二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 『ボカロ曲を小説に! —悪ノ王国— 』参照1100突破!! ( No.154 )
日時: 2011/10/08 22:35
名前: ボリーン (ID: MxG1iUVx)

第三話


〜〜性格の悪いメイド〜〜



廊下には来客者にコンチータ家の裕福さがひしひしと伝わるよう東西南北・・あらゆるところから集めたと思われる豪華な調度品が並べられている・・

この中のたった一つを盗んで売っただけでわたしと弟は一生贅沢をして暮らせるだろう・・・・



わたし一人だったらきっとそうしている・・
でもコンチータ様に心底惚れ込んでいる弟にそんな彼女を裏切るようなことは出来ないだろう・・・


全くクソ迷惑な弟だ・・・



なんだかイライラして来たので石炭を暖炉の奥に思いっきり投げつけた・・


石炭は暖炉の壁に辺りカランッっと音を立て落ちた・・・



わたしはしばらく暖炉の中で煌煌とし燃えている焔を見つめていた・・・

そして気付く・・・


わたしは・・火が嫌いだ・・・・・




特に理由はない・・・家を火事で失った訳でもなく・・火傷をした訳でもない・・・
ただただ・・なんとなく・・・



火を見ているとわたしの中に封印された何かが蠢く気がする・・・
何かを求める強い意思・・・その力がわたしを動かそうとする・・・



それは・・もう一人の自分???・・——それとも・・——