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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボーカロイド 七つの大罪シリーズ小説 ( No.11 )
- 日時: 2011/07/17 21:52
- 名前: ボリーン (ID: I8/Fw.Cz)
第一章 三話
やっと辿り着いた・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
慌ててドアを開けて家に入ると・・
愛するあの人がいつものように優しい笑顔を向けてくれた・・
—————が
わたしが大切に抱えている果実を見ると
哀しそうに顔を歪めた・・・・
「いいかい 僕達の子供はもうすでに
この世にはいないんだよ この子たちは本当の
お母さんの元へ返してあげなさい」
えっ??・・・・・意味がわからない・・
なんで素直に喜ばないの??・・・
だって・・わたし達が一番ほしかったモノなんだよ・・・
わたしがボーっと立ちつくしていると
あの人は優しくわたしの頭を撫でた・・
すると・・・わたしは自らが犯した罪の重さに
押しつぶされそうになった・・・・
でも・・絶対にこの子供は渡さない・・
わたしは両手に抱いている双子の可愛らしい赤ん坊を
ぎゅっと抱き締めた・・・
「今ならやり直せる」っとあの人は言った・・
「無理よ だってもう…」
そう・・・だってもう・・・
わたしは・・・・・
「この子達の母親【クマ】」っを殺してしまったのだから・・
わたしはそっとドアを開けた・・・
ドアの外に置いてある斧に赤い液体がべったりついて
無造作にほっぽってあった・・・
その横には・・・・
一匹の熊(一人の女)の亡骸
彼女の近くに落ちているミルクの満ちた小さなガラスの小瓶が
———月に照らされ
ぴかぴかひかる———
第一章 『原罪』
完
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