多分使い方分かる」
そう言って圭吾くんは滑り台の方へ走っていった。すると、圭吾くんは滑り台の滑る方から登り始めた。
「あ、圭吾くん」
圭吾くんは私の声も聞こえない様子で、無我夢中に上っていった。一番上まで上ると、今度は身体の向きを変えた。お尻を滑り台の板に乗せて、両足を上げると、圭吾くんの身体がスッと下に滑っていく。どてっ。圭吾くんが脚を上にあげたまま尻もちを付いた。
「大丈夫?」
圭吾くんは鳩が豆鉄砲を食らったような顔で正面を見ていたが、すぐにニカッと少年の笑みを浮かべて立ち上がると、お尻の砂を手で払った。
「もう一回やってみる」
そう言って圭吾くんは、また同じ方法で滑り台を滑っては尻もちを付くことを繰り返していた。りこちゃんの笑い声がする。りこちゃんの背中を押す蓮くんの笑顔が眩しい。

もし、りこちゃんと圭吾くんが私たちの子供になってくれたら。

私は、頭の中に浮かんだことを振り払うように頭を振った。結んだ髪の毛が顔に当たる。声に出てしまっていなかっただろうか。私は気まずくなって、蓮くんの笑顔から顔を背けた。

「おう」

聞き覚えのある声がした。
「あ、お兄ちゃん」
塾のカバンを肩から下げたお兄ちゃんがいた。
「おかえり」
峻兄ちゃんの声は、冬の朝のホットココアみたいだった。




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