複雑・ファジー小説
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- 皆の敵だった、僕 ④
- 日時: 2025/12/10 11:13
- 名前: さき@夢 (ID: TdwH/e73)
※注意!
・キャラ設定を変えています。
・この物語は③の続きです。
・誤字/脱字あるかも。
・キャラ口調がおかしいです。
・オリキャラが(けっこう、たくさん)出てきます。
➡それでも、OK!という方はどうぞ!⸜(●˙꒳˙●)⸝
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朝起きたら、昨日の夜は隣にいて寝ていたはずの喜八郎がいなくなっていた。
(もうすでに食堂に行っているのか...?)
しかし、喜八郎の四年生専用の赤紫色の忍び装束と寝巻きが、たたまれた布団の隣にきちんと畳んで置いてあった。その光景に違和感を覚える。
(もしかして...)
嫌な予感が頭をよぎる。けれど、昨日からの喜八郎の行動を思い返すと、嫌でも予想できてしまう。
(学園長先生ならなにか知っているかもしれない!)
私はそう思い、寝巻き姿のまま廊下に飛び出した。早く、早く聞かなければ。この胸騒ぎが気持ち悪い。
「うわっ!どうしたんだよ」
戸のすぐそばにいた三木ヱ門が驚いたように言う。そんなこともお構いなしに、私は走って学園長先生のいる庵へと向かった。
「失礼します...!」
私は思いっきり庵の戸を開く。室内には、ヘムヘムと学園長先生がお茶を飲んでいた。
「ど、どうしたんじゃ!?」
「き、喜八郎が!私の同室の喜八郎が朝起きたら居なかったんです。どこかへ出かけていたりするんですか?」
「あ、嗚呼。綾部のことじゃな。それはのぉ~...」
学園長先生を見ると、目が明らかに泳いでいる。...何か隠していらっしゃるのだ。
「失礼します」
私がもう一度聞き出そうと口を開いた瞬間、またしても戸が開いた。誰かと思い見ると、そこには先輩方と同級生たちが立っていた。
「ど、どうしたのじゃ。皆揃って...」
「すみません。私も喜八郎のことで疑問に思っていたことがありまして」
そう最初に口を開いたのは、六年い組で喜八郎の所属している作法委員会の委員長、立花 仙蔵先輩だった。
「今朝、裏門の入り口で小松田さんが、随分と深い落とし穴に落ちていたんです」
「小松田さんが...?」
私は驚いて、つい声を出してしまう。
「多分、喜八郎の仕業だと思うんですが...けれど、あそこ周辺の土質は悪いので、喜八郎はあんなところに穴なんぞ掘りません」
流石、立花先輩だ。あの喜八郎の先輩なだけある、と私は感心してしまう。
「なので、私は、喜八郎はやむを得ない何らかの理由があって、あそこに落とし穴を掘ったのだと考えました。しかし、何故あんなところに...?と考えたところ、合点がいきました」
立花先輩はそう言いかけたところで、スッと床についていた手を放す。
「喜八郎は、何らかの理由があって、学園から出なくてはいけなかったのではありませんか?それも、今朝までに」
立花先輩が鋭い目つきで学園長先生を見る。
学園長先生はまいったかのように口を開いた。
