二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 『ボカロ曲を小説に! —悪ノ王国— 』参照800突破!! ( No.139 )
日時: 2011/08/30 21:14
名前: ボリーン (ID: xlVw1wG6)

二話


「あれ?どうしたの?・・なんかあった??顔・・強張ってるけど・・」


魔道師はキョトンとした表情で小首を傾げた・・

ルカーナはハッっと息をのんだ・・


「なっ!・・なんでもないです・・・ごめんなさい・・」


「言いたいことがあるなら言っちゃって!上がり込んでるのはこっちだし・・」


エルルカはなんというかサバサバした雰囲気の女性だ・・
というかかなり男っぽい・・・
しかしそれが良さなのかもしれない・・


ルカーナは少しとまどい気味だが自分が今何か言わなければ話が続かない気がしたので意を決して気になっていたことを言うことにした・・


「えっと・・凄く失礼だと思うんですけど・・・わたし・・
エルルカさんの首の後ろの肌が気になって・・・」


ルカーナは目の前に居る美しい女性が怒るだろうと脅えていた・・

しかし・・エルルカの反応は意外なものだった・・


「あぁ・・実はこれ、今からする話と凄く関係あるのよね」

「えっ!!そっ・・そうなんですか??・・というか・・わたし失礼ですよね・・すみません・・」


「いいえ・・こうなったのは初めてだけど・・いずれこうなるのはわかってたから・・・」

少し哀愁漂う表情で彼女は答えた・・

ルカーナもそれに気付き眼を伏せた・・


「さて・・じゃあ本題ね・・」

エルルカはそう言うとルカーナに出して貰った紅茶を一口飲んだ・・

「驚かないでほしいんだけど・・魔道師の中の一部の者は魔術を使って1000年も2000年も生きることが出来るの・・」

エルルカは一回話を切ってルカーナの様子を窺った・・

「えぇ・・知ってますよ・・実は、わたしの祖父母も魔道師だったんです・・もう随分前に亡くなりましたけど・・
それで、実際わたしは魔術を使えませんが魔道師達がどんなことを出来るかは大体知ってます・・」


「あぁ・・そうなの・・なら話は早いわ・・
魔術を使って長く生きることは出来るけどどれは魂の話・・
器である身体はどんどん朽ちて行く・・
だからこうやって欠陥が出てくるの・・・」


「しかし、『転身の術』を使い魂が新しい身体を手に入れれば・・」

エルルカは少し驚いたようで眉を上げた・・

「それも知ってたのね・・そういうことよ・・それで貴女の身体を譲ってほしいの・・」

彼女はそういうとニコッっと笑って見せた・・