二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 『ボカロ曲を小説に! —悪ノ王国— 』参照1100突破!! ( No.155 )
日時: 2011/10/11 21:33
名前: ボリーン (ID: 57sibd8B)

第四話


「そろそろお暇を貰えませんか?」


いつもとなんら変わらないとある日の朝のことだった・・あのコックがそう言ったのは・・・



「はっ??何言ってるのかしら??・・
まったく使えぬ奴らばかりね・・・
今年に入って15人目よ!!」


呆れと怒りの入り混じった不機嫌そうな表情で彼女は言った・・・


「コンチータ様」

何処からか行き成り現れた金髪の召使いは彼女の左側に立ち唐突にそう言った・・・

少年の唇が紡ぐ声は無感動で人間らしさを感じない気色の悪いものだ・・・・・
また瞳は大きく見開かれ彼が異端であることが声を聞かずともわかった・・



「裏切り者には」


続いて聞こえた声はコンチータの右側に現れた少女のもの・・・

無感動な声・・・大きく見開けれた瞳・・・髪・・背格好・・


二人は双子なのだろうか??容姿が到底、他人とは思えない程似ている・・・




——『報いを受けていただきましょう』——


双子は息を合わせそう言うとニタリッっと奇妙な笑みを浮かべた・・


恐ろしさ・・残酷さ・・無邪気さ・・・・・——底知れぬ闇——・・



全てを抱え込んだ笑み・・・





コックは顔を恐怖で青ざめさせ大きく震えた・・