複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 皆の敵だった、僕 ③
- 日時: 2025/12/10 10:37
- 名前: さき@夢 (ID: TdwH/e73)
※注意!
・キャラ設定を変えています。
・この物語は②の続きです。
・誤字/脱字あるかも。
・キャラ口調がおかしいです。
・オリキャラが(けっこう、たくさん)出てきます。
➡それでも、OK!という方はどうぞ!⸜(●˙꒳˙●)⸝
——————————————————————————————————————————————————————————————————————————————————————————
太陽の光が谷間から差し出て来た頃――僕は、布団をしまって、私服に着替えていた。昨日のうちにまとめておいた私物を風呂敷きに包む。
(これで、よし...)
最後にギュ、と風呂敷きの結び目をきつく縛る。これで解けることもないだろう。
滝夜叉丸を起こさないように戸を開き、廊下に出る。まばゆい光に僕は目を細めた。...こんなに早い時間に起きるのは初めてだった。
「...ばいばい、滝」(小声)
そう言って、戸を閉めた。
(次に問題なのが、小松田さんにバレないかどうかだよね...)
僕は、城で忍術などの修行を幼い頃からしていたけれど、この学園の小松田さんに敵うかどうかは分からない。
(バレなきゃいいけど...)
そう思いながら、恐る恐る裏門へ向かう。
(よし...この門を超えたら、走って逃げればいい...)
だが、念のためだ。心配だから、門のすぐそばに大きめの落とし穴を掘っておく。
息を大きく吸って、門から一気に駆け出した。
「ちょっと~!!喜八郎君!出門表にサインを~!」
遠くから、事務員である小松田さんの叫ぶ声が聞こえる。
「――って、うわっ!?」
叫び声の直後、勢いよく何かが落ちる音が響いた。そんなことはお構いなしに、僕は走る。あの落とし穴は深く掘ってあったから、小松田さんでも出るには時間がかかるはずだ。大丈夫だと、自分に言い聞かせる。
「ハァ、ハァ...」
少し走ったところで立ち止まり、振り返る。よかった。誰も追ってきてない様だった。
(...)
でも、心のどこかで悲しくなる。...誰か追って来てたら、**声をかけてくれたら、**と考えてしまう。
「――い!喜八郎くーん!」
道の先から、藤内さんが馬を引いて迎えにくる。
僕は、最後に一度忍術学園を振り向き、藤内さんの所へと走った。
その瞬間、門の前でこちらを見つめる誰かがいたことに、喜八郎は最後まで気付くことはできなかった――。
