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むかしむかしあるところに、
悪逆非道と謳われた王国の頂点に君臨し続けていた、
僕のとてもとても可愛い姉弟。

たとえ世界の全てが　　　　ついにその時はやってきて

君の敵になろうとも　　　　終わりを告げる鐘が鳴る

僕が君を守るから　　　　　民衆などには目もくれず

君は何処かで笑っていて　　君は私の口癖をいう

「あら、おやつの時間だわ」

瞬間……ギロチンの落ちる音がして、
召使は命を絶ちました。
王女はその場に崩れ落ち、恥じる事もなく泣き続けました。
唯一愛した双子の弟を思って泣き続けました。


君は王女で、僕は召使。
運命を分けた……分けられた哀れな双子だ。
でも僕は、君を守る。君だけを守る。
たとえ、僕の命がなくなろうとも……。

その為ならば、僕は悪の色にだって染まってやる。

もしも……もしも僕が生まれ変わったら、
そのときも昔と同じように、遊んでね——