二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 魔法少女まどか★マギカ 〜もう1人の魔法少女〜 ( No.10 )
- 日時: 2011/07/03 11:23
- 名前: ふにゃ子((オリキャラ募集中! (ID: QSygN.Tt)
第3話 夢の中で逢った、ような…。/ハンテンセカイ (後編)
まどかの表情は固まるばかりだった。
『え…?あの子…夢に…』
ほむらは騒ぐ教室をつかつかと進み、まどかの前に来た。
ほ「鹿目さん、保健係よね。休憩中、よろしく。」
ほむらはそれだけを言い放って、自分の席に座った。
まどかの後ろの席のさやかは、まどかの異変に気付き、言った。
さ「どうしたの?まどか。」
まどかはさやかに何もないというような顔を見せた。
さやかは少し安心したような顔を見せる。
さ「今日、CDショップ行きたいんだけど、いい?」
まどかはによによして、
ま「また上条君に?」
さやかはコクリと頷いた。
まどかも頷いて、
ま「いいよ♪」
と心地よく返事をした。
— 放課後 CDショップ —
〜♪
ま「いいCDばっかりだなぁ…」
カチャッ…
大きいヘッドホンを耳に付け、音楽を感じ取る。
?『まどか…!』
ま「…え?」
まどかは困惑の顔を見せた。
?『まどか…!助けて…!』
まどかはその声に引き連れるように向かった。
ガチャ…ッ
重いドアを開け、声の主をさがす。
ま「ねぇ…どこ…?」
ボトッ
傷だらけの兎のような物体が落ちてきた。
ガシャァァンッ!!
上の床パネルが落ちる。黒髪の少女…、ほむらだ。
ほむらは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに戻り床に舞い降りる。
ほ「鹿目さん、ソイツを渡して。貴方の関わっていい事じゃないわ。」
ほむらはまどかを思い切り睨む。
まどかの顔はこおばったが、直ぐに反抗した。
ま「な…なんでそんな事するの…?ほむらちゃんに何か悪い事したの…?この子が…。」
ほむらは目を細くして、まどかを見つめた。
ほ「貴方には注意した筈だわ、近付かないで…と。」
ほむらは何かをする素振りを見せた。
まどかは体が怖くなるのを感じて、走って逃げた。
ま「はぁっ…はぁっ…」
ほむらはコツコツと歩いてくる。そのスピードは驚異的だ。
一瞬、ほむらの手が光った。
ほ「…!こんな時にっ…!」
ほむらは立ち止り、その場から姿を消した。
さ「まどか!?なんでこんな所にいるの?」
さやかが駆け寄って来た。
さ「大丈夫?さ、出よう!」
顔を上げたとたん、さやかの顔色が変わった。
ま「どうしたの?さやかちゃん…。」
異変に気付き、まどかも顔を上げる。
そこには、本屋の駐車場裏ではなく、まったく違う異世界があった。
さ「どこ…、ココ…。」
ま「さ…さやかちゃん…でっ…出ようよぉ…。」
さやかはまどかの手を引き、走った。
出口と思われる方向へ。
その途端、怪物が道をふさいでしまった。
さ「ど…どこよココ…本屋じゃないじゃない…!!」
ま「出たいよ…誰か助けてよ…」
その瞬間、銃声が聞こえた。
ま「え…?」
怪物が消えて行く。
銃の煙の中から見えたのは人。
マ「間一髪…って所ね。」
ま「あ、有難うございます!」
さ「あ…有難うございます…。」
その少女はニコッと笑い、また正面を向く。
マ「まぁ、いいのよ。後を片づけなきゃね…ッ!!」
ドンドンドン!!
次々に打たれていく銃。
最期にボスと見える怪物が喚く。
マ「ティオ・フィナーレ!!」
大きい銃から弾が放たれた。
少女はストン、と降り立ちまどかの方を向いた。
マ「私は市立見滝原中学校3年生巴マミ。魔法少女よ♪」
その途端、向こうから声が聞こえた。
か「マミさん——…!って、遅かったですわね。」
見えたのは、かえでの姿だった。
— 続く —