二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【パンダが】ボカロ系で小説書いてみる。……かな【ヒーロー】 ( No.32 )
日時: 2011/07/14 07:13
名前: ゆn ◆Q0umhKZMOQ (ID: Qz56zXDk)

オピウムの錠剤のために仕事をする……。
そんな毎日が続いた。
“パンダヒーロー”は表世界のニュースにまで登場した。
いい意味ではなく、“連続殺人者”として。
“パンダヒーロー”とは誰なのか?
何のためにやっているのか?
誰も知らないのだ。だから、色々な憶測が飛び交う。
メグは表の世界とはあまり干渉しないため、色々な憶測が飛び交っていることなど知らずに、己の快感のために殺人をする。
……金で人を喰う売人はまるでカニバリズムのよう。
淡々と仕事をするメグは言葉だけ歌うアンドロイドの様。

「世の中には嫌われているパンダヒーロー」
「売人には望まれているパンダヒーロー」
こんな言葉ばかりが、町に出歩くたびに耳に入ってくる。

「もう疲れた」

パンダヒーローと呼ばれるようになって早1ヶ月。
オピウムの錠剤一つじゃ足りなくなてきた。
仕事も増えてきて、殺人じゃない内容の普通のバイトのようなものもある。
相も変わらず、仕事の内容については売人に教えてもらっている。
最近では1日では処理しきれない量になってきて、毎日がダルい。
疲れも溜まってきているが、オピウムを飲めば楽になる。
疲れを薬で誤魔化す。それの繰り返し……繰り返し……。

もう日にちすら数えるのに飽きてきた頃、仕事が急激に減ってきた。
今までの仕事の3分の1もあるかどうか……。
今まで来ない日にちのを数える方が楽だったのに、今では来た日にちの方を数えた方が楽になってきた。
あまりにも唐突に来なさすぎる。そこまで馬鹿じゃないメグは裏があると考え、売人に詰め寄った。

「仕事が来ないの! どういうこと!?」

売人は溜め息をついて、冷たい瞳で彼女を見る。

「お前さぁ……。最近仕事のスピードが落ちたらしいな? 噂は広まってるぜ?」

にやりと笑う売人。
私の仕事のスピードが落ちてきている……? そんなことはない。いつも時間内に終わらせている……。
まさか……と思って、メグは男の胸ぐらを掴む。