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第二話　「図書館のアイツ（１）」

ミーンミーンミーン…

ボ「蝉、うるさい。」

ミーンミーンミーン…

ボ「だからうるさいって！」
ヒ「蝉に言ったってしゃーないやろ！」

ミーンミーンミーン…

ス『ここは一つ、怪談話でもして涼もうじゃないですか奥さん。』
ヒ「奥さん誰やねん！っていうか、怪談話いややで！ぜっっっったい聞かへん！どうせしょーもないオチつくだけやろ。」
ボ「あ—も—いいよ。やろーぜ！」
ヒ「やるんかい！」

ガラッ

ボ「部室のドアが勝手に開いた！心霊現象！！？？」
ヒ「ちゃうって…。あ、春祢やん！どうしたん？」

部室に入って来たのはヒメコの友達【蔡神楽　春祢】。
通称ハルさん。放送部で八木ちゃんのクラスメート。

春祢（以下春）「ちょっと気になることがあって相談に来たんですけど…。いいですか？」
ボ「あぁ、いいぜ！」

春「実は…。信じてもらえないだろうけど、図書室にゆ、ゆ、幽霊が出たんです！」

ヒ「え？」
春「本当に見たんです！黒い髪で前に手を出して白い着物を着てて…。」
ボ「え——————と。まあ分からない様な分かった様な…。」
ヒ「どっちやねん！」
ス『その噂なら聞いたことがある。何でも夜の１２時に図書室に行くと白い着物を着た女の人が図書室をうろついているらしい。』
ボ「じゃ、まあ。行ってみるか！」
ヒ「え——————————————————！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く